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外道ノ転生  作者: 西の雷鳥
第三章 冒険者入門編
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討伐!

「ダメェ!ヒロ!」

「ジーナ!来い!」

「は!?はい!」


 私は緩んだ地面に手を突っ込み、土魔法で緩みを中和する。

 そして土を踏みしめ、飛んだ。


「風よ!」


 ジーナの手から放たれた風が私を吹き飛ばす。

 方向はもちろん地竜に向けてだ。


「絶空』!」


 そして自分の周囲の空間を分離し、空間の壁を作り出し、地竜とヒロの間に割り込んで攻撃を受け止めた。


「リース!?」

「くっそ……不完全だから……重いな……」


 地竜の噛みつきを空間魔法で受け止める。

 めっちゃくちゃ重いけど……!

 1秒も保てば十分だ!


「やれぇ!ジーナァァ!」

「風魔法!フルバースト!」


 無数の風弾が地竜の真横から襲いかかる。

 風弾はメキメキと地竜の硬い表皮に食い込み……


「グギャアアア!!!」


 大きく吹き飛ばされた。


「ツルギ!!」

「ああ、もう!わかったよ!」


 ツルギは私の声に反応して走る。


「ギャアアア!!!」


 地竜は吹き飛ばされて木々を薙ぎ倒していき、その勢いは巨木に打ち付けられ、やっお止まった。


「ギィィィィ!!」

「てゃぁぁぁ!!!」


 そこへ後を追ったツルギが駆けつけ、地竜を木に押さえつける。

 鬼人族は力が強いが、竜種を拘束し続けるのは無理だ。

 だが……


「ギャアアア……グァッ!!??」

「1秒も保てば十分だ」


 私は既に地竜の口内に魔銃を突っ込んでいた。

 中には魔石弾頭弾が装填してある。


「じゃあな」


パァン!!



--------------------



「あああ!強かった!」

「もう腕がパンパンだよ……」


 倒れた地竜への拘束を解いたツルギが腕を押さえてそう言う。

 まぁ私も闘気を過剰に足に纏わせていたから足が壊れそうだ。

 足を引きずりながらもジーナ達の下へ帰る。


「はぁっ……はぁっ……はぁっ……」

「ジ、ジーナさん、大丈夫ですか?」

「メ、メルさん……大丈夫です」

「無理するなジーナ」

「リ……リースさん……」


 ジーナは肩で息をしている。

 すごい汗だし今にも倒れそうだ。

 典型的な魔力枯渇症だ。


「お疲れ。ジーナ」

「はぁっ……リースさん……」


 私が頭を撫でてやると、ジーナは目を細めてそのまま……


「………すぅ……」

「ジーナ……さん?」

「……寝ちゃったな」


 私の腕の中で寝てしまった。

 ああ……私も疲れてるんだがな……


「リース……」

「ヒロ!無事だっ……た…か……って、それは?」

「ああ……」

「うぅ……腰が抜けて動けなくなっちゃったのよ……」


 ヒロはアイリスを背中におぶって私に近づいてきた。

 アイリスの目はまだ赤い。


「助かった……ありがとう」

「あなた達、強いのね……」

「はは……まぁな」

「はぁ、倒してしまうつもりはなかったんだけど……」

「細かい事言うなよツルギ。倒したんなら問題ないだろ!」


 私はジーナを背負う。

 このまま放っておけないしな。


「ちょっと待って、あの死体はどうするの?竜の素材は希少なんだよ?」

「ん……そうは言っても、ジーナとアイリスはこんなんだし……先に町に戻った方がいいんじゃないか?」

「はぁ……分かったよ。僕が残って見張っておくから、町の人で動ける人に声かけて来てもらって。報酬はギルドから出してもらうようにするから」

「わ、私も残ります!」

「大丈夫ですよ。メルさんも疲れたでしょうし、町に帰ってください」



-------------------



 いやぁ、本当に面白いな。

 狩人たちのこの顎が外れんばかりの口の開きっぷり。


 幼い冒険者に「大物を仕留めたから運ぶの手伝って」と言われた時は


「はっはっは。本当か?嬢ちゃん。どれくらいだ?」

「キラーベアーなんて目じゃないよ」

「はっはっは!そうか!なら男手を集めねえとな!」


 こんな感じで気さくに笑ってたのに。


「な?キラーベアーなんて目じゃねぇだろ……」

「キラーベアーっていうか……これ、竜じゃねえか……」

「皆さん、ご協力感謝します。報酬の方はギルドからきちんと支払わせていただきますので……どうしましたか?」

「お、おめぇは確かベルルのギルドマスターんとこの坊主……」

「はい。ツルギと申します。ところで運搬の件ですが……」

「お、おう……でもこんだけじゃ足りねぇな……もっと町から呼んでくる!」


 狩人たちは3人。

 どうせ大したことないと思いつつも、冷やかし半分で来た連中だ。

 でも今は生の地竜の大きさに気圧されている。


 死体ですらこんだけの迫力があるんだもんなぁ。

 一般人なら仕方ない。


 その後、町から連れてこられた狩人20数人の手によって地竜の死体は町に運ばれた。

 皆、度肝を抜かれていた。


 町に到着したとき、倒した私達やヒロ達は人々に囲まれ質問攻めにされた。

 最初に町に帰った時にジーナやアイリス、メルを宿屋においてきたのは正解だった。

 地竜より疲れるよ……


 そしてベルルに連絡をして、次の日にはデカい輸送用の馬車が到着した。

 私達もその馬車に乗せてもらってベルルの街にまで帰る。

 さぁ、ベルルの住人はどんな間抜け面見せてくれるかな?

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