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神様によるペナルティ  作者: ずごろん
第二章 一学期編
26/217

14話 仮入部体験(仮)

ここから再び本編です。


おかげさまで、20000PV達成していました。

本当にありがとうございますm(_ _)m


これからも精進していこうと思っていますので、お付き合いしていただければ幸いです。

「ん……」


ふと眼が覚めた僕は違和感に気付く。


「あれ?なんで僕は自分の部屋にいるの?」


状況が理解出来ずに混乱していると、ふとリビングがにぎやかなことに気付いた。

リビングに行けば何かわかるかもっと思った僕は部屋着に着替えてからリビングに向かうのであった。


…………

……


「あっ、健吾」


リビングでは健吾と母さんが話していた。


「あら?起きたのね?健吾くんにお礼を言っておくのよ?寝ちゃったあなたをここまで運んでくれたんだから」


「あっ……」


そういえば、健吾におんぶしてもらったんだっけ?うぅ……、思い出しただけで赤くなってきちゃったよ……。っとそれよりもお礼はちゃんと言わないとね


「健吾ありがとうね。それと、ごめんね?僕重かったでしょ?」


「いやいや、気にすることないさ。……それよりもその服も似合ってて可愛いな!それに体重を気にするとか、しっかり女の子やってるな」


そう言って健吾は親指を立ててきた。


「そ、そんなこと言われても嬉しくないよ!!それに運んでもらったのなら男の子とか女の子関係なく気にするでしょ!!」


もう、健吾はそうやってすぐに茶化すんだから……。


「ハハハ。悪い悪い。まぁこれをやるから許してくれよ」


そう言いながら健吾が差し出してきたのは


「うわぁ……。これもらっていいの?」


モンブランだった。あれ?でも何でくれるんだろ?


「おう。今日の朝の約束もあったしな」


あっ……、そういえばそんな約束をしてきたような気が……。でも、ここまで運んでもらって、さらにモンブランまで貰っちゃったら、こっちも何か返した方がいいような気が……。うーん……


「そんなに気にしなくてもいいのにな。どうしても気になるんだったらさ。明日の昼飯の弁当作ってくれないか?最近料理出来るようになったんだろ?」


悩んでいたのが顔に出ていたのか、健吾はそう提案してくれた。でも……


「お弁当作るくらいなら全然いいけど……。健吾はいいの?まだ全然美味くないよ?」


まだ母さんには遠く及ばないし、むしろその程度でいいのかって感じなんだけど……


「あぁ、俺からしたら京が俺のためにお弁当を作ってくれるってだけで十分だぜ!」


「そ、そうなんだ……。それじゃあ明日頑張るから楽しみにしててね?」


「おう」


それから僕と健吾は今日の出来事について改めて話したのであった。


…………

……


「京、楽しんでいるところ悪いのだけど、そろそろ晩御飯の準備をしないといけない時間よ?」


健吾と話していると母さんが話しかけてきた。


「え?もうそんな時間?すぐに準備するねっと、健吾はどうする?食べていくなら健吾の分も作るけど?」


「いや、俺はいいや。明日の楽しみにとっておくよ。俺もそろそろ家に帰らないといけない時間だし、今日は帰るとするよ」


「うん、わかったよ。それじゃあ、また明日ね~。それと、改めて今日はありがとうね」


そう僕はニッコリと笑いながら健吾に言った。


「お、おう。お礼は今の(・・)と明日のお弁当でもらうとするさ」


「今の?」


「……何、気にすんな。それじゃあまた明日な」


「うん!」


そう言って健吾は帰ってきたのを見送った僕は晩御飯の準備をするのであった。

心なしか、健吾の顔が赤かった気もしなくもないけど、気のせいだよね?

今はそれよりも、今日の晩御飯のメニューはどうしようかな……


……うん、明日のお弁当にも使えるし、今日の晩御飯はハンバーグにしようかな。

そう思って僕は材料があるか冷蔵庫をチェックしに行ったのであった。




………………

…………

……








「京、おはよう」


「うん!おはよう健吾!」


入学式から翌日、昨日と同じように迎えに来てくれた健吾に僕は挨拶をしたんだけど、健吾は自転車に乗っていたんだよね。

そういえば昨日は友達が出来たのが嬉しすぎて自転車通学を申請するの忘れてたや……。どうしようか困っていると、健吾が


「どうせおまえのことだし、昨日は友達が出来たことで浮かれて申請するの忘れてたんだろ?」


「うっ……」


って言ってきた。うぅ、何ですぐにわかったんだろ?何か僕が浮かれすぎて忘れたことを見透かされたみたいで少し恥ずかしいよぅ……


「その反応からして図星か……。とりあえず今日は俺のチャリの後ろに乗っていくか?」


「えっと……、いいの?」


「あぁ、これくらい全然構わないさ。それにそうした方が早いしな。礼は今日の弁当ってことでいいから気に病む必要はないからな?昨日の分は昨日のうちにもらえてるから、これで丁度貸し借りなしになるって感じだな。あっ、弁当をちゃんと俺の分も作ってくれてるよな?」


「さすがにそれは忘れてないよ!お礼を忘れるほど僕はヌケてないもん!!」


そこまで僕はヌケてないんだからね!!

