40話 GW【後半】⑤
ついに50話到達です。まぁ、メイン?ストーリーは40話ですが……。
最近、日常パートしか書いてない気がする……。
そろそろストーリーを進めないと……。
うぃ~ん……
UFOキャッチャーの動く音と軽快なBGMがなっているのを僕はただ見ていた。
健吾が真剣にやってくれているのは十分にわかるんだけど、やっぱり見た目はすごい地味だ……。
しかも、今しているUFOキャッチャーは先端にスーパーボールっぽいやつがついていて、そこに引っ掛けている……、なんていうんだろあれ?取っ手?みたいなやつを引っ掛けていって、スーパーボールから落とせれば景品ゲット出来るっていうタイプのやつなんだ。健吾が言うには、このタイプなら基本的に前と後ろを交互にUFOキャッチャーのアームを引っ掛けていけば、お金は掛かっても2千円あれば取れるからまだ楽なタイプだって言っていたけど、僕からすればその交互にアームを引っ掛けるのが難しいんだと思うんだけどね。それに、やっぱりこのタイプは箱とかぬいぐるみに直接引っ掛けるタイプじゃないから見てるだけだとやっぱり……ね。まぁ、僕は健吾が上手にアームを前後交互に引っ掛けていくのを見ているだけでも楽しいから全然いいんだけどね。
それにしても本当に上手く引っ掛けるよねぇ。昔に何度か変わってくれたことがあるんだけど、僕が操作すると前すぎたり奥に行き過ぎたりしたりしちゃうんだよね……。それに、奇跡的に前後の位置があったとしても、そのときは左右がズレていて結局意味がない結果に終わっちゃうというね……。
だから僕は健吾がしているのを後ろから眺めてる方が楽しいんだよね。主に精神的な意味でだけど……。
そんなことを考えていると
「まぁ、これで取れるかな」
って健吾が呟き、アームを操作すると……
ガコン
「うしっ!!」
見事に景品、P○ゃん特大ぬいぐるみをゲットしたんだ。
「おぉー、やっぱり上手いなぁ」
相変わらずの腕前にそう伝えると
「いやいやいや、これくらい慣れだって。この程度ならお金を積めば誰でも出来るようになるさ」
「……ここに出来なかった人物がいるんですが……」
「お前はまぁ……、とりあえず空間把握をもう少し出来るようにならないとな」
「それが出来たら苦労しないんだけどね……」
「それは本当に慣れだな。どれだけ失敗しても諦めずにしていれば何時かは出来るようになるさ」
「だといいんだけどね……」
「まぁ、諦めない心が大事ってことさ。ほれっ」
「うわっ!?」
そうとだけ言ってから健吾がP○ゃんを僕に投げて渡してくるとそのままどこかに行こうとしたんだよね。だから
「っとと。あれ?どこいくの?」
思わず聞いちゃったんだ。最初の言葉はP○ゃんを掴みそこなって落としかけたからとかでは断じてないんだからね!
まぁ、それはともかく、僕がそう尋ねたのに対して、健吾は
「野暮用だよ、野暮用」
って、手のひらをヒラヒラさせて歩いていったんだよね。
何で言ってくれないの!?って思って健吾の行く先を見るとトイレがあったんだ。
「あっ、なるほどね」
別にトイレに行くくらいなら言ってくれたら良いのにね。
そう思いながら、僕は適当にUFOキャッチャーを見てまわったのであった。
…………
……
「わりぃ、わりぃ。待たせたな」
「もう!ちょっと長すぎるでしょ!」
待ちすぎて、思わずUFOキャッチャーのコーナーを3周くらい回っちゃったじゃない!って言おうと思ったんだけど
「いやぁ、色々あってな」
「トイレに行くだけで色々も何もないでしょ……」
明らかに僕の文句を受け付けてくれなさそうな健吾に僕は肩を落としながらそう答えると
「ははは、まぁいいじゃねぇか。それより、これからどうする?」
「う~ん……。とりあえずいつものコーナーに行ってから考える?」
「そうだな。まぁ、やっぱりそれがいいか」
「うん!」
健吾はさもこの話は終わりだと言わんばかりに会話を変えてきたから、僕もその流れに乗って、次に行くところについて提案してみたんだ。すると健吾からOKを貰えたから僕は意気揚々と目的のコーナーに向かったのであった。
…………
……
「よし、それじゃあ早速勝負しようか」
「まぁ、そう慌てるなって。おっ、ちょうど空いている台があるし、あそこでするか」
って言って健吾が指差した先には、健吾の言うとおり丁度空いている対戦台があったんだよね。
「だね!今日こそ勝ち越すんだから!」
「ははは。受けてたってやるさ。それにしても本当に好きだよな、ブリーズブラウ。家庭用も買ってるからこっちでする必要なんかないのに」
「まぁ、それはそうなんだけどさ。やっぱりゲーセンでするっていうのがよくない?」
「わからなくはないけどな。とりあえず、まぁ始めとするか」
「うん!」
健吾の言葉に僕はそう答え、僕たちは筐体に向かったのであった。
………………
…………
……
「ん~っ!今日は遊んだなぁ」
僕は伸びをしながらゲーセンを出たのであった。
「まぁ、これだけ遊んだらな」
あれから僕たちは3時間くらいずっと対戦していたんだよね。
ちなみに勝敗はほぼ5分5分だったんだ。あと2回くらい連続で勝てば勝ち越せたんだけど、それまで負ける度に100円が消えていっていた僕たちの財布の中身がかなりヒドいことになったから終わりにしたんだ。すごく楽しいからいいんだけど、熱中し過ぎて財布の中身のことを忘れちゃうのがネックなんだよね。でも、こればかりはどうしようもないと思うし、仕方ないよね!
