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外道ノ転生  作者: 西の雷鳥
第五章 闘技大会編
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骨のある相手

 あぅぅ……


 緊張しますぅ。


 私は今、選手控え室にいますぅ。

 ていうか、周りの人、皆大きすぎますぅ!

 周りは私の倍くらいありそうな大男ばかり。

 私はまるで肉食獣の群れの中に放り込まれた草食動物ですぅ……

 だから参加したく無かったんですよぉ〜!


『決着!』


 あ、第5グループが終わったようですぅ。

 係員さんが私達第6グループを呼びに来ました。


「皆さん、こちらへ」


 その指示に従って係員さんについていきます。

 あぁ……

 胃が痛いですぅ……


『いやぁ、あなた強いね!お名前は?』

『ジ、ジーニスタです……』


 あ、第5グループの勝者はやっぱりジーナさんですぅ。

 リースさんといい、さすがですぅ。

 でもちょっと声が緊張してますね。

 ガンバですぅ。


 その後も勝利者インタビューは続きますぅ。

 その間に私達第6グループはスタンバイを済ませました。


 もう私、冷や汗が止まりません……

 頭もぐるぐるしてくるですぅ……


 インタビューが終わり、私達のグループが呼ばれました。


 闘技場に入ると、割れんばかりの大歓声。

 でも私はもうぶっ倒れてしまいそうなんですぅ。

 試合前から体力ゼロですぅ。


 舞台の上に上がり、隅っこに位置取りますぅ。

 もうこうなったら始まった途端場外に出てやりますぅ。

 アイリスちゃんが絶対何か言ってきますが、知らないですぅ。

 メルには早すぎたんですぅ。


「あら、メルちゃんじゃない」

「あぅ?」


 私はその声に振り返りますぅ。

 このグループに知り合いなんて他にいましたっけ……?


 そこのにいたのは、シンプルな鎧に身を包んだ女剣士さんですぅ。

 長い髪を頭の後ろで縛ってますぅ。

 誰……?


「誰って顔ね。ほら、私よ私」

「………あっ!シーベルさん!?」


 なんと、その女剣士さんは、我らがベルルのギルドの受付嬢、シーベルさんですぅ!

 眼鏡をかけてないですし、いつもの事務員姿じゃないから分からなかったですぅ!


「な、何でシーベルさんがこんな所にですぅ!?それにその格好は……?」

「えーっと……まぁ色々あったのよ。それより、メルちゃん。あなた、顔がすごく青いわよ?大丈夫?」


 その時、良い案が閃きました。

 すぐに予選を終わらせて、尚且つアイリスちゃんに何も言われない方法!


「シーベルさん!」

「な、何?」

「お願いがあるですぅ!」



--------------------



「あ……メルの奴、速攻で落ちたぞ」

「はぁ……あの子ったら……」


 第6グループのバトルロワイアル開始直後、メルは真っ先に横にいた女剣士に落とされてしまった。

 呪文を詠唱する時間なんて無かったな。


 まぁ相手も同じ女なので落とすのにも手加減してくれたようだが……


「ていうか……あの女剣士、見覚えないか?」

「……確かにそうね」


 急にヒロがそんな事を言い始めた。

 女剣士ってのは、メルを落とした奴か?

 私は見覚えないな……


「あっ!あれ、シーベルさんじゃない!?」


 その時、私の側でツルギが叫んだ。

 シーベル……

 どっかで聞いた事あるような……


「ウチのギルドの受付嬢の!?」

「あ、でも言われてみれば、絶対シーベルさんだって!」


 あぁ。

 ベルルのギルドの受付嬢か。

 そう言われてみると、あの人が眼鏡を外して、髪を縛り、鎧を着たらあんな感じになりそうだ。


 ていうか、めっちゃ強いぞ。

 自分よりデカい男たちをバッタバッタとなぎ倒していく。

 呪文の詠唱もめちゃくちゃ速いな。

 あれは只者じゃないわ。


「母さんから聞いた事あるよ。シーベルさんは10年近く前は冒険者だったんだって。しかもA級」

「A級!?」

「あのシーベルさんが!?」

「へー」


 A級冒険者だったのか。

 ていうか10年前?

 下積み時代とかを考えると20年前には冒険者になったと考えられる。

 あの人何歳だ?


「見た目若そうなのに……」

「何言ってるんだい、リース?」

「こっちの話だ」


 長命な種族なんだろうな。


 と、こんな話をしている間にも決着がついた。

 勝者はシーベルだ。


 司会の女性がインタビューを始めた。


「やっと骨のありそうな奴が来たな……」


 ジーナは外すとして、第2、3、4グループの勝者はどれもあまりパッとしない奴ばかりだった。

 やっと実力者が出てきたって所だ。


 楽しみになってきたぞ。

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