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外道ノ転生  作者: 西の雷鳥
第五章 闘技大会編
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闘技大会4日目

「いよいよ4日目だな」

「今日は2試合あるのね……ハードだわ」

「3人とも、ここが踏ん張りどころですぅ」


 そして今日は4日目。

 今日は勝ち進めば2回戦と準決勝の2試合戦うことになる。

 闘技大会で1番ハードな日だ。

 今日も6人揃って闘技場に向かう。


「私達の中で戦うことになるだろうな」

「今日勝ち残るのはたった2人ですもんね…」


 ほぼほぼ私、ジーナ、ツルギ、ミラの誰かが優勝するので、今日は少なくとも2人は脱落する事になる。


「もし当たる事になっても手加減しないよ」

「お、おう」


 昨日から、何かツルギの様子がおかしい。


 昨日は私達より早く帰ったはずなのに、宿に着くと彼はいなかった。

 そしてしばらくしてフラッと帰ってきた。

 何してたか聞くと「市場の方でいい刀があってね」と言っていた。


 ジーナは様子がおかしかったと言っていたが、そのツルギに特におかしい点はなかった。

 いや、むしろいつも通り振舞おうとしているように見える。

 そこがおかしいと感じた点だ。


 アビリティの事を聞いてもとぼけられた。


 一体何なんだ……


「あれが今日の対戦表だな!」


 ヒロが指差す闘技場の壁には本日の対戦表が貼ってあった。

 貼ってあるのは2回戦の4試合のみだ。


「マジか……いきなりツルギとリースかよ」

「2回戦第1試合ですぅ」

「今から1時間後ね……」

「リースさん……」


 ジーナが心配そうに私を見てくる。

 彼女なりにツルギの異変に気付いているのだろう。

 心配する事ではないとは思うが……


「ツルギ、今日はよろしくたの……」

「じゃあ僕は行くね。控え室で準備してくる」


 しかし、ツルギらしくもなく私の会話を遮り、自分の控え室の方へ足早に去っていった。


「ツルギのやつ、どうしたんだ?」

「さっきまで普通だったのに……」

「やっぱり何年も一緒だったリースと戦う事に思うところがあるんでしょうね」

「……リースさん?どうしました?」

「………いや、何もない」


 私と戦うのに思うところ?

 そんな顔してなかったぞ。


 チラリと見えたあいつの顔……笑ってた。

 いつもの爽やかな笑みではない。

 獰猛な肉食獣の笑みだ。



--------------------



 上手く取り繕えただろうか。

 まぁ今となってはどうでもいいか。


 感じた事のないほどの昂り。

 それを抑えるために刀の手入れをしていたはずだが、刀に触っていてその感情が大きくなっていくのが分かる。


 無理もないかもしれない。

 こんなにも早く機会が訪れるとは思わなかった。


「リース……」


 昨日から胸の動悸が止まらない。

 あの銀色に輝く少女を目の当たりにしてから。


 あぁ……


コンコン


「ツルギ選手。お時間です」


 控え室の扉がノックされ、係員がそう言う。

 内心は舌打ちものだが、そんな事を表には出さない。


「分かりました」


 刀を鞘に納め立ち上がる。

 その時、壁にかかった鏡が目に入る。


 僕、すごい顔してるな。


 顔を触って顔の筋肉をほぐす。

 いつも通り……

 いつも通り……


「……出来るわけない」


 いつも通りになんて出来るわけないだろ。

 今からあのリースと試合だよ?


 そういえば昨日から彼女の事ばかり考えてる。


「……ふふ。これも1つの愛かもね」

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