それよりも昨日は何も健吾に出来てなかったはずなのに、一体何が健吾にとってよかったんだろ?うーん……


あっそうそう。今日のお弁当なんだけどね?昨日に作り置きしておいたハンバーグに、()()()()形が崩れた卵焼き、あとはポテトサラダと食べやすいサイズにしたおにぎりって感じなんだ。まだバリエーションはあまり多くはないけど、これから頑張るもん。


「それなら良かった。こっちはわざわざ朝飯抜いてきたからな、せいぜい楽しみにさせてもらうさ」


そう言って健吾はニヤリと笑った。いや?ちゃんと朝ごはんは食べてきてよね?そうじゃないと力がちゃんと出ないだろうし……。それにそこまで期待されると、逆に申し訳なっちゃうというかなんというか……


「まぁ、それより早く行こうぜ?折角のチャリ通なのにここで時間食ってたら意味がなくなるしな」


「うん。そうだね。それじゃあ、失礼しまーす……」


そうして僕は健吾の自転車に乗せてもらって学校に向かうのであった。

スカートだから足を開くのが怖くて、つい女の子が自転車に乗せてもらうような姿勢で乗っちゃって、そのせいで健吾にまたからかわれるっていうことがあったけど、別にどうでもいいよね




………………

…………

……







「まぁ、ここまででいいだろ」


「うん!健吾ありがとうね。あ、今お弁当渡しておくね?」


「え?俺的には昼休みに直接渡してくれる方がうれしいんだが……」


「も、もう!そんなこと出来るわけないじゃない!」


そ、そんなお昼休みにお弁当を渡すなんて、つ、付き合ってるみたいじゃんか!!


「と、とにかく!はい、これが健吾の分だよ!早く自転車を置いてきたら?」


「そうだな。いずれは教室で渡してもらうのを目標にするとして……。とりあえず自転車を置いてくるよ」


そう言って自転車に跨った健吾は「そもそももう健吾の分なんか作らないんだからね!」っていう僕の言葉を無視して自転車置き場に向かっていったのであった。


健吾を見送った僕は健吾は後ですぐに追いついてくるだろうと思って学校に向かって歩き始めたのであった。


…………

……



「おっはよ~!京と中山君、それと空元も!」


健吾と合流した僕は正門を通り過ぎたころくらいに、後ろから追いついてきた真琴に声をかけられたんだけど


「え!?空元君!?」


思わず声を上げて後ろに振り返ると、僕たちの後ろには空元君がいたんだよね。チラッと健吾の方を見たけど、健吾もビックリしてるっぽいし……。空元君はいつからいたんだろう?

そう思って空元君のほうを見ていると空元君がこっちに近づいてきてから小声で


「二人って付き合ってるんッスか?」


って聞いてきた。っということはつまり、弁当のやりとりを見られていたわけで……


「そ、そんなんじゃないから!!」


思わず僕は顔を真っ赤に反論してしまった。空元君とそんなやりとりをしている間においついてきた真琴たちはポカンとした顔をしながら


「どうしたの京?朝からそんなに顔を真っ赤にしながら叫んじゃって」


って言ってきたもんだから


「な、なんでもないから!!」


って叫びながら逃げ出すように教室に向かおうと思ったんだけど


「うわっ!?」


いつものごとく何もないところでコケてしまうのであった……

うぅ、朝から災難過ぎるよぅ


…………

……


「それにしてもあのコケ方でよく怪我一つなかったわねぇ」


「そうですね。大怪我してもおかしくないような倒れ方をしていましたしね」


「あ、あはは……」


盛大にコケてしまった僕を心配して真琴たちが近寄ってきたんだけど、神様のペナルティの加護?のおかげで無傷だったんだよね……。でもそのことはさすがに言えなくて僕は思わず苦笑いしていた。


「まぁ、怪我がないことに越したことはないし、それでええやん」


「そうッスよ。無事でよかったッス」


って小野君と空元君がフォローしてくれた。これで何で大丈夫だったか言わなくてよくなったよ。よかったぁ


「確かにそうね。あ、そういえばあたしたちが追いつく前に京と空元は何を話していたの?京が真っ赤になってたけど?」


「あぁ、それはッスね。校門の少し手前で熱海さんと中山君が「あー!あー!あー!」」


空元君に正門前の出来事を真琴たちには伝わらないように大声を上げて阻止しようとしたんだけど、やっぱり真琴たちにはお気に召さなかったらしく


「何よ京。今いいところなんだから少し黙ってて」


「いいところって。空元君も言っちゃだm「優花」んー!んー!」


真琴の指示によって、優花ちゃんに口をおさえられちゃった。「ごめんなさいね」って言うんだったら放してよ!


「よし、これで邪魔者が黙ったわね。それじゃあ詳しく教えてもらおうかしら♪」


「は、はいッス。校門の少し手間のところで……」


そうして空元君によって健吾の自転車に乗ってきたこと、健吾にお弁当を渡したことを真琴たちにバレてしまうのであった……。って自転車のことも知ってるって……、空元君はいつから僕たちの後ろにいたの!?


これからはもっと周囲に気を配ろうって心の中で思うのであった。

いつも通りの1話では終わらない系です、はい


登場人物が増えたので、やっぱり納まりきらないです(・ω・`)


1話で終わらせるためには、文章を長くするしか……、ぐぬぬ……




誤字脱字発見・意見等々あればコメント欄に残していただけると幸いです。

と、おまけ程度に言ってみたりします。

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