第01話『純情緋恋 -Fragment of "Sia"-』
〈秋ノ刻/11月 11日〉
「――、」
眼が、覚めた。
重い瞼を開け、視界が徐々に明瞭になる。
次に自己確認。ここはどこで、わたしは誰か。
わたしはいま、確かにここにいるのか。
それらを、刹那の内に確認する。
そこまで行って、はじめて。
『シア・シーベール』という少女の意識が、覚醒する。
……なつかしいゆめを、視ていた。
遠い昔日。わたしの原風景。
『シア』という少女が、真の意味で生まれた、あの頃の記憶。
この記憶を、わたしは忘れたコトなんて一度もなかった。ううん、忘れるコトなんてできなかった。だってそれは、わたしにとって、あまりに大切なモノだったから。
わたしがわたしで在る限り、忘却なんてありえない。
あの日々を抱いて、わたしは、彼と再会する日を願っていたのだ。
……そうして、再会した彼は。
記憶を、失っていたけれど。
でも、そんなコトは、これっぽっちも関係無かった。
確かに、悲しかった。
どうして、と。思ってしまった。
わたしにあって、あなたに無いモノ。
その差が、生まれてしまったコトが……とても、つらかった。
――けれど。
記憶を無くした彼と接していくうちに、気付いたの。
彼は、そんな差で、変わらないと。
わたしが大好きなひと。わたしの愛するひと。
彼は――シオン・ミルファクは、記憶が無くても変わってなどいなかった。
どこまでもお人好しで、不器用で、やさしい。
そんな少年が、あの日と変わらず、わたしの前に、いたのだ。
――あぁ、だからこそ。
わたしは、決意した。
――今度は、わたしが。
あなたがわたしを連れ出してくれたように、今度はわたしが、あなたの手を引っ張ってあげようと。
そう、決めたのだ。
喪くしたモノは戻らない。
喪くした過去に囚われるより、新しい未来を掴んでいったほうが、きっと楽しいから。
――そうして、彼が進み、その本懐を遂げたとき。
彼は、言ってくれた。
『先輩――僕は、あなたのことが、好きです』
嬉しかった。ううん、そんな言葉じゃ足りないくらい。
心臓の鼓動がうるさくて仕方なかったコトを覚えている。
顔が熱くて、真っ赤になって。
ただただ、ひとつの感情に、わたしのすべてを支配された。
……だって、仕方ないじゃない。
長年の想いが、実った瞬間だったんだもの。
ずっとずーーっと大好きだったひとに告白されて嬉しくない女の子なんて、絶対いないわ。
……それに、あの瞬間は、『約束』が果たされた瞬間でもあった。
約束を違えることなく、彼は、迎えに来てくれた。
わたしはきっと、あの日のことを、忘れない。
「……もう。朝からなんでこんなにドキドキしちゃうのかなぁ」
原因なんて、わかっているけれど。
でも、そんな些細なコトで頬が緩んでしまう。
思い出しているだけなのに、彼のことが。
たまらなく、いとおしい。
「――」
寝台から降り、立ち上がる。同室のフィリアはまだ寝ている。もう少し、寝かせてあげよう。
窓を開ける。冷たい風が、肌に触れた。
天を染める色は蒼穹。朝の陽が、穏やかに地を照らしている。
「うん――今日も、いい天気」
今日も、いい一日でありますように。
* * *
「フィリアー? 準備できたー?」
「はっ、はい! すぐ来ます!」
朝の支度が終わり、学院へ向かう時間。
わたしは玄関で付き人のフィリアの支度を待っていた。
王女という身分ではあるけれど、わたしは付き人のフィリアと一緒に、ライナリア魔術学院の寮に住んでいる。
表向きは、王女として様々な経験を積むとか、通学のためとか、そういうのだろうけど……わたしとしては、こっちの方が気が楽だった。
城はなんというか、息苦しくて仕方なかったから。
正直、あの場所から出れて嬉しい自分がいる。
