四日目四つ刻頃
常世神命「いつもありがとうございます。さて、本日は参議院議員選挙の投票日です。まだの方は、送られて来ている案内書に記載の投票所に、本日10日午後8時迄に投票しに行きましょう」
ベリアル「投票に行ってない奴が、政治家に対してあれこれ論じる資格は無いよね」
常世神命「主様は行きましたが、どこに投票したかは、エッセイ等ではないので、控えさせて頂きます」
ベリアル「所で、本編は?」
常世神命「そ、それではどうぞ」
ベリアル「?」
朝食を終え、私はタレザ殿と屋敷のロビーで待ち合わせた。
私が四つ刻よりちょっと前に来て、ロビーに有るソファーに掛けると、その直ぐ後にタレザ殿が来た。
「おお常世殿。少々待たせたかな?」
「いや、今腰を掛けた所だ」
などと、同性同士のする様な会話ではない会話をしながら、私は内心うんざりしつつも、目的地の村に向かった。
村へのアクセスは、当然、リネルメ旅客の乗り合い馬車を使い、ザールラントから南西方向に四刻(途中六つ刻頃に昼食休止を四半刻とる)ばかし馬車を走らせた所に在る。
リルーエット殿のメイド長マチルダ殿が言うには、村は一年程前に出来たばかりで、ロロ芋というジャガイモに似た芋の初収穫が行われたばかりらしい。
因みに、この世界での主食は、専ら小麦から作られたパンで、米は・・・リルーエット殿の所には有ったが、夕食の時も食べたのは、リルーエット殿とハーゲティアという女性と私の三人で、ほかの者はパンを食べていた。
米自体は、リルーエット殿が出入りの商人に手配させていて、リネルメでは栽培されていなく、それなりに遠方から仕入れている為に高価なのだそうだ。
一升で大銅貨二枚もする。
同量の小麦粉で小銅貨五枚だから、その高さが分かるだろう。
度々話しが逸れてすまないな。
元々この村の大半は、西から競り出る大森林に覆われていた。
そこに、一年と数ヵ月前にその森林を切り開き、一年と少し前に住居が完成したので、移民がここに入植したのだ。
早い話しが、豊かなリネルメに来る移民の増加に対して、領政府として打ち出した政策らしい。
大森林から切り出された木は、木材として高値で取り引きされる為売却し、住居用のは安い木材を搬入し使うので、この村を新たに造る為に投入された資本より、大森林の木材の売却益の方が上回った為、大森林を切り開き村を造る事が、儲かる事業となってしまった。
だが、リルーエット殿は、目先の利益に走らず、3、4つ程ある程度期間を置き造った後は打ち切ったという話しだ。
・・・・・・なぜか話しが逸れてしまうな。
ベリアル「ここまでありがとうございます。誤字、脱字などありましたらよろしくお願いします・・・・・・常世」
常世神命「も、申し訳ございません」(土下座)
ベリアル「だからかぁ。で、次は村に到着後かでいいかな?」
常世神命「ハイ。その様に伺っております」
ベリアル「分かった。で、ヘボ作者には脱線させない様にちゃんと言っておいてね」
常世神命「承知致しました」(滝汗)
ベリアル「それでは今後とも、異世界飛何をよろしくね」
常世神命「あと、ガルダフェリナ年代記の方もよろしくお願い致します」