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神様によるペナルティ  作者: ずごろん
第二章 一学期編
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30話 GW【前半】②

GWは大きく分けて2つの話をするつもりですので、前半となっていますので、タイトルがよくわからない表記になっています。

紛らわしい表記ですいません(・ω・`)

「ただいま~」


家に帰ってきて、ホッと一息つきたいところだけど、明日の準備をしなちゃ。……明日、女の子の部屋にお邪魔しちゃうんだよね……。


「…………ハァ……」


「おかえりなさい。ってどうしたの?帰ってきて早々ため息なんてついて?」


僕の声が聞こえたみたいで、お母さんがリビングから出てきて僕にそう尋ねてきた。あれ?ため息なんかついてたっけ?


「あ、お母さん。あのね……」


自分では良い答えが出ないと思い、僕は目下の悩みの種である明日優花ちゃんの家に遊びに行くことを伝えると


「まぁまぁまぁ。女の子の家に遊びに行くなんて、京ちゃんもすっかり馴染んできてるわねぇ」


お母さんは眼をすっごいキラキラさせながらそう言ってきたんだよね。それで、その後、


「で、泊まってくるんでしょ?」


さも当然のようにそう言ってくるもんだから


「え?そ、その予定みたいだけど、何でわかったの?」


思わず聞き返したんだ。すると


「そりゃあ、連休の初日に女の子が誰かの部屋に遊びに行くのよ?もうパジャマパーティーをするに決まってるようなものじゃない」


「うん?パジャマパーティー?」


「うんとかわいいパジャマを用意しなきゃね」とかいいながら何故か嬉しそうにしているお母さんから返ってきた言葉の中に聞きなれない言葉があって、何かを聞いたんだけど


「それはね……。あっ、でも京ちゃんには伝わってなかったってことは……。これは私が言うのは野暮ってやつかもしれないわね」


ちゃんと答えてくれなかったんだよね……。そこまで言うなら教えてくれたっていいのに……。どうにかして、どういうものか聞き出そうとしたんだけど


「まぁ。京ちゃんも楽しみにしておきなさいってことよ。それじゃあ、お母さんは手土産のお菓子でも買って来ようかしらね」


「え?でも優花ちゃんはそういうの要らないって言ってたけど……」


集合の時間と場所が決まった後、優花ちゃんから持ってくるのは最低限だけでいいって言われたんだよね。だから僕もそのつもりだったんだけど……


「本当にそうかもしれないけど、初めてお邪魔するときは何かしら持っていくものよ?」


そう言ってからお母さんはどこかに出かけていった。う~ん、そう言うものなのかなぁ。

まぁ、いいや。とりあえず僕も準備してから晩御飯の準備をしないと。


そう思って僕は明日の準備をし始めたのであった。


あっ、結局女の子の部屋に入るっていう問題の対策全然取れてないじゃん!

……まぁ、何とかなる……よね?たぶん。


そう思いながらも、晩御飯を作っている間、ずっとため息をついていたのであった。


………………

…………

……


「あっ、京!こっちよ~!」


集合の場所に着くと真琴と優花ちゃんはすでに僕を待っていた。前回のデパートのときのことを反省して、30分前には着くようにしたはずなのに、もう僕以外が現地で待ってるってどういうことなんだろ?

一体いつから待ってたのかなぁ。


そう思いながら、待たせては悪いと思った僕は真琴達が待っている場所まで駆け寄ってから


「ふぅ。ごめんね、待たせちゃって。それと、2人とも、おはよう!」


2人に声をかけると


「おはようございます。いえいえ、私達も今来たところですよ。ね?真琴」


「もちろんよ。誤差みたいなもんよ。あっ、それとおはよう」


……たぶんだけど、2人とも大分早く着いてるよね?優花ちゃんも『私達』って、言ってたし。今度は1時間前くらい前にしてみようかな。それでまだ来ていなかったら待てばいいだけだしね。


「それにしても……」


真琴が僕の服装を見ながらそう呟いてきた。


「またスカートじゃないのね?」


「うん。こっちの方が気が楽でいいしね」


やっぱりスカートよりズボンの方が色々と安心できるしね。こればっかりは誰に言われても止められないよ、うん。


「実はそう言って、私服を持ってないだけじゃ……「家にはちゃんとあるからね?」……」


このまま買い物に行く流れになんかするもんかっ!……って、それよりも


「そもそも真琴もオリエンテーションのときに僕の服を一杯買ったんだから、知ってるよね?」


って、軽く睨むと露骨に視線を逸らされたんだよね。ほらっ!やっぱり知ってるじゃん!!


「でも、実際に京さんは普段はスカートを穿きませんよね?」


「うん。まぁ……」


だって……ねぇ。男の僕がスカートを穿くのとかおかしいじゃない。ねぇ?

でも、そんなこと言えることもなく言いよどんでいると


「それじゃあ、こうしませんか?」


「1つ提案なのですが……」と言いながら、優花ちゃんは人差し指を立てて


「私の家でゲームをしましょう。もちろん京さんがゲームを決めてくださってかまいません。それで、私と真琴が京さんとそれぞれ1対1で勝負をして、2人とも京さんに勝てたら、2日後の中山さんとのデートのときはスカートを穿いていくというのは?」


そう言ってきたんだよね。「もちろん宿題が終わった後ですが」って補足していたんだけど、


「だからデートじゃ「はいはい、それはいいから。それで、どうなの?」……ない……のに……」


何回言ったらわかるのかなぁ。これも黙ってたら反応しなくなる……ことはないよね、たぶん。むしろ肯定したとか勝手に解釈されて色々とヒドイことになりそうな気がするんだよね。

でも、まぁ、ゲームを僕が指定していいのならまず負けることはないだろうし、大丈夫だよね、うん。


「……本当に僕がするゲームを指定してもいいんだよね?」


「「もちろんよ(です)!!」」


「うん、それだったら……いいかな」


僕がそういうとヨシッて小さく拳を作る2人。でも、残念。僕は得意なやつなら健吾にだって負けないんだから。2人には後で悔しがってもらおうかな。

そう思いながらほくそ笑んでいると


「それでは、ここでずっと立ち話しているのもあれですし、そろそろ向かいましょうか」


「そうね、まだそこまで暑くはないけど、ずっと立ち話ってのもね。それじゃあ京もいることだし、案内お願いね」


「まぁ、案内するほど距離があるわけでもないですが、それでは行きましょう」


そうして僕たちは優花ちゃんの家に向かったのであった。


あれ?優花ちゃんの家ってどんな感じなのか聞くの忘れてた。

マンションなのかな?それとも一戸建てなのかな?

優花ちゃんの家って優花ちゃんからのイメージなんだけど、2・3階建てくらいの一軒家で、そこそこ広い庭があるイメージがあるんだよね。あっ、真琴は庭の代わりに道場があるっていうイメージかな。もちろん面と向かって本人には言えないけど……。

ま、まぁ、もちろんイメージなだけで、全然違う可能性があるけどね。

でも、今向かっている方向って確か一軒家が多い所だったはずだから、もしかするともしかするかも。


そんなことを思いながらゲームで僕に勝った後のことについて話している2人の後について行くのであった。

勝つのは僕なんだからねっ!!

何か誤字脱字報告・意見等々ありましたら、コメント欄に残していっていただけたなら幸いです。

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