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詩の目次

「yureru」 「虫」

作者: 冬野三月

「yureru」


揺れてるよ


僕ら揺れている


地面はしっかりと止まっているのに


なぜだろう


僕ら揺れてるよ


体が揺れて


心も揺れて


どちらかもしくは片方が揺れて


釣られるように他方も揺れて


いつでも揺れている


さながら変化を続ける波のよう


終わりの見えなさに翻弄されて


ふちから落ちてしまわないように


諦めに捉まらないように


今日もまた揺れて


揺れてみる





「虫」


目の前に虫がいる


黒い小さな虫だ


なんて虫だろう


僕はなにも知らない


ティッシュペーパーを一枚引っ張り出して


勢いよく虫を潰した


白く薄いティッシュ越しに潰れた黒いものが透けて見える


手の平に明らかな生物の感触


いま虫が居た場所には黒いシミが残っている


ティッシュペーパーをもう一枚取って拭き取った


痕跡は完全に消え去った

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