「お、お待たせしました、シアさま………!」
「もう。別に慌てなくてもいいのに。ほら、髪乱れてる。ジッとして? 整えてあげるから」
「あぅ……申し訳ありません」
「相変わらずそそっかしいわね、あなたは」
苦笑しながら、フィリアの髪を整える。
彼女とは、わたしの付き人となってから、長い時間を一緒に過ごしてきた。それこそ、互いの本音を語り合うくらいには、仲が良い。
ただの主従関係では形容できない。
フィリア・クロヴァーラは、わたしが『素』のままでいられる数少ない友人で。
「シアさま? どうかされましたか?」
「んーん。なんでも」
――きっと、『親友』って呼べる関係なんだと、わたしは思う。
「はい、終わったよ」
「あ、ありがとうございます……」
「いえいえ。じゃあ、行こっか」
「はいっ」
部屋の鍵を閉め、わたしとフィリアは寮を出発する。
がらんとした街道。日中は人の波で満たされるこの街も、やはりこの時間は波が引いている。
白や肌色でまとめられた明るい街並み。そこかしこに設置されている、数々の魔道具。
見慣れた景色。いつもの光景。
それを視界に映しながら、わたし達は進む。
「そういえばシアさま。私、今日の放課後、用事があるので一緒には帰れないですけど、大丈夫ですか?」
「全然だいじょうぶだよ。それより、フィリアが用事って珍しいね」
「ちょっと知り合いに呼ばれまして……」
「王国魔導師団の人?」
「間違っては……ないです」
歯切れの悪い答え。それでなんとなく、フィリアが誰に呼ばれたか察しがついた。
そして、そこから起こるであろう展開のことも。
「ふふーん。なるほどね」
「な、何がですか……っ」
「いえいえ。遅くなっても大丈夫だから、ゆっくり用事済ませておいで」
「うぅ……なんか納得いかないですけど、ありがとうございます」
帰ってきたら何があったか聞かせてほしいところではあるけど。
主と付き人。しかし端から見れば友人同士の会話を交わしながら、学院への道を歩く。
びゅう。風が、少しだけ強く吹いた。
「だんだん寒くなってきたねぇ」
「そうですね……もうすぐ、冬の刻ですから」
「ほんと、月日が流れるのは早いなぁ」
本当に、そう思う。
秋の刻は徐々に終わりへ向かい、入れ替わるように冬の刻が準備を始めつつある、今日この頃。
流れゆく時に想いを馳せながら、わたしはあるコトを思い出していた。
――イルちゃんとの出逢いから、はやくも一ヶ月近くが経とうとしている。
霊獣国テヴィエスの最高存在、『光の巫女』。その当代である、イルという少女を中心とした物語。
あの出来事は、いろんな意味で、わたし達に変化を与えた。
(――天辰理想教、か……)
なぜ、かの組織がわたし達に接触してきたのか、その理由は判らない。
ううん、わたしというより……目的は、イルちゃんだった。
そして、わたしの大事なひとも。
「――、」
……なにか、大きなコトが動きだそうとしている予感がする。
静かに廻る歯車。わたし達が想像できない、壮大な何かが、陰で蠢いてるような気がしてたまらない。
――――まるで、わたし達とイルちゃんが出逢うコトは、既に決まっていたかのような。
あるいは、そう仕組まれたかのような。
イル・ドゥ=テヴィエスという少女と、わたし達が出逢うコトに、『意味』があったから、わたし達は出逢った。
……こんなモノは、すべて憶測だ。考えるコトに意義はあっても意味はない。
だから、ひとまずはこれで終わり。
気付かず内に潜っていた思考の海から、わたしは浮上する。
意識を現実に向けると、既に学院の近くまで来ていた。精神は別の所に向いていても、身体はどこへ向かうか記憶しているらしい。人体の神秘ね。
校門をくぐる。校舎へ向かう生徒達の波に混ざり、わたし達も歩みを進めた。
