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厄介者の蛇足

はぁい、お疲れ様ー!


どうだったかな? お姉さんが厳選したルートは?


え? 彼じゃなくてあっちの子との展開が見たかった? あの子が男の子に戻って彼と親友に戻る展開が見たかった?


いやぁ、その展開もあったんだけどね。お姉さん的にはこのルート程関心が無かったから残念ながら見せられなかったよ、残念!


だってね? 全部見せようと思っても無理だもん。例えば、夏休みにあの子が1人きりになったところがあったでしょ? もちろん、あそこでどちらかと一緒に行くってルートもあったしね。

もしそうなっていたら、あの子の片割れはそもそもこっちの世界にはこなかったし、追加のペナルティが発生する展開も起こさなかったんだよ?


ね? 面白みに欠けるでしょ?


だから今回の一番マシなルートにしたってわけさ。


本当は、あっちに少しだけでもあの子を連れて行こうとか考えたんだけど、あの子の両親が怖すぎて、とてもじゃないけど無理だったよ。だから断片だけしか紹介できなかったんだ。さすがお姉さんの先輩なだけあるねってか、歴代最強と今でも名高いしね!


お姉さんが向こうの世界で周りに認められるまでは、イワヲとカイトのコンビの話を散々聞かされて、比較されたからね。


あの人たちはこっちの世界に帰って、向こうに戻るつもりはないみたいだから、今はお姉さんのコンビが最強なんだぞ? えっへん。


……コホン。それはさておき、今お姉さんが断片って言ったけど、これは起こりえたかもしれなかった世界の断片ってこと。世界がまだ認知していないからこそ、起こらなかった世界戦って言えばいいかな? え? 意味がわからないって? うーん、世界が認知した方になるけど、例えば高校野球ってあるでしょ? 今じゃ160km/h投げられる人が怪物って言われているけど、一昔前じゃ140km/h投げられると怪物って言われていたんだよ? じゃあ何でそうなったのかって言うと、もちろん、その子が頑張ったってのもあるけど、世界が高校生が140km/hとか150km/h投げるのは当たり前だと認識したことが一番大きいんだよ。それが皆の認識にもなったからこそ、実際に皆も高校野球で150km/h投げる選手がいても、おー速い球投げるなぁくらいで、そこまで驚かないでしょ? それが今の世界。それで、未だに140km/hを投げれると怪物だと驚かれる世界もあって、その断片が時々この世界にも流れ込んでくるってことさ。寝ているときとかボーっとしているときに、ふと全く関係ないこととか今じゃ考えられないことを思いついたりするでしょ? それがまさに平行世界の断片を感じ取ったってこと。


え? やっぱり意味がわからないって? まぁ、そういうこともあるってことさ。これが最後だから、お姉さんが適当なことを語っていただけだしね。


よし、それじゃあ言いたいことは言えたし、お姉さんはそろそろ向こうの世界に戻ろうかな。こっちの拠点を畳んだのを良いことに、すぐにこっちへ干渉し辛いように結界とか張るんだもん。実はこっちに留まるのがそろそろ限界だったりして。それはもう、物理的に。


そういうわけで、お姉さんは帰るけど、もしかしたら何かしらの別のルートの断片を見ることが出来るかもね。乞うご期待ってことで……、バイバーイ!!

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