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嘘つきな彼女  作者: さゆり
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夜明けと彼女の嘘

彼女の曲がったはずの道は、そっぽを向いて歩いて行こうと思った。


だけどチラッと一目見てしまった、するとそこに道なんて物は無くて。


彼女が確かに曲がって行ったのは居酒屋とビルの間の、人が通れるはずもない僅かな隙間だった。しかも最終的には行き止り。


でも絶対に彼女はここで曲がった。

まるで消えて行くように左に曲がって行く彼女の後ろ姿を、僕は呆然と眺めていたのだから。どれだけ酔っていてもそのくらいは分かる。


僕はしばらくの間その場に立ち尽くした。鳥肌が止まらなかった。


その後に僕は何か嫌な予感がし。

恐る恐る、彼女が最初に向かおうとしていたゲームセンター隣のバーを確認しに行った。


彼女の言っていたゲームセンターの隣には。

右には銀行があり、左には建物が立っておらず「貸し出し地」みたいな看板が立っているだけ。裏にも店等無く裏路地。バー何て物はその正面にすら無い。


ふと思い返すとその日使っていたZIPPOは、家を出る時に焦って取った、何時もとは違う方の香水の入っていないZIPPO。






あれから4年が立ち、僕はシステムエンジニアとなりサラリーマンとして仕事をする日々が続いていた。

ニュースを見る事が怖くて嫌いだった。


ニュースでふと見たりする事が、4年前の出来事の記憶を蘇らせる事が多かったのだ。


よみうりランドの遊園地のハナビヨリは、25歳となった今現在の最近になってから開園されたフラワーパーク。


そして冗談を交ぜて彼女の言っていた印象的だった。「キャメルシガーのスリム」もここ最近になり販売された煙草。


最近読んだと言っていた小説も全て。当時には存在していない。


ゲームセンターの隣に2年前にバーが新しく建った事も。


彼女は未来からでも来たのだろうか。そして僕に何を伝えたかったのだろうか。


未だに僕の心のモヤモヤは晴れていないが。

そのモヤモヤの意味には、何となく気付かない方が良いのかもしれないと僕はそんな気がした。


それが何となく、彼女の伝えたかった言葉だったのでは無いかと僕はそう思う。


あの体験を忘れる事が僕は未だに出来ない。











あとがき。


最後まで読んで頂きありがとうございました。


このお話はフィクションです。


この短編小説の様な文書は、今現在鬱病の私がただ文書を打ち込む事だけに集中出来た為、ひたすた打ち込んでいた文書です。


私は性同一性障害で。

今現在は手術し身体も女性となり、戸籍の性別も名前も女性として社会を生きています。


その過程等はまた別の機会にお話するとしましょう。


鬱病は仕事の関係でなっただけであり、性別違和は何一つ関係ありません。


たまに聞く事が。

同じ境遇の方で「手術をして戸籍の名前や性別も変わり女性として生きて行くがそれらに後悔し自殺してしまう人」がいると言う事。


もしも今現在の自分が「後悔をして自殺してしまい、人生の大きな分岐点だった頃(性別違和に気付いた頃)に一夜だけ戻れて、あの頃の自分に逢えたとしたら」なんて事を想像しながらフィクションを多く混ぜて書きました。複雑な気持ちでした…笑


「伝えたい事を上手く伝えられない私の不器用さ」「タイムトラベルを起こす事が怖い」等も考慮しながら書いていました。


「そのまま男性として生きていかなければ、最終的には自殺してしまう自分」をくい止めたいが。

酔ってる彼を起こせない面や、彼に伝える言葉を選ぶのが下手なのも私の不器用さなのかも。


今現在の私は、後悔等一つも無く前向きに楽しく人生を生きています(鬱病だけど)ので御安心を…笑


ではまた♪♪

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