表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
外道ノ転生  作者: 西の雷鳥
第二章 幼少期編
17/327

ガールミーツボーイ?

ジーナ目線のSSです

「えっと……ルイマーク通り……?」


 ルイマーク通りルイマーク通り……

 ……ダメです。

 見つかりません。


「地図の方が間違っているのでしょうか?いやリースさんに限ってそれはないですね」


 リースさんから貰った地図とにらめっこしますが、自分の現在地すら分かりません。


「うう……どこで間違えたんでしょう……」


 せっかく初めて1人でリースさんの家に伺うというのに……

 これはかなりマズイです。

 この前魔法を練習した場所はどこだったんでしょう……


 リースさんは、1人で街も歩けない不甲斐ない弟子を見てどう思われるでしょうか……


「ど、どうしましょう……」

「どうしたんだ、お前?」

「ひっ!?」


 後ろから急に声をかけられて、変な声を出してしまいました。

 口を押さえつつ後ろを振り返ります。


「何か困ってんのか?」

「えっ……あの……」


 後ろには見知らぬ獣人の男の子が立っていました。

 喋る時にピクピク動く耳の特徴から狼の獣人かもしれません…


「え、実は……えっと……」

「ん?何だ?」

「あの……あの……!」

「さっさと言えよ」


 男の子の顔が私の顔に近づいてきます。

 怖い。

 ていうか……近いです!


「ふぇぇぇ……」

「ん?顔真っ赤だぞ」



--------------------



「ふーん。お前リースの友達だったのか」

「は、はい。友達というか弟子……です」


 なんとか時間をかけ男の子にて状況を説明することが出来た。

 うう……緊張しました……


「ん?デシ?何だそれ?」

「……お友達です」


 さっきから何か会話がちぐはぐです。

 噛み合いません……


「で、リースの家に行きたいのか?」

「はい。そうなんです。事前に地図はもらっていたんですけど……」

「お前、見かけない顔だけど、家どこ?」

「お城の近くです」


 私の顔を見かけないのも無理もありませんね。

 私は普段は家とお城の間を往復しているだけです。

 ここまで家から離れたのは初めてです。


「だったら、リースの家は正反対の方向だぞ」

「え?」

「街の反対側だ」


 ……なんということでしょう!

 やっぱり私が間違ってたのです!

 恥ずかしい!


「お前あれか!方向ウンチってやつか!」

「お、音痴です!何ですかそれは!」

「どっちでも一緒だろ!」

「違います!」


 ウ……はしたないです!

 道行く人達がこっち見てます!

 顔から火が出てしまいそうです。


「顔上げろよ」

「うう……恥ずかしいです……」

「ああ……もう!」


 その時、ガッと肩を掴まれました!

 私は思わず顔を上げます。


 男の子と目が合いました。


「お前、名前は?」


 何でしょう?

 心臓がバクバクしてしまいます。

 とても真っ直ぐ私の目を見つめてきます。


「ジ、ジーナです」

「ジーナか!俺はダース!よろしくな!」


 そして男の子……ダースさんは太陽のような笑みを浮かべました。



-------------------



「精霊契約魔法も大分上達したなぁ」

「いえ、そんな……発動中は魔力も消費し続けますし……」

「まぁ燃費の悪さはこれからの課題だな〜」


 今日も私はリースさんと一緒に湖で魔法の練習をしています。


「そういえばダースさんにこの前のお礼がしたいんですけど……」

「ダース?そういえばこの前、あいつと一緒に来たな。何かあったのか?」

「いえ……途中で知り合いまして……」


 あの日、私が迷った事はリースさんには言っていないです。

 だって恥ずかしいじゃないですか……


「ダースさんのお家を教えていただけないでしょうか?」

「あいつの家を教えるのならいいけど、あいつはもうこの街にいないぞ?」

「え……?」


 ダースさんが……もういない?


「ああ。ジーリオン大陸に行っちまったよ」

「そ、そんな……」


 お礼もまだちゃんと出来ていないのに……

 いや、残念なのはお礼が出来ない事だけじゃありません…

 何なんでしょう……

 この気持ちは……?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