十一話目っす
「一つ気になったんだけどさ」
「はいです」
「なんで乃野が七不思議を知ってるって思ったのさ」
「その事ですかです。それは嘘だけです」
「どういう事?」
「つまり、お風呂場で話した事は全部嘘です、という事です」
「嘘!」
「本当です。流石に秋見さんもここまでは見抜けなかったようです」
「ちょっと、秋見って」
「あの時、秋見さんが私達の近くにいたです。何か勘違いをしたようですがです」
「勘違いって、何が起こるのかが分かってた、ってーのもか」
「勿論です。そんな事ができる訳ないのです」
「じゃあ、なんで」
「嘘をついたのは、なんとなく、です。それで、あのアルミニウムの粉末と綿綿ちゃんは、偶々持っていたです。それに、多少の情報と推測で、あのような事が起こる可能性が高いのは、容易に推理できるです」
「だから警察にも連絡をしなかった、と」
「そうです」
「あともう一つ。レガールって何だ」
「レガールは、小型のオルガンです。17世紀くらいまで使われていましたけど、今はほとんど目にしないです」
「で、それが今回の事件にどう関わってくるんだ」
「あの時、秋見さんがコクリって言ったですが、折角なのでヒントをあげたです」
「ヒント?」
「そうです。国柳さんを音読みすればコクルです。コクリからコクルに変えるには、リがルになればいいです。リガルという単語だと都合が悪かったので、リーガルという楽器を言う事でヒントにしようと思ったです。ただ、それだと面白くないですから、リーガルの別の呼び名のレガールを言ったです」




