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外道ノ転生  作者: 西の雷鳥
第五章 闘技大会編
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リースVSボレアス前編

「よっし。じゃあ行くぞ」

「随分と緩いな」


ボレアスはゆっくりと剣を抜いた。

最初から全力でやると言ってたから身構えてたのだが。


「攻めるのと受けるの、どっちが得意だ?」

「受けるのかな?」

「よし、じゃあ俺が攻撃するから防いでみろ」


緊張感がないなぁ。

まぁいいか。

これは私の望む流れでもある。


「そら……行くぞ!」


ボレアスが剣を構え踏み込む。

私はそれと同時に空間魔法『絶空』を発動させた。


いくらA級といっても、空間の隔たりを生み出すこの魔法を破れるはずがない。

この防御を突破するには空間を破壊する他なく、そんな事は神でもないと無理だ。


問題は魔力消費。

この魔法は強力な分燃費が悪い。

だが向こうが短期決戦に持ち込んでくれるなら好都合だ。


ボレアスの剣が『絶空』に触れようかというその瞬間。


私の脳裏にある光景が思い浮かんだ。


母さんの掌底を『絶空』で受け止め、反撃をした。

結局その反撃は母さんには効かず、次の瞬間には『絶空』は破壊された。


その時に感じた感覚。


それを今、私は感じた。


「なっ!?」

「ほぅ……」


ボレアスの剣によって『絶空』にヒビが入る。

そのヒビも次第に大きくなっていく。


「やっぱりアビリティ持ちだったか……」

「な、なんなんだよ……」


私は必死に魔力で『絶空』を補修する。

しかしヒビの拡大は止まらない。


「その様子じゃ知らないようだな。周りを見てみろよ」


私はその言葉で初めて気づいた。

会場がやけに静かだ。

目線だけを動かして辺りを見回す。

今、私達以外の動きが止まっているのだ。


「こ、これは……」

「アビリティってのを聞いた事ないか?『世界に干渉する意志の力』、それがアビリティだ」


冒険者になる前にミラから聞いた気がする。

似たようなことを言っていた。


そして煉獄山で戦ったあの司教も同じ単語を……


「あまり詳しい事は俺も知らねぇが、確かな事は一つ。アビリティにはアビリティでしか対抗できないって事だ」

「………くっ!」


この間にも『絶空』が破られそうだ!

こいつ、私の意識を逸らす為に喋ってるんじゃないだろうな!


「かくいう俺もアビリティを持ってる。だからその妙な魔法も、本来ならバターでも斬るみたいに両断出来るはずだったんだが……」

「ははっ……出来てないぞ!」

「つまりお前もアビリティ持ってるって事だ。その光か?」


またもや私の身体を白銀の光が包み込んでいた。

この光に包まれると、信じられないような力が出る。

これもアビリティだとミラが言っていた。

どうやったら発動するのかは知らないが。


「無駄話はこんぐらいにしとこう。これで終わりにするぜ!」


空間へ干渉してくる圧力が増す。

ヒビが急速に広がっていく。

向こうも本気だ。

だが、これさえ防ぎきれば……


「うぉぉぉ!!!負けるか!コラァ!!」


ヒロ達やジーナ、ツルギ、そして何よりミラが見てるんだ!

負けてたまるかぁ!!


「いい気合いだ!アビリティ同士の戦いは意志の強さが勝敗を決するんだ。ほら行くぜ!」

「うぉぉぉ!!!」


ピキ………パリン

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