7話 出会Ⅵ
「へっ?」
「だから、得意なゲームはあるかって聞いてるんだよ」
視線はゲーム画面からはなさずに聞いてくる女性。
「おい、早く言え。あと5秒。4、3」
「あ、えっと、その」
完全にテンパっている俺。
「2,1」
「あ、『ばくモン』は得意ですっ」
……何言ってんだろ俺。
因みに『ばくモン』とは『ばくれつモンスター』の略であまりにも難しいため、
あまり一般的ではない。
「ば、『ばくモン』だと……」
なぜか、プルプルと小刻みに体を震えさす女性。
やっぱやらかしたか、俺……
「採用っ」
勢いよく言われた。
「へ?」
「だから採用だと言っている」
「いや、何でですか?」
「いや~、あの神ゲーをやっているやつがいるとわなぁ。これで思う存分語り合えるやつゲットだぜ」
……この人やっぱおかしいんじゃないかな
先行きが一気に不安になる自分だった……
そして、現在に戻る。
とうとう、明日は入園式。
この時は、まだわかってなかった。
俺が持つ園児たちの変わった性格がもたらす、波瀾万丈な日常を……
最近、眠気がすごい……
感想やご意見がありましたらよろしくお願いします
一応ですが、ばくモンのネーミングは、勝手に考えました。