プロローグ
初めてで至らぬことばかりだとは思いますが、よろしくお願いします。
話の展開をやりやすくするために、微妙に修正
「さーて、ここで勇敢だった君に選択肢を与えましょう……。
①このまま運命を受け入れる
②この運命を否定する(※3つ+αのペナルティ有り)
さぁ、君はどっちがお望みかな?」
フードを目深に被っている女の人は軽快なノリで僕にそう言ってきた。
「え? えっと……いきなりそんなこと言われたって僕はどういう意味なのか全然理解出来ないんだけど……」
そりゃね、気がついたらいきなり見たこともない女の人にそんなこと言われるんですよ?今まで女子ともあまり話したこともなかった僕は焦っちゃいますよ。
「あ、やっぱり?いやぁ、まぁいきなりこんなこと言われても困るよね。それじゃ思い切って下を見ちゃおう!」
そう言われて下を見たとき、僕は自分がどういう状況に置かれているのか理解できた。
ここで少し時間が遡る
………………
…………
……
「おい、京矢。早く行こうぜ!」
「あ、うん。ちょっと待ってよ!ってか引っ張らないでって!」
そう言われながら親友の中山健吾(なかやまけんご)に引っ張られているのが僕、熱海京矢(あたみきょうや)です。
「ワリィ、ワリィ。でもこれでやっと中学を卒業出来て、嫌な勉強から開放されたんだぜ?これは早く遊ぶしかないだろ」
「そうは言ってももう少ししたら高校に入学してまた勉強しないといけないじゃん」
「うぐっ……。俺が忘れようとしていたことを……。でもいいじゃん今日くらい」
「あはは……。って忘れちゃだめでしょ」
健吾が思いっきりしかめっ面をしながら言ってきたので、僕も苦笑いしながら返した。
まぁ……。今日くらい羽目を外してもいいよね♪
「まぁさすがに忘れないけどな。それにしてもほんとお前可愛い顔してるよなぁ、女だったら絶対モテてただろうに、もったいない」
「も、もう!それは言わないでっていつも言ってるでしょ!!」
身長が余り伸びなくて(男子の中で一番身長が低い、もっと身長が欲しいのに)それでいて、顔が女の子っぽいのもあって僕はいつもこんな感じにからかわれてるんだ……。
あぁ、僕も健吾みたいに身長が欲しかったなぁ。(ちなみに健吾は後ろから数えた方が早いくらい……。ほんとにうらや……けしからん)
これは高校に入るまでにはちゃんと言い聞かさないとって思って、怒っていることを示すためにも頬を膨らませて健吾を睨みつけると、さっきまでニヤニヤしてた健吾がさっと目を逸らした。ん?なんでだろ?
「だからそういう顔するから余計に……」
「え?何だって?」
「何でもない、それより早くゲーセンに行こうぜ」
そういって健吾はいきなり走りだした。
……信号が赤になっていたのにも関わらずに。
そこはまぁお約束のように来ているわけですよ。え?何がってそりゃ車が。
それに気付いた僕は声の出る限り叫んだ。
「……っ!?健吾!!危ない!!」
「え?って、うわっ!?」
顔に恐怖を浮かべ固まっている健吾を見たとき、気がついたら僕は健吾の方に向かって走っていた。
そして固まっている健吾を全力で突き飛ばした。
そっからはまぁ所謂走馬灯?ってやつかな?時間が進むのがゆっくりになって、今まで僕自身が経験してきたことが見えた。あぁ、やっぱり死ぬのかなぁ。
そんなことを考えているとついに車に僕はぶつかった。そこで僕は意識を失ったんだ。
………………
…………
……
「あ、思い出しましたか?そうなんですよ。このままじゃ君は死んじゃうんですよねぇ。ってか実はもう死んじゃってるんですよね。それでどうする?さっき言った選択肢の選択次第じゃ君を生き返らせてあげるよ?」
「生き返らせてあげるって……。冗談ですよね?」
「ん~?お姉さんのことを疑ってるのかなって、そういや、まだ自己紹介してなかったね。ん~、そうだねぇ。私は君たちが言うところの神様ってやつかな?だから京矢君一人生き返らせるくらい朝飯前なのだよ」
