拝啓
ミラへ
元気か?
こっちは色々あったけど私は元気だ。
ジリルで手紙を出してから1ヶ月ぶりだな。
私達は煉獄山を越えて、ゾディアス王国第二の都市、レディアスに来た。
煉獄山で凄いものを見た。
氷帝竜ってデカい竜種だ。
あの地竜なんて比較にならないデカさだったよ。
危うく死にかけたけど、あれは中々見れるもんじゃないな。
その時ゴッチという老人に助けてもらった。
ゴッチ老は魔帝国の軍人だったらしい。
知ってるか?
しばらくゴッチ老の家にお世話になってたんだが……
聖神教がゴッチ老に刺客を送ってきたんだ。
昔、色々とあったらしい。
ゴッチ老は事前にそれを察知して私達を逃がしてくれたんだが、その後奴に……
私は我を忘れて飛びかかった。
今思うともっと冷静になるべきだったな。
なんとかジーナとツルギの助けでゴッチ老の仇をとることができた………
でもこんな事をしても意味はない。
死んだ人は帰ってこない。
それに聖神教のあの司教……
殺す瞬間、綺麗な笑みを浮かべていた。
何を考えてたんだろうな。
私は何のために戦ったんだろう。
分からなくなった。
だが、これだけは言える。
私はまだ弱い。
レディアスでは毎日仕事と鍛錬だ。
レディアスのギルドマスターがエルフの爺さんなんだが、ツバキさんから私達の事を聞いたみたいで、ツバキさん以上にこき使ってきやがる。
まぁいいんだけどさ。
しばらくはレディアスを拠点に、もう一度腰を落ち着けて自分を鍛えなおしてみようと思う。
だからしばらくは安定して文通が出来る。
返事はレディアスのギルド宛で頼む。
そっちはどうだ?
もう2年生だろ?
学園には世界中から優秀な奴らが集まってくるって聞いた。
私も学園に行ってみたいな。
そしたらミラやアンナ、ザリの後輩になるな。
私もあと2年で入学出来るし考えとこうと思う。
ミラは心配ないとは思うが、身体には気をつけろよ。
リーシア・シルフェリオン・ジルドより




