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初日

作者「えー、いつもありがとうございます。お初の方もそうでない方もよろしくお願いします」

常世「主殿。私が作品の主人公とか大丈夫であるのか?」

作者「大丈夫だよ。寧ろ君の名前を使っているよ」

常世「それは主殿の好きにして構わない」

作者「そう?ありがとう」

常世「あ、いや、何だ、礼にはおよばぬよ。それでは、一話目をどうぞ」

「・・・ん、ここは」

ふと、周囲を見回して見ると、目の前には何処までも続く草原と、背には、鬱蒼と生い茂る森が在り、私はちょうどその境目に居るようだ。


「日本から追い出された所までは覚えているのだが・・・どうやら、異世界というヤツらしいな」


私の名は常世神命。

月読命や天照大神とは違い、かなりマイナーではあるが、これでも立派な神だ。


兎に角、ここ世界で生きていくしかないようだ。

幸い、依代は丈夫そうだな。

日本の時と同じく女性でホッとした。

身の丈は、六尺一寸は有る様だ。

髪は腰の所より少し長い。

権能は・・・一部に制限が掛かる様だな。

服は・・・巫女服の様だな。

まぁ、なる様にしかならない。


ともすれば、森の中から狼の様な獣が向かって来た。


「無益な殺生は好まないのだが・・・致し方無い。食料の事も有るし、ここは私の糧となって貰おう」

そう言うが早く、向かって来た狼に当て身を食らわせ、木にぶつかり動きが鈍くなった所を、背後に回り、首の骨を折り仕留める。


仕留めた狼は、その辺に有った石を・・・と思っていたら、黒曜石が落ちていた。

何とも都合の良い事だ。

その黒曜石を、上手くナイフの代わりになる様に割り、狼の皮を剥ぐ。

身の方は、その辺の木に吊るし血抜きをする。


血抜きしている間に、近くに二間四尺(約5メートル)程の岩場が在ったので、よじ登ってもう一度周囲を見回して見る。

そうすると、ここから草原の方に向かって、一町半程の所に街道らしき物が見えた。

森の方は・・・この程度の高さでは奥までは見る事が出来なかったが、ちょうど十間程先に川が見えたので、飲めるかどうか確認する事にした。


川に着くと、上から川魚が泳いで居るのが分かる。

そこで、手のひらより大きい葉を見付け、それを器にして水を掬い、嘗めてみる。

どうやら大丈夫そうだ。

そうして、喉を潤し、渇きを癒した後、血抜きをしている所まで戻る。


血抜きは終わった様だが・・・さて、どうするか。

私が血抜きの終わった肉の扱いに苦慮していると、何処からともなく勾玉が出てくる。


「これは、宵闇の勾玉ではないか。どうしてこんな所に・・・」

宵闇の勾玉とは、名の通り昼間でも辺り一面を闇夜に変えてしまう・・・という物ではなく、対象者を宵闇の如く眠らす為の、私の権能の補助具だ。

これを施すと、対象者は少なくとも二刻(四時間)は起きない。

宵闇の勾玉が有れば、その時間を一刻ばかし延ばせる。


兎に角、肉の一部を切り、晩の食事とした。

塩も何も調味料が無いので、旨くは無いだろうが、背に腹はかえられない。


火はどうするか・・・ライターは当然ながら、マッチすら無いし・・・いくら何でも生は避けたいぞ。

そうしたら、人差し指の先に火が灯った。

私でもさすがに驚いたが、そういう物だと無理矢理納得させて、枯れ柴を集めてたき火をした。


肉は人差し指位の太さの棒を刺して、火に掛け様とすると、今度は小さな瓶が、何処からともなく転がり出る。

瓶を開け、中の粉を嘗めてみると、塩である事が分かった。

なので、その塩を肉に塗り込んで、ようやく火に掛ける。

味は塩のおかげで何とかましになった。


肉を食べ終わりひと心地ついていると、不意に目の前に画面が出てくる。


「これは・・・噂に聞くステータス画面というやつか?という事は、インベントリという物も在るのではないだろうか・・・」

そう思って念じてみると、インベントリの項目が出てきた。

宵闇の勾玉も塩の小瓶も、ここから出てきた様だ。

それから、インベントリに肉と皮を収納する。


「さて、夜もふけてきたし、眠るとするか」

そうして、異世界生活の初日を終えるのであった。


作者「ここまでありがとうございます。誤字、脱字など有りましたらよろしくお願いします」

常世「主殿。始まったのではあるが、申し訳ないのだが話題が無いぞ」

作者「・・・正直、アチキも無いんだよねw」

常世「・・・」

作者「・・・」

常世「・・・主殿。どうゆう感じにする予定なのだ?」

作者「常世の活躍を書きつつ、上手い具合にリルの奮闘記にリンクさせるつもりだけど?」

常世「この分だと、早々にリンクさせぬと主殿のネタが尽きるな」

作者「常世ってば痛い所を突いて来る。兎に角あらすじにもありましたが、リルの奮闘記がメインなので、この作品は月に3更新位になると思いますので、ご了承下さい」

常世「それでは今後とも、よろしくお願い致す」


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