「え?何で僕の名前を……?」
そりゃ神様だからねぇ~って言ってカラカラ笑う自称神様(目元が見えないから口元だけで判断)。そこで僕はこの人が本当の神様であるとして考えて、ふと疑問に思ったことをたずねてみた。
「え~っと……。本当にあなたが神様だとして、生き返らせてもらえるならそりゃ生き返らせて欲しいけど、どうして僕にだけそんなこと言ってもらえるの?こう言っちゃなんですけど、他にも生き返りたいって思ってる人一杯いると思うけど?」
「そりゃ君を男の子にしておくにはもったい……じゃなくてさっきも言ったけど、自分を犠牲にしてでもお友達を助けようとした君にお姉さん感動しちゃってね。それで君が望むなら生き返らせてあげようかなぁって思ったわけさ」
「は、はぁ……」
何か今良からぬことが聞こえた気がしたけど、きっと気のせいだよね、うん。それにしてもこの神様?はよく喋るなぁ。余り話すのが得意じゃない僕は思わず苦笑いしちゃった。
「それで、どうします?生き返りたいってことは選択肢は②の方でいいってことかな?」
「あ、うん……ってちょっと待って!このペナルティっては何?」
「それは選んだ後のお楽しみってことでって言っても何か気になるよねぇ。そんな君に優しいお姉さんにスペシャルヒントを上げよう。この+αの部分だけど、これは君が君であることが他の人にバレた時に起こるから気をつけてね。ちなみに特別サービスとして、君の家族と親類と……、あっ病院の先生や看護師さんはセーフってことにしておいてあげる。あぁ、ほんと私ったら優しい♪」
「……??」
えっとこの人は何を言ってるんだろう?僕が僕であることが他の人にバレたらペナルティってどういうこと?よくわからないや。何だか生き返るのが怖くなってきたんだけど……。でもまだ死にたくないしなぁ……。
そこで頭が混乱してきて、顔を下に向けると僕が見えた。まぁよくわからない表現だけどほんとにそんな感じだから仕方ないよね。それにしても痛そうだなぁ。あれだけひどかったらそりゃ死ぬよね……。
そこでふと僕に必死に呼びかけてる(であろう)健吾の姿が見えた。いつもは僕のことをからかってニヤニヤばかりしている健吾が涙を流しながら必死に僕の心配をしている健吾を見ると、やっぱりまだまだ健吾と馬鹿なことをして笑いたいなぁ。
そう思った僕は決心した。
「え……っと、ペナルティって言うのはやっぱり怖いですけど、選択肢は②を選びたいと思います。どうか僕を生き返らせて下さい。よろしくお願いします。」
そういって僕は神様?にペコリと頭を下げた。
「あぁ~。やっぱりかわいいなぁ。ってそうじゃなくて、はーい、了解だよ~。それじゃ君を生き返らせてあげるね。君も『新しい』姿でがんばってね♪」
「え?新しい姿って……?」
「おっと、口を滑らしすぎちゃったかな、まぁいいや。それじゃ、君の新しい人生に祝福があらんことを」
そういうや否や僕の下が急に光出したと思ったら僕は意識を失った。
………………
…………
……
ふと目が覚めるといつもと見慣れない天井が広がっていた。あれ?ここはどこなんだろう?
少し頭がいつもより重い気がするけど、気のせいだよね。
そこでここがどこかを確認するために当たりをキョロキョロするとふと女の子と目が合った。
あれ?この子は誰なんだろって思って目をパチクリすると同じ用に女の子もパチクリしていた。
とりあえず、挨拶しなきゃって思って片手を上げると女の子も同じように手を上げた。まるで鏡で映しているみたいに僕と女の子の動きは一緒だった。
「……鏡?」
なんだろ?すごく嫌な予感がするんだけど……
ま、まさかって思い頬を抓ってみた。もちろん女の子も同じ行動をした。
「もしかし……て……、この子……僕……?」
どうして女の子になってるの?
思いつくままに書いた結果、すごい長い文章に
やっぱり文章を書くのってすっごい難しいですね(・ω・`)