これもまた、いつもの光景。
だから、安心できる。
「あ――……」
――そして、見付けてしまう。
顔が綻ぶ。
頬が緩む。
心が、高鳴る。
何十、いや、百に近い数の人波で、わたしはその姿を見付ける。
……無意識に、探していたのだろう。校門をくぐった瞬間から。
その少年は、彼の親友達と並んで歩いていた。
互いにふざけあって、笑い合っている。
ありふれた光景だろう、それは。
けれど、彼にとって、その『ありふれたモノ』こそが、何よりも願っていたもので。
彼が、その日常を元のカタチに戻すまで、血の滲むような努力をしたことを、わたしは知っている。
「……いいんですか?」
フィリアが、わたしに問う。目的語を省いた問い。けれどわたしには、その問いの真意がわかっていた。
「……うん。いまは、いいかな」
きっと、今わたしが向かうのは、彼らにとって邪魔になる。
今、彼にとっての刹那に、わたしは、不要だ。
「そっちこそ、いいの?」
「……私も、シアさまと一緒ですから」
穏やかに、フィリアはそう言った。
そんな彼女の姿に、わたしは笑う。
「いこっか」
「はいっ」
それ以上は言葉を続けず、わたし達は再び歩き出した。
* * *
――とはいえ、その刹那が過ぎ去れば話はべつ。
ここからは、わたしの番なのです。
* * *
昼休み。午前の授業が終わり、一時的に学院から解放される時間。ほんの一時の休息を無駄にしないと言わんばかりに、ほとんどの生徒が自分のしたいコトをしている。
そんなわたしも、ご多分に漏れない人間なわけで。
したいコトをするべく、わたしは学院の二階――つまりは、二年次生のエリアまで来ていた。
「シーオンくんっ」
「わっ……!」
見付けた背中に気付かれないよう、そっと近づき、声をかける。すると、彼はとても驚いた声をあげて(かわいい)、わたしの方へと振り返った。
「し、シア……じゃない、先輩! いきなり何するんですか!?」
「いえいえ、可愛い後輩を見付けたので、驚かせようと思っただけです」
ほんとは探してたんだけどね。
もちろんそんなコトはおくびに出さず、いたって普通に会話する。年上たるもの、常に余裕を持たないと。
不意に、周囲がザワつき始める。
いったい何か、と思ったけど、理由はすぐに判った。
ここは学院の――しかも、わたしの学年じゃない階の廊下だ。そんな場所に、王女たるわたしが、男子生徒と楽しげに会話している。
最近は忘れかけていたけど……わたし達が付き合っているコトは、わたし達の友人以外、知らないのだ。
でもまぁ、時間の問題だと思うんだけどなぁ。
「さてシオンくん。とりあえず、移動しましょうか」
「えっ……ちょ、シア先輩っ。急に腕引っ張らないで!!」
――だって、わたしがこういうコトしちゃうから、勘の良い人は察すると思うし。
そんなことを考えながら、わたしとシオンくんは廊下を後にした。
* * *
ギギィ、と。軋んだドアの音が、響いた。
雲一つない青空の下、開放感のある屋上まで、わたし達は足を運んでいた。
他に人は誰もいない。完全に、隔絶されている。
無言のまま、わたし達は日陰になっている場所まで移動し――もちろん、扉に鍵をかけておくのは忘れない。鍵はこっそり複製ったものだ――腰を下ろした。そのまま、もたれかかるように、壁に背を預ける。
「――で、なんで、わざわざ僕のところまで来たの?」
シオンくんの口調が変わる。かつてのような先輩後輩の、他人行儀なモノではない。もっと親密な、近しいモノ。
「んーん。ただ、朝会えなかったからなぁって」
「あー……今朝はロート達と一緒だったから」
「知ってる。だから声かけなかったんじゃない」
「……うん、知ってる。だから、ありがとう」
不意に、シオンくんは笑いながら、わたしにそう告げた。
