章間⑧ 初めての女湯体験【前編】
多大な妄想成分が含まれております。現実との違いにご注意ください。
少し、長くなりそうなので、前編後編に分けております。
べ、別に後半の文章がまだ上手にまとまらないってわけじゃ(ry
【追記】抜けていた冒頭の文章を追加しました。
分割したときに、冒頭の部分が分割後のところに残っちゃってました(・ω<)☆ミ
【追記2】いけない表現をしてしまっていたので、修正しました。
どうも僕です。
今僕は真琴に無理矢理とある場所に連行されています。
まぁ、真琴に強引に何処かに連れていかれるのはいつものことなんだけど、それが問題なんだよね……。
だって、今向かっているところは…………
女湯なんだよね
ま、まぁね?身体のことを考えるならさ、百万歩くらい譲ってワンチャンあるかどうかくらいだとは思わなくはないんだけどさ?心の方は健全な男の子なわけで……。
…………とてもじゃないけど心が持たない気がするよ……。
「ね、ねぇ?やっぱり僕は部屋に戻っていてもいいかな?部屋のお風呂で十分だし……」
「あんなショボいお風呂で十分なわけないでしょ!それよりもやっぱり大きい風呂でこう、パ~ッとリラックスしなきゃ!」
っていうやりとりをもうかれこれ10回は繰り返しているんだけど、真琴は言うことを全然聞いてくれないんだよね……。もうどうすることも出来ないのかなぁ。優花ちゃんもただ微笑んでこっちを見ているだけで助けてくれる気配が無いし……。
「そ・れ・に……」
「それに……?」
そこで言葉を切ってからこっちを見てくる真琴にオウム返しで聞き返すと
「やっぱりね、女でも裸の付き合い~ってのが大切だと思うのよね!もう色々な意味で♪」
って含んだ笑みを浮かべながらそう言ってくる真琴の顔をみた瞬間に、背中がゾクッてきたんだよね。これは本能的に危機を察知ってやつなのかな?
「や、やっぱり僕は部屋に「逃がさないわよ?」戻りたかったなぁ……」
もはや獲物(僕)を狙う狩人になっている真琴からは逃げられなかったよ……。
そんな僕の気持ちを察したのかどうかはわからないけど、優花ちゃんが
「京さん。真琴相手ですし、諦めというか受け入れる心が大事ですよ」
ってニッコリしながら言ってきた。だから全然フォローになってないよぉ~
そうして僕は真琴に引きずられるように大浴場に向かったのであった。せめてもの現実逃避として、何事も起きずに無事にお風呂が終わるということを思い浮かべていたのであった……。
…………
……
「…………なんで京はずっとタオルを身体に巻いたまま下を向いてるのよ?そんなんじゃ、周りが何も見えてないでしょ?」
って(恐らく)怪訝な表情をしながら真琴が言ってきたけど、真琴の言うとおり周りを見ないように下を向いてるんです、はい。後、タオルを巻いてるのはまぁ予防線だよね、色々な意味で。
「ま、まぁ真琴の言うとおり見えてないんだけどさ?これでいいんどいたっ!?」
余りに下を見すぎてて壁に頭をぶつけちゃった……。予想外の痛みで、思わずしゃがみこんじゃったよ……。も、もちろん下を見たままだよ?
