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神様によるペナルティ  作者: ずごろん
第一章 春休み編
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1話 世にも恐ろしいペナルティ

やっぱり文章を書くのって難しいですね……(・ω・`)


【追記】指摘があったところを修正しました。

【追記2】誤字脱字修正しました。

【追記3】会話文の後の句点を削除しました。

「いやいやいや、髪が伸びただけだって」


僕は(不本意ながら)女の子っぽい顔立ちをしているから、(なんでかはわからないけど)髪が伸びてそのように見えただけだよね、うん。


それでも不安なときは……、あれだ、胸と……その……下を確認すればいいんだよね。


僕はそっと自分の胸を触ってみた。


「ん……、少し柔らかくなった気がしなくもないけど、やっぱり何も変わってない気がする」


やっぱり気のせいだったんだなぁって思いつつ、念のために下も確認するために手を伸ばして……


「……………………………………ない」


あれ!?なんでないの!?ほんとなんで!?


思わず混乱する僕。そりゃね、約15年間付き合ってきたものが無いんだよ?誰でも混乱するって。


そこでふと神様?が言っていたペナルティのことを思い出した。もしかしてあのペナルティって言ってた1つが女の子になっちゃうってこと?


あと2つってなんだろうなぁ……。先のことを考えると嫌になっちゃうよ……。


これからのことを考えて落ち込んでいると誰かが部屋に入ってきた。


「京矢……」


僕の名前を言いながら僕の横にその人は歩み寄ってきた。


「母さん……、僕、女の子になっちゃった……。これからどうなるんだろう……」


部屋に入ってきたのは僕のお母さん。やっぱり信頼できる人が来るとつい弱音を言っちゃうのは仕方ないことだよね


「えぇ。病院からその連絡が来たときには本当にお母さん、ビックリしたわ。でもね……」


何故かそこで次の言葉を言わない母さん。

思わず首を傾げながら「でも……?」っと言って次の言葉を促す僕。


「でもね……、京ちゃんがこんなに可愛い女の子になって、お母さんほんとにうれしいわぁ、男の子のときからすごく可愛かったのに、女の子になって、可愛さがさらにアップした感じがするしね♪」


そう言いながら母さんは僕を胸に抱き寄せて頭をなで始めた。あれ?母さんってもっとしっかりしてて、信頼できる人だった……よね……?あれ?

あ、でもなでられるの気持ちいいなぁ。


目を細めながらなすがままになでられ続けていると、ゴホンっていう声が聴こえて僕と母さんが振り返るとそこには病院の先生が立っていた。


僕と母さんが先生に向き直ると、先生は僕に話しかけてきた。


「ゴホン……。お母さん、京矢君を安心させるために場を和ませようとしているのは分かりますが、ほどほどに。それでは京矢君、さっそくで悪いのだけれども、君は自分がどういう状況でこうなったのは理解出来ているかな?」


「はい。えっと……、僕は交通事故にあったんですよ……ね……?」


本当に交通事故にあったのかは不安だったので、最後の方はすごい声が小さくなってしまった。って母さんのこの態度って、ワザとだったの?

それでも、先生にはちゃんと聴こえていたらしく頷いてから僕に起こったことを説明してくれた。


先生が話してくれた内容からして、僕はもうほぼ助からない状態で病院に運ばれたそうだ。色々手を尽くしてくれていたみたいなんだけど、皆が諦めかけたときに、急に僕の体が光りだし、光が収まったと思ったら何故か怪我が完治して、そして女の子になった僕がいたらしい。


急に光りだすって漫画とか小説の話じゃないんだからって笑おうかなって思ったんだけど、先生の表情が余りにも真剣だったから、それが本当のことなんだっていうことがわかってしまった。


「あ、でも僕の戸籍はどうなるの?それに高校の方もどうなっちゃうの?」


「あぁ、そのことなんだけどね」


そう言いながら母さんは僕に住民票を見せてくれた。


「名前が熱海京で、性別が……女!?」


「えぇ、気がついたらそうなっていたわ。ちなみに高校の方も京ちゃんは女の子として入学することになっていたわ。残念ねぇ、折角私が京ちゃんのために手続きを色々して、それを口実になでなで出来ると思っていたのに……」


「残念に思うところはそこなの!?」


あれ?僕の母さんってこんな人だったっけ?何かどんどんイメージが崩れていってる気がするんだけど……。普段との違いについていけずに唖然としていると


「あぁん。唖然としてる京ちゃんも可愛いわぁ」


そういってまた僕の頭をなでようとしてくる母さん。しかし、そこでまたゴホンって声が聴こえて母さんは僕をなでようとするのをやめてくれた。さすがに人前でなでられるのは恥ずかしいしね。先生ナイス!