その言葉の意味を理解した途端、わたしは急に恥ずかしくなった。
……だってそれは、あの時、シオンくんはわたしに気付いてたってコトで。
わたし達は言葉を交わさなくても、お互いの姿を認識してたってことだから。
だから彼は、わたしに『ありがとう』と告げたんだ。
わたしの気持ちを、理解してくれてたから。
「っ……ずるいなぁ。そういうコトしちゃうんだ、キミ」
「普段からやられっぱなしだからね」
「……なんか最近のシオンくん、生意気」
「そう?」
「そうだよ。前はもっとされるがままって感じだったのに」
「………今も変わらない気はするんだけどなぁ」
他愛も無い会話を、わたし達は交わす。
なんでもない日常の会話。
すっかり当たり前になってしまったモノを、わたしは噛みしめるように過ごす。
「……ね、シオンくん」
「なに?」
「最近、どう?」
目的語を省いた問い。それだけで、シオンくんには伝わったのだろう。彼は少しだけ笑いながら、口を開いた。
「……ぼちぼち、ってトコかな。前よりは良くなってるって思いたいけど」
「今度試してあげよっか?」
「シアには勝てる気がしないから遠慮しておこうかな」
「むぅ。なにそれ」
「褒めてるんだよ」
軽口を叩いきあいながら、彼の近況を教えてもらう。
「勝手な想像だけど、オルフェ先生って厳しそう。特にこういうのって、凄く張り切りそうだし」
「概ねその想像は合ってる、ってだけ答えておこうかな。――でも、やっぱり先生はすごいよ。さすがは《王級魔術師》。学ぶことが沢山ある」
「だからこそ、特訓の相手にオルフェ先生を選んだんでしょ?」
「まぁね。……とはいえ、頼めそうな相手もオルフェ先生しかいないんだけど」
――そう。イルちゃんが帰国して以降、シオンくんはオルフェ先生に師事を請うていたのだ。
理由は詳しくは教えてもらってないけど……察するに、あの戦いが、彼の心に変化を与えたのだろう。
《揺光の星》カタストラス・ヘプター――あの男がもたらした影響は、決して小さいモノではなかった。
だからシオンくんは、オルフェ先生に師事を請うた。
強くなるために。
「特訓って一概に言うけど、具体的には何してるの?」
「座学と実践、これの繰り返しかな。ひとつの技術を会得するために、その理論を徹底的に学ぶ……みたいな」
「――なるほど。要は、基本的には授業と変わらないのね」
「そうだね。違うのは、その密度ってとこだけど」
そう言って、シオンくんは右手を前にかざす。そして――
「火属性魔力収束――起火」
小さな、今にも消えてしまいそうな焔を、発生させた。
「……《魔力収束》」
「うん。まだまだ完成度は低いけど、普通の状態でも、ここまで出来るようになった」
魔術という異能体系において、高難度とされる技術――《魔力収束》を、シオンくんは未熟ながらも扱えるようになっていた。
「すごいね。もうそこまで出来るようになったんだ」
「まぁ、シアから少し教えてもらってたしね。それもあったおかげかな」
「ううん。それ抜きにしても、すごいよ。さっすがシオンくん。わたしの彼氏だ」
「っ……突然そんなこと言うの、やめようよ」
「シオンくんのそういう反応を見たくて、つい」
「……やっぱり、全然変わってなんかないんだよなぁ」
小さく呟いて、シオンくんは苦笑う。
そんな彼の横顔を眺めながら、わたしはあるコトを思いついた。
「……、えいっ」
ぽすん、と。
隣に座っていたシオンくんの肩に、頭を預ける。
シオンくんは一瞬、驚いた様子だったけれど、すぐに理解したのか、そのままわたしに肩を貸してくれた。
……ほら、こういうトコとか。
変わってないとか言うけど、前はあたふたしてたのに、すっかり慣れちゃってる。
でもよく見たら顔が赤い。
かわいいなぁ、もう。