それにしても……
「今日はGWなのに人が少なかったね。おかげでずっと対戦出来たけどな」
「あぁ、確かに、今日は運がよかったな」
休日ってもっと人が多い気がしたんだけど、僕たちがずっと対戦し続けるくらいには人が少なかったんだよね。だから、思わずそう感想を呟くと健吾がそう答えてくれたんだけど……
「……健吾、何か隠してない?」
健吾の顔が対戦をずっと出来て満足っていうよりは、自分の策が上手くいって満足しているっていうしたり顔をしていたんだよね。だから僕が健吾にそう尋ねると
「いや、そんなことはな「いやぁ、お楽しみでしたねぇ」……出てくるの早くないか?」
健吾がまだ何もないって言い張ろうとしたんだけど、後ろから真琴と優花ちゃんが現れたんだよね。
「ふふふ。どうでした?3時間連続でゲーセンをした格ゲーをした感想は?」
予想外の登場に何も言えないでいると、優花ちゃんがそんなことを言ってきたんだよね。っていうか何でそのことを把握しているの!?それってつまり……
「ずっと僕たちの様子を見ていたってこと……?」
だよね?2人にそう聞いてみると案の定
「えぇ?そうですよ?」
「って言っても、追いついたのは京たちがゲーセンに入る直前だけどね?」
「そ、そうなんだ……」
全然気付かなかったや……。自分の鈍さに呆れていると
「それよりも……。ほれほれ?あたしたちに言うことがあるんじゃない?」
って真琴が言ってきたんだけど、ずっと僕たちのことをつけていたことに対して怒れってこと?いや、それにしては真琴の顔がニヤニヤしてるからそうじゃないはず。……じゃあなんだろ?
結局真琴が言っている意味がわからずに首をかしげていると
「あれ?わからない?京はGWのゲーセンでぶっ通しで本当に対戦し続けれると思うのかしら?」
「え?え?どういうこと?」
まぁ、確かにおかしいとは思ったけど、それが真琴にどう関係があるの?
まだいまひとつわからなかった僕のことを思ってか、健吾が
「まぁ、あれだ。俺が篠宮さんたちに頼んだんだよ。京が満足するまで対戦し続けれるようにしてくれって」
って補足してくれたんだ。だけど
「えっと?どうやって?」
そんな一個人がそこまで出来るわけないって思った僕がそう思って聞いたんだ。すると
「そこはまぁ、優花の力を使ってよ」
「……だからどうやって?」
真琴がそう言ってきたけど、結局何があったのかわからない僕がもう1回聞いたんだけど
「……聞きたいですか?」
「イエ、ケッコウデス」
ニッコリと笑いながら優花ちゃんがそう尋ねてきたから僕は詳しく聞くのを止めたのであった。知らなくてもいいこともあるもんね!好奇心はなんてやらってやつもあるくらいだしね!
それで、僕が詳しく聞くのを諦めたのがわかった真琴が
「それじゃあ、折角だし途中まで一緒に帰りましょう?」
「そうですね。やはり直接色々聞きたいですしね」
そう言ってきて、優花ちゃんがすぐに賛同したんだよね。このパターンはもう知ってるよ?逃げられないやつですよね、はい……
「ハハハ……。お手柔らかに……」
2人の聞いてくることに対して、僕は健吾のフォローをもらいつつも何とか受け流しながら帰路についたのであった。
まぁ、お察しの方はいると思いますが、健吾君は勝率が5分近くになるように京ちゃんにはバレないように調整しています。
あっ、それとGW編はこれで終わりです。
そろそろストーリーは動き始める……はずです。
数話のうちにはきっと……はい(・ω・`)




