↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

十本足の宇宙人シリーズ 漫談 シンデレラ

作者: 桜花佐助
掲載日:2019/07/10

 え―。世の女性の方々に人気の物語にシンデレラのお話がございます。

 十二時の鐘の音で帰ろうとしたシンデレラはお城にガラスの靴を落としてしまいます。そのガラスの靴を頼りに王子様は、シンデレラを探し出し、二人は幸せに暮らしました。という物語でございます。

 しかしながら、靴の大きさだけで個人認証を行うのは、いささか乱暴な気が致します。

 ところで、人の考える事はあまり変わりませんで、これとよく似た話が、地球から遠く離れた惑星にもございます。

 この惑星の住人、足が十本ございまして、それぞれ大きさが違います。この星のシンデレラ、十個の靴の内、三個をお城に落として帰ってしまうんですな。

 大きさの違うガラスの靴が三つ。これなら、個人認証の精度が上がるんじゃないかとお考えの方もいらっしゃると思いますが、そうでもございません。

 落とした靴がどの足の靴か分からない。そうしますと、大きさの違う十本の足のどれかに靴が合ってしまうんですな。

 そんなわけで、たくさんの候補の女性が集まってしまいます。中には八十を過ぎようかってお年の女性も混じっておりまして、いくらなんでも貴女は違うでしょって方にお引き取りを願いましたが、それでも見目麗しく うら若き乙女達が数十人残っております。

 当然、シンデレラも その中に おりまして、

「王子様は、どうして、私だと分かってくれないの?」

と、思い悩んでおります。

 そんな中、ふとシンデレラはある事に思い当たるんでございますな。

「そうだ。あの時は魔法の力で、バッチリお化粧をしていたんだ。」

 それならば、てんで、自宅に駆け戻り、継母の部屋に忍び込んで、そこにあった化粧道具で必死に化粧をし始めるシンデレラ。

 しかしながら、シンデレラ 継母にいじめられ、化粧をしたこともございません。化粧をすればするほど、もう滅茶苦茶、ぐちゃぐちゃ、メロメロ。

 それでも、王子様に自分であると分かって欲しい一心のシンデレラ。その状態で王子様の元に駆け寄ります。

「王子様。私です。」

しかし、王子様。その醜い顔に怯え、卒倒してしまいます。

「おのれ、化け物!」

 哀れ、シンデレラは護衛の兵士に鉄砲で撃たれ、命を落としてしまうという悲しいお話。

 皆様、顔で個人認証ができますよう、お化粧にはお気をつけ下さいという教訓でございます。

 お後がよろしいようで。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。