「―――」
穏やかに、時間だけが過ぎていく。
――痛いくらいに静かだった。聞こえるのは、風が吹く音だけ。
まるで、世界にふたりぼっち。
世界には、わたし達だけ。
独りなら嫌だった。そんな孤独、今のわたしには耐えきれない。
けれど……ふたりなら。隣に、彼が居てくれるなら。
わたしは、そんな世界でも大丈夫だろう。
(―――、って、まただ)
……時々、自分が『重い』んじゃないかって思う時がある。
その、愛の方向性というか。質量というか。
彼が好きすぎるせいで、どうしてもこういうコトを考えてしまう。
裏を返せば、それくらいシオン・ミルファクという少年は、わたしにとって特別な存在で。
けど一方で、引かれないか心配するわたしが居る。
(………めんどくさい女だなぁ、わたし)
仮に、こう思っていることを知られたところで、彼は笑って済ませてくれそうだけど……うぅ、『重い女』ってだけは思われたくない。
女の子はいつだって、好きなひとには綺麗な自分を見せたいものなのだ。
「――シア? どうかした?」
「なんでもありませんよーぅだ」
なので、この気持ちは内緒にしておく。
「―――ねぇ、シオンくん。もうひとつだけ、聞かせて」
「……なにを?」
「……無理、してない?」
どうしても聞きたかった問い。
シオンくんは、自分を省みないところがある。
己より他を優先する、優しいひと。そんな彼だから、きっと今回の特訓にも、そういう理由があるのだとわたしは思っている。
だから、心配なのだ。彼が、無理していないか。
「……してない、って言ったら嘘になるけど。でも、大丈夫だよ」
「ほんと?」
「うん。――だって、理由があるからね。僕が頑張れる理由。それがある限り――僕は、いつだって前を向ける」
彼の言葉に嘘は無い。真っ直ぐな本心だけが、そこにあった。
「……信じるからね?」
「嘘は言わない」
「……ん、わかりました」
だからわたしも、その言葉を信じることにした。
「………あ」
――空に響く、鐘の音。
その音を忌々しいと思う自分が、心の何処かに居た。
「……予鈴、鳴ったね」
「そろそろ、戻ろうか」
そう言うけど、二人揃って動こうとしない――動きたくない。
気付けば二人の手は重なって、絡み合っている。
ぎゅっと握って、離さない。
わたしが、離したくない。
「……あのさ、シオンくん」
だからわたしは、こういうコトを言っちゃうのです。
「このまま……授業、さぼっちゃおっか?」
「…………王女様がそんなことしていいの?」
「いーの。人生は一度きりだからね。そんなコトで縛られてちゃ楽しめないじゃない」
良い子の仮面なんか要らない。悪い子の仮面を被る。
だってわたしが欲しいのは、二度と戻らない一瞬だから。
わたしが求めていたモノが、いま、ここに在るから。
「これもまた、思い出だよ。──いつか、ずっと先の未来で。笑えるような、ね」
……あぁ、こういうトコが『重い』んだろうなぁ。
なんて考えつつも、意識はたったひとりへ向いている。
「……あとで一緒に、怒られようか」
「シオンくんのそういうトコ、だいすきだよ」
「……はいはい」
「むっ。そこは『僕も好きだよ、シア』って言うとこでしょ?」
「…………ごめん、恥ずかしいから無理」
「んふふ」
顔真っ赤にしちゃって、かわいい。
「――――」
冷たい秋風が、肌を撫でる。
……もうすぐ、秋の刻が終わる。
けれど、なにか。
終わりを迎える前に――ひとつ、大きな出来事があったはず。
「―――――そうだ」
あるコトを思い出した。
ずっと言おうと思っていて、言えてなかったことを。
「――ねぇシオンくん、《創星祭》、一緒に行かない?」
いわゆる、デートのお誘いというやつ。
今後は月1くらいで更新できたらいいなぁって思ってます。




