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神様によるペナルティ  作者: ずごろん
第五章 冬休み編
197/217

章間㉝-1 最後の刻①

更新が止まってしまい申し訳ありません。

少々作者自身がドタバタしておりまして、

落ち着いたらPCが壊れたりと色々起きたり起きなかったりしまして……。


ようやく色々な意味で落ち着きそうなので、週一ペースで相変わらず少ない内容ずつですが、更新していきたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。

彼との初詣はどうだった?


健吾さんたちとの初詣も終わり、その場しのぎとはいえ、今日を乗り切れたことで京が安心して眠れていることを確認するとほぼ同時に、私はそう声を掛けられていました。


それに合わせて周りの景色が京の部屋から、いつもの彼女の空間へと移動していることより、誰が声を掛けて来たのかがわかった私は


えぇ。存分に楽しませてもらいましたよ。


彼女の方へと振り返りながらそう返しました。すると


そう? そりゃそうだよね。京ちゃんも君の中から見ていたし、エキストラもいたとはいえ、最後(・・)に彼とデートのようなものが出来たんだもん。君に取ったら楽しくないわけないよね。


あの人の『最後』という言葉に思わず眉をピクリと動かすと、あの人はニヤリと笑みを浮かべ


そう、最後。実は君は今日が最後なんだ。始業式くらいまでは持つと思った? 残念でした。もうもって1時間くらいじゃないかな? 散々荒らしてくれた君には丁度いいドッキリだと思うんだ。どう? ビックリした? でも、最初に伝えた通り、始業式(・・・)の前だからそこまで変わりはないよね? あはは♪


私にそう言ってきました。予想以上に早い。ですが、これもまた予想出来たこと。彼女がそう言っているのですから、ここから京の下に戻って一時間足らずの内に私は消えるのでしょう。京とはもう言葉を交わすことはもう難しいでしょうね。ならば私がするべきことは……。


彼女からもう終わりだということを伝えれらてから目を閉じていた私は、目を開き、


そうですか。


とだけ返しました。ここで下手に感情を見せることこそ、彼女の思うつぼですしね。まぁ、私の心の中も見えているでしょうが、そこは私なりの意地というやつです。


……はぁ、ほーんとつまんない。もう会うつもりはなかったけど、せめて君の悔しい顔を見たくて呼んだのに。


それは残念でしたね。そんなことより早く帰してください。残り時間がわかった今、しておきたいことがありますので。


そう? 別に返してもいいけど、聞いておかなくていいの? 君が居なくなった後のこと。


教えていただけるなら、聞いておきたいのですが。どうせ、他の人に伝えることは出来ないようにするのでしょう?


それはもちろん。やっぱりね? ネタバレって面白くないじゃない? 君のせいで冷めた展開になったら嫌だしね。


そうですか。それなら余計に聞く必要を感じませんね。


そんなことを言っちゃっていいのかな? まぁいいや。そういうわけで、ここからはお姉さんが勝手に独り言言っちゃうから。元々君って、私のおかげで、ここに存在出来ているでしょ? その私が君の存在を否定した場合、さてどうなるでしょう?


……っ!! まさか貴女は――


おっ? 今のでわかるんだ。さっすがぁ。でもざーんねん。もう時間切れ。最後の最後に君の悔しさで歪んだ顔を見れて、ようやくお姉さんの気も晴れたよ。それじゃあねー。



………………

…………

……





「…………戻ってきてしまいましたか」


景色はいつの間にか京の部屋に戻ってきてしまっていました。部屋自体は薄暗いですが、こうして声を出せているということは、私が消えるまでの間はこの身体はまだ使えるということなのでしょう。


「―――――――――――――――」


先程あの人に言われたことを口に出そうとしましたが、半ば予想した通り声に出すことが出来ませんでした。文字に書こうとしても、なぜか書いた文字が文字化けしているが如く正確に認識するこが出来ずに読めませんでした。これは本当に伝える手段がないということなのでしょう。


「……よし」


残された時間も少ない今、伝える手段を模索するよりもしたいことを優先するために、気合を入れた後、机の上に置いてある携帯を手に取りました。


ちらりと時計を見ると、夜11時50分。残された時間は後10分といったところでしょう。こんなことならば模索なんてせずに……。いえ、そんなことを後悔している時間もありませんね。


いつも早寝早起きをしている京はともかく、普通の高校生ならばまだこの時間なら起きている時間でしょう。


どうか、起きていますように――


そう願いながら、私は通話ボタンを押しました。

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