「ゴホン……。それでだね京矢君。いや、京ちゃんかな。君の体は先ほども言ったとおりに女の子になった以外、健康体そのものなんだ。女の子の体にもなれるっていう意味でも検査入院という形で病院に数日ならば居てもいいが……」


「えっと……」


さすがに僕だけでは決められないので、母さんの方を仰ぎみると……


「先生。大丈夫ですわ。京ちゃんは私が立派な女の子にしますから!高校の入学式までまだ時間がありますし、全然問題ないです!!」


まさかの即答であった。ほら、急にそんな態度を取るから先生も少し引いちゃってるじゃないか。でも女の子にしますって、嫌な予感しかしないんだけど、たぶん気のせいじゃないよね……。


「あっはい。分かりました。それではそのように手続きをしてきますね」


そう言って先生は出て行った。そこでふと健吾のことを思い出し、母さんに尋ねてみた。


「母さん、健吾に僕のこと言っていいかな?やっぱり高校に入ってまわりの誰も頼れないっていうのは怖いし」


えぇ。いいわよ。って母さんがOKを出したから連絡しようとスマホを取り出そうとすると母さんが自分のスマホを取り出して健吾にすでに連絡を入れていた。あれ?なんで母さんは健吾の連絡先知ってるの!?そしたら真顔で京ちゃんに悪い虫がつかないかをチェックするには欠かせないことよって返された?あれ?僕ってついさっきまで男の子だったはずだよね?


それから健吾が病院に来るのを待っている間に母さんは病院の会計を済ませ、病院のロビーで健吾を待っていると、すごい勢いで健吾が病院に入ってきた。(ちなみに病室からロビーに行くまでに3回も何もないところでこけてしまった……。恐らくペナルティの1つとしてすごいドジになっちゃったんだと思うけど、地味に嫌なペナルティだよ……)


「おばさん、連絡ありがとうございます!京矢は……ってあれ?京矢はどこにいますか?トイレにでも行ってるんですか?」


そういいながらキョロキョロと周りを見渡す健吾。まぁやっぱり僕が京矢だってことは気付かないよね。僕だって最初はわからなかったんだし。


そう思っていると母さんはニヤニヤしながら僕を健吾の前に押し出してきた。ちょっと待ってよ。僕だってまだ心の準備が出来てないのに……


「えっと……、その女の子は誰ですか?京矢の従兄妹ですか?」


いきなり僕を目の前に出されたもんだから、混乱する健吾。それに対して母さんはニヤニヤしながら


「あら?健吾君はわからないのかしら。この娘が京矢よ♪すっごいかわいいでしょ?」


って言うもんだから健吾が口をおっきく開けて唖然としていた。開いた口が塞がらないってのを実際に見たけど、やっぱり見るとすっごい間抜けだよねぇって眺めてたらハッっとした表情になって健吾はこっちを向いてきた


「ほ、ほんとにお前が京矢か!?」


「う、うん……」


すごい勢いでこっちに来るもんだから思わずすぐに肯定しちゃう僕。あれ?確か神様があまり他の人に僕が僕だってこといっちゃいけなかった気が……


ふとそれを思いだしたとき、ドクンって心臓が大きく跳ねた。っというより心臓がすごく痛い。あれ?何こ……れ……?


余りの痛さに胸を抑えてうずくまってしまった僕。様子が急に変わった僕に母さんと健吾がすごい心配そうな顔をして何か言ってくれてるんだけど、何を言ってるのかわからないや……。僕はそのまま意識を手放した。

京矢君の母や病院先生の名前は出していないだけです。

決して、名前が思いついてないってわけじゃないです。本当ですよ?

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