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神様によるペナルティ  作者: ずごろん
第六章 三学期編
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厄介者の独り言

バタン――


と音を立てて閉じた扉が閉じた。


「あーあ、行っちゃった。もう少しあの子のことで聞いてくると思ったんだけどなぁ」


そう呟くも帰ってくる返事はなかった。


「もう少し遊べると思ったんだけどなぁ。ざーんねん」


そもそも記憶の書込自体が10人に1人しか成功しないのに普通に何も問題なさそうだったもんね。脳に直接何かを書き込まれるなんて経験出来るものでもないから、成功してもすぐには動けないはずなのに。


「やっぱり彼らの子供だってことなんだろうね」


京ちゃんの親と比べるとさすがに少し劣るけど、それでもあの人たちの世代は本当にチート集団だったから、こっちの制約なんてほとんどあって無いようなものから困ったものだよね。それでも一度決めた約束は守ってくれてはいるんだけど


「やっぱり直接な発言だけは駄目ってルールは甘すぎたかなぁ」


京ちゃんにイタズラをして、すぐに彼らに見つかったときには、もう少しで粛清されるところを何とか向こうの監視込みならってことで見逃してもらえて、そのついでに当事者たちには答えを直接教えるのは駄目って約束(ルール)を作ったんだけど、それじゃあ聞かれたときのイエスノーは防げないから、簡単に教えられちゃうんだよねぇ。実際今回もそうしてここが偽りの場所だってことが彼にバレちゃったわけだし。


「まっ、別にいいんだけどね」


それこそ京ちゃんの姿を変えた直後とかだったらもう少し思うところがあったけど、今じゃもう……ねぇ。刺激になるかなって思って色々と茶々を入れてみたけど、片方は存在感を無くしすぎちゃったせいでほとんど意味がなかったし、もう片方はそもそも裏切ってきたしね。まぁ、すでに回収済みだからどうでもいいんだけど。


それにしても、彼にここが本拠地だってバレちゃったし、潮時かな? あくまでこっちで京ちゃんを観察する(みる)ためだけの拠点としてちょちょいと作っただけの場所だったし。元々向こうで見れるからこっちで見る必要がないしね。


うん? そう考えるとこっちに居座る意味がまるでないね。彼らに常に監視されているから下手なことも出来ないし。向こうでも出来るわけじゃないけど、やらかしたときに怒られるまでの時間を稼げるもんね。そうと決まれば撤収、撤収。


もう京ちゃんの葛藤はほとんど見られないだろうし、京ちゃんとも会うのも後1回ってところかな?


向こうで会うタイミングを考えないとね!

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