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第十話

「草鹿君。恋は罪悪だよ」

「急にどうしたんですか先生」


診療室で市松先生は茶色の文庫本を閉じる。

おそらく夏目漱石だろう。

先生は本の影響を受けやすいんだ。


「最近。吉野君と仲が良いらしいね」

「ええ。まあ」

「でも彼女を好きになっちゃいけないよ」


きょとんとした。

「なるかどうかは置いといて。何でですか?」

「まあ……。診療上の理由かな」

先生は何故か歯切れの悪い感じで言った。


彼は黒いボールペンをいじくりながら話す。

「恋ほど人の心を不安定にするモノは無いからね」

「大丈夫です。僕はそれほどモテないんで」


先生は小さく笑って眼鏡を拭く。

「悲しいこと言うなよ」

彼がそう言うと僕たちは顔を見合わせて笑った。

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