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神様によるペナルティ  作者: ずごろん
第三章 夏休み編
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章間⑰ 裏側の一幕②

久しぶりに筆?がよく進みましたので2日連続投稿です。

内容は張り切るような内容ではないですが……。

「それで、首尾はどうなっていますの?」


「予定通りじゃん。通路も余裕で確保出来てるじゃん」


例の計画の最終打ち合わせを行うために全員集め、計画通りの事を運べているかを問いかけてみたらどうやら無事に物事が進んでいるようですわ。青木の男心とやらのために多少最初の計画よりは遅くなってしまいましたが、今を思えば最初の二日間楽しかった分絶望も大きくなりそうなので、むしろこちらの方がよかったかもしれませんわね。無論、そのようなことをこいつらに言ってしまえばつけ上がるのが目に見えていますので言うつもりは毛頭ありませんが。


「……そうですの。それでは青木も失敗したことですし、計画は当初のままということで誰も反対はいませんわね」


先ほどの考えを顔に出さないように気をつけながらそう言って周りを見回しましたが、反対する人は誰もいませんでしたわ。そもそも反対していたのが青木と藤林だけでしたので、反対するものは誰もいないことはわかりきっていましたが。

……それにしても、今回は結果的には良かったからいいものも、昨日までの二日間で青木が熱海京を落とせたら今回は比較的軽く済ませるという提案を受け入れるなんて、あのときの私もどうかしていましたわね。まぁ、傍から見ていましたが、相手の気持ちを考えずに自分の思いばかり押し付けていれば成功するはずありませんね。熱海京がドン引きしているにも関わらず、それに気づかないで必死にアピールしている青木の姿は滑稽で、それはそれで見ものではありましたので今回の我侭については不問にしてあげましょう。……そういえば、あのとき熱海京と青木以外にももう1人いましたわね。青木は気づかれずに来れているのでしょうか。少し聞いてみましょう。


「青木、あなたはここには友人と来ていましたわね?その友人には気づかれずにここに来たのでしょうね?」


さすがの青木でもそのくらいは出来ているはずです。そう思っていたのですが、


「はい、何処に行くんだって言われたから言えないとだけ言ってここに来たので大丈夫で……すっ!?」


青木の余りにも馬鹿な発言に思わず話の途中なのにも関わらず青木の腹に蹴りを入れてしまいましたわ。


「はぁ……。それで本当に大丈夫だと思っていますの?もし本当に大丈夫だと思っていたのでしたら、小学生からやり直すことをオススメしますわ。急に行き先も目的も言えないとだけ言って何処かに行かれたら怪しく思うに決まっているでしょう」


未だに蹲っている青木に吐き捨てるように言いました。これは計画の練り直しが必要ですわね。青木がここまで来るお金がないと言っていたときに私が出すべきでしたわ。手段は問わないからなんとか用意しろとだけ言って放置した結果がこれですものね……。藤林ですら用意出来たのですから大丈夫だと思っていたのですが……。……たらればを言っていても仕方がありませんわ。青木の連れが熱海京と面識が今回で出来てしまっていますから、無いとは思いますがこちらのことに感づいて熱海京に何かしら助言を言ってしまっている場合があることも考慮しておいた方がいいですわね。ただでさえ中山と丘神が熱海京の周りに付きまとっていて邪魔だったというのに、余計に熱海京が1人になる時間が少なくなりそうですわ。そうとなれば……


「藤林」


計画の修正が終わった私は藤林を呼びました。するとすぐに藤林が背筋を伸ばしながら


「は、はい。何の用じゃん?」


すぐに返事を返してきました。別に背筋を伸ばす必要はなかったのですが……。まぁ、未だに蹲っているあれを見てしまえば仕方がないでしょうか。まぁ、私には関係ありませんわね。


「計画を変更しますわ。1人になる機会を窺う予定でしたが、この馬鹿のせいでそれが難しくなりそうですの。ですから強引に接触してください。接触タイミングはこちらである程度指定しますが、その後は数でのごり押しで問題ないですわ」


スマートではありませんが、背に腹は変えられませんわ。それに、下手に複雑な計画にするよりは簡単な方がこいつらも動きやすいでしょう。


「それなら問題ないじゃん。力技ってことならむしろ得意分野じゃん?」


藤林の様子を見るに、私の思惑通りですわね。


「えぇ、問題ないようですわね。それじゃあ、その計画でお願いしますわ。熱海京を追い込む場所自体は当初の計画通りでお願いしますわ。最後の締めはまだ蹲っているこの馬鹿にしてもらいますので」


そこまで強く蹴ったつもりもなかったのにまだ蹲っている根性なしの馬鹿に一瞥をくれながら言うと藤林は


「え?さ、最後の締めってあれじゃん?あ、あれをテルにやらせるつもりじゃん?」


って急に挙動不審になりながら私に言ってきたんですわ。だから私は


「えぇ。何か問題でも?」


とだけ返したんですの。すると藤林は


「い、いや問題はないじゃん?で、でもそれだとテルが余りにも……」


最後の方が尻すぼみになりながらも私にそう言ってきたんですわ。それに対して私は鼻で笑いながら


「ただでさえこれのせいで予定より遅れているのですわよ?それにも関わらず、この考えなしの行動のせいで計画まで変えざるおえなくなってしまいましたわ。計画が遅れてしまったことに対する罰は後々用意するつもりですが……。そうですわね、これは私に我侭を通して計画を遅らせたにも関わらず何の成果も出せなかったことに対する罰とでも思っていただいて結構ですわ」


と言ってあげましたの。もちろん、何か問題でも?という意味も乗せがら。すると藤林は


「わ、わかったじゃん」


私から一歩後ろに下がりながらそう言って肩を落としていましたの。藤林でもこの程度は察することは出来るようですわね。それに対してこの馬鹿は……。

まぁ、いいですわ。とりあえず不安は残りますが、計画の修正は出来ました。後は決行するだけですわ。


「それでは皆さん、明日はお願いします。無事に成功した暁にはあなたたちへの待遇を考慮させていただきますわ」


そう締めくくると


「「「はい」」」


と元気のいい声で返事をもらえました。


ふふふ……。熱海京のあの憎たらしい顔が絶望一色に染まるのが今から楽しみですわ。

待っていなさい、熱海京!



<裏側の一幕② END>

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