「京さん大丈夫ですか?でも、本当に下を向いたままだと危ないですし、ちゃんと前を見ないとダメですよ?」
思った以上に痛くて頭を押さえながらうずくまっていると、優花ちゃんにそう窘められてしまった。うぅ、そうなんだけど……、そうなんだけどさ……。僕には前を向く勇気が無いのです……。
どう言葉にしていいかわからずに黙っていると、痺れを切らしたのか、真琴が
「あぁ、もう!もういいわ!理由はわからないけど、京が前を向くつもりが無いのならあたしが連れて行ってあげるわ」
そう言いながら、僕の腕を掴んで歩き始めたんだけど、急なのが災いして
「ちょっと、ま……って、うわっ!?」
うまく立ち上がることが出来ずにコケちゃったんだよね……。
しかもそのときに、身体に巻いていたタオルも取れちゃって……。で、コケちゃったってことはつまり体勢が体勢なわけだから……。
僕のその姿を見た優花ちゃんは
「あ、あはは……」
と苦笑いをしていただけなんだけど、真琴は
「まさか生えていないとはね……。さすが合法ロリ」
って僕を見ながらしみじみといった感じで言ってきたんだよね。何のことを言ってるのか最初はわからなかったんだけど、真琴の視線が僕のある部分に向けられていることから言葉の意味がわかった瞬間、顔を真っ赤にしながら僕はタオルを身体に引き寄せながら
「真琴のぉっ!!!!バカァァァァーーーーーッ!!!!!」
っと、大声で叫んだのであった。
…………
……
「も、もう悪かったわよ。だ、だからね?許してくれないかな~……なんて?」
「ふんっ!!」
真琴は僕が身体のことをかなりコンプレックスに感じて、思わず口にしてしまったことをかなり怒っているって思っているみたい。今は身体を洗ってるんだけど、僕の様子を伺いながらそう尋ねてきた。
まぁ、僕が体のことを気にしているのは本当のことだから、あらがち間違っているってわけでもないんだけど、実はそこまで怒っているわけでもないんだよね。でも、真琴から視線を外せる口実としては十分だから、真琴には悪いけど、お風呂をあがるまでは怒っているフリをするために顔を真琴とは逆に向けると……
「ま、まぁ。真琴も反省しているわけですし……。そろそろ許してあげてくれませんか?」
優花ちゃんにそう言われてしまった。うぅ、別に怒ってないんだけど、やっぱり女の子の裸をみるわけには……って、あれ?優花ちゃんって真琴とは反対側に座ってたはずだよね?だから出来るだけ左右を意識しないようにしながら身体を洗っていたし。ってことは……
そのことにハッとして改めて僕は目の前の光景をみてしまったんだ。そこには身体を洗ってるから当たり前なんだけど、産まれたままの姿の優花ちゃんがいて、丁度僕の視線の先には小さいながらも(僕のよりは大きいけど)形のいい……
「っ!?ご、ごめんっ!?」
って何を考えてるんだ僕はっ!?しかもマジマジと見ちゃったし……。思わず反射的に謝って下を向いちゃったんだ。優花ちゃんもなんで謝られたのかわかってないっぽくて、たぶんだけど、首を傾げてると思うんだよね。
僕の予想は当たっていたみたいで
「え、えっと……?そのごめんってのは真琴を許してあげるってことでよろしいのですか?」
「う、うん。そうだよ?」
そう尋ねてきたんだよね。少し思っていたのと尋ねられた内容が違うかったけど、誤魔化すために僕は肯定していた。まぁ、いきなりだったから、最後が疑問系になっちゃったけどね……
「最後が疑問系だったのが少し気になるところですが……。よかったですね、真琴。京さんは許してくれるみたいですよ?」
あはは……。やっぱりバレてたか……。でも問い詰められないってことはまぁ特に聞いてこないってことだよね?
まぁ、それよりも、僕が肯定しちゃったもんだから、優花ちゃんは真琴にそう言っちゃったんだよね。そしたら僕と優花ちゃんのやりとりを静かに聴いていた真琴が
「もう!素直じゃないんだから♪ツンデレな京たんマジ天使」
って言って、抱きついてきたんだ。
「ちょ、ちょっと!?」
色々当たってるから!?しかも裸だから余計に……っ!!
「と、とにかく離れてぇっ!!」
何とか真琴を引き離した僕は真琴の……、出来るだけ顔だけをジト目で見ながら
「ふぅ……。あと、僕はツンデレなんかじゃないんだからね」
って反論していると、優花ちゃんが
「そうですよ。ツンデレにしてはツン要素が少なすぎます」
って賛同?してきた。……だから優花ちゃん?それフォローになってないからね?
「それもそうね!京たんは基本的にデレだものね!!」
「……」
この流れになったら、もう何を言っても無駄だってわかってる僕はただ無言で真琴の顔をジト目で見ておいたんだ。後で落ち着いたときにでも『たん』はやめてって言っておこう、うん。何でかはわからないけど、その呼び方は許してはいけない気がするんだよね。後でしっかりと真琴に言い聞かせることを決意しつつ、僕は極力2人の裸を見ないように身体を洗うことに専念したのであった。
→【後半】へ続く




