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嘘つきな彼女  作者: さゆり
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出逢い

思い返すのは21歳頃の僕。4年程前の思い出。


大学の授業を終えては、友達とカラオケに行ったりダーツをしたりバイトをしたりと、それなりに充実した日々を僕は送っていた。


学校で何時も行動を一緒にしていた、二人の友達との毎日は楽しかった思い出。


だけどその内の一人の友達には彼女がいて。

その友人の話を聞いては「俺も彼女欲しいわ」何て僕は言っていた。


バイトが終わって、最寄り駅まで5分程歩いて。

電車に乗る前に、駅ビルに入り2Fの喫煙所で煙草を吸うのがバイト終わりの僕のルーティンだった。

ちなみに二十歳となるのと同時に吸い始めたから偉いでしょ。


その時喫煙所に一人の女性が入って来た。僕より少し歳上だろうか。

白い素肌に黒髪の肩まで程の長さのポニーテール。

顔立ちも綺麗でめっちゃタイプだった。


彼女は煙草を咥えながらヴィトンの小柄な鞄をしばらく漁っていた。

そしたら僕に話し掛けて来た。


「あの...ライターお借りしても良いですか...?」


「ZIPPOだけど大丈夫ですか?」


「あっ...はい...」


彼女は何だか弱々しい感じで声が小さいけど、嬉しそうに微笑みながら。

貸したZIPPOで煙草に火を付けた。その顔を見て俺は何処か心が高鳴った。

あれ。これが一目惚れってやつなのかな。


彼女は鼻が効くのか、さり気無い事に気が付いた。


「何だかこう...良い匂いがする...なんでだろ...」


僕は答える。


「何か親父に教わったんだけど、ZIPPOのオイルに香水を数滴混ぜて入れると良い匂いがするよって言われてそれでかも...俺はよく分からないけど」


「お父さん何だかオシャレですね...」


彼女がクスッと笑う。ZIPPOをもう一度付けては消して。彼女は答えた。


「私意外と香水詳しくて。この匂いは.........タクティクス...かな...?」


彼女は当ててみせた。僕の普段使っている香水を。


気が付くと他に居た喫煙者は居なくなり、喫煙所には二人だけになる。少しの間沈黙が続く。


後に彼女は予想外の一言を言ってきた。


「あの...もし良かったら...何処かで一緒にお酒でも飲みませんか...?」


僕は嬉しさと驚きを隠せなかった。


「勿論!勿論良いよ!何処で飲もっか...!?」


彼女は微笑みながら答える。


「近くのゲームセンター隣のバーのお酒が美味しくて...種類もあって...そこに行きませんか...?」


「行きましょう!あとちょっと俺途中ATM寄らせて下さい」


近場のコンビニに入り3万を下ろした後に僕は言う。


「ついでにトイレ行ってくるね」


「良いですよ...笑」


トイレの後に、洗面台前で髪を整えるながらポケットを漁る。


「あ、香水の小瓶忘れたな」


煙草臭さを誤魔化したかった。


コンビニを出た後に、彼女と楽しく雑談を交わしながら商店街を歩く。

しばらく歩いた後に彼女は戸惑いながら言った。


「あっ...やっぱりもう一つのお店に行きたい...」


「オッケー!オッケー!」


進んでいた道を折り返し、途中通り掛かったバーへと二人立寄る。


お店の中は薄暗くて、目の前には淡く照らされたカウンター席が8席程ある。他に客は居なかった。


黒の半袖シャツに緑の短パン。

僕には場違いなオシャレなお店で恥ずかしかった。

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