僕の世界に僕はいらない。【完璧でなければいけない人へ】
【完璧でなければいけない人へ】
小説家として、必要なもの。
個性。
個性ってなんだろうって思うんです。
個性って、自分らしさとかなのでしょうか?
じゃあ、自分らしさってなんだろうって思うんです。
じゃあ、自分ってなんだろうって思うんです。
もう迷宮です。
どんな名探偵でも、敏腕刑事でも、天才学者でも解く事は難しいでしょう。
じゃあ、僕的な答えを出しましょう。
僕は、名探偵でも、敏腕刑事でも、天才学者でもない。
でも、その人たちと違うのは、真実はどうでもいいと思っているからです。
僕は、唯一の真実なんて求めてない。
求めているのは自分が納得できる自分なりの真実。
それなら、いくらでも答えを持ってる。
個性というのは、
『自分の綺麗でなく、荒く、汚い部分のこと。』
洗練されたものでは決してなく、本当に荒削りのもの。
綺麗でないから、荒いから、汚いから、個性的になる。
完璧なものは個性的とは言えない。
完璧っていうことは、それ以上がないということ。
最終的には、どれもこれも同じものになること。
完璧というのは個性とは対極的なもの。
完璧主義者の方。
僕もそうでした。
完璧を求められてましたし、完璧でなくてはいけないと自分を責めてました。
でも、思ったんです。
完璧な人間を愛してくれる人はいるのかなって。
何も欠点のない、非の打ち所がなく、聖人君子で、イケメンもしくは美人、自分で全て完結する人間。
確実にいい人。
モテそう。
ぜひ友達に・・・なりたいのかな?
可愛らしさも・・・ないかな。
逆に完璧ではない、自分では何もできない赤ちゃんはどうかな?
可愛らしい。
いい人かはわからないけど、確実に愛情を持って接してもらえる。
(とんでもない親もいるけど。)
周りを笑顔にしてくれる。
あれ?
僕はこっちの方が、いいのかもしれない。
赤ちゃんになりたいというわけではないけど。
個性って、完璧でないこと。
個性って、あなたが愛される理由のこと。
個性って、あなた以外とあなたを分けるもの。
仕事を完璧にノーミスでできる人もいるかもしれない。
でも、その人に手を貸そうと思わない。
ミスしないから。
完璧に演じることができる俳優はいない。
それでは、その人が演じる意味がなくなるから。
その人である意味があるから演じるという表現になる。
完璧にできるなら、演じるではなく同一人物でしかない。
そこにあなたはいない。
完璧な宗教はない。
いまだに様々な解釈が研究されているから。
完璧な物語はない。
いまだに作家、作品が生まれるから。
完璧な世界はない。
完璧であるなら、何も学ばなくていいから。
完璧でないから愛される。
完璧でないから応援してくれる。
完璧でないから研究する。
完璧でないから学ぶ。
完璧でないから生まれる、生む。
完璧でないからあなたがいる意味がある。
完璧でないから尊い。
真実を探究しなさい。
誰もが、面白いと思ってくれるものを作りなさい。
優しい人でありなさい。
人の役に立ちなさい。
でも、決して完璧ではあってはならない。
『僕の世界に僕はいらない。【完璧でなければいけない人へ】』