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神様によるペナルティ  作者: ずごろん
第一章 春休み編
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章間① はじめてのおトイレ

小ネタくらいの感覚のおまけパートです。

ですので、文字数とか関係なく書きたいだけ書いたって感じです。


それと、知識がないもので、説明部分が間違っていたらすいません(・ω・`)


【追記】前書き部分を少し訂正

「どうしよう……」


トイレの前に着いたまではよかったんだけど、僕はそこで迷っていた。

そう……。どっち(・・・)のトイレに入ればいいかに!!


「う、うーん。やっぱり(不本意だけど)体は女の子だし、女子トイレに入るべきなんだよ……ね……?」


で、でも大丈夫かな?女子トイレに入った男の子って感じに変な目で見られたりするんじゃないかな?

うぅ、ほんとにどうしたらいいんだろ……?


「…………やっぱり入るのには少し気が引けるけど……、そろそろ限界が近いっぽいんだよね……」


男のときならばいくらかは我慢できたんだけど、この身体じゃどうやったら我慢できるのかもよくわからないし……


「…………うん、サッサと行ってサッサと終わらせよう!」


そう決意した僕は女子トイレに入ろうと一歩踏み出……


「あら?ごめんなさいね?お嬢ちゃんどうした「ごめんなさい!!」ってあら?」


そうとしたときに女子トイレから出てきたおば……お姉さんに出くわしてしまった僕はそのまま思わず逃げちゃった。うぅ、何か言ってたみたいなんだけど、変な子に思われなかったかなぁ……


で、でも、やっぱり僕が女子トイレに入るってのが間違ってたんだ……。今まで通りに立って(・・・)は出来ないんだろうけど、個室の方に入れば出来るし、やっぱり男子トイレに入った方がいいよね、うん。

自分にそう言い聞かせて男子トイレに入ろうとそっちに向かって歩いていたんだけど……


「お?どうした嬢ちゃん?こっちは男子ト「ごめんなさいぃぃ!!」ってなんだぁ?」


丁度出てきたおじさんと出くわした僕は思わずまた逃げ出してして、さっきの人には見つからないように影に隠れてしゃがみこんでしまった。あれ?どうして逃げちゃったんだろ?今まではいつもそっちに入ってたのに……

うぅ、もう我慢が限界だよぅ……。

なんか段々視界も滲んできてる気がするし……

もうわけがわからないよ……

もう一歩もウゴケナ……


「あっ!京ちゃんこんなところにいたぁ!!やっぱり不安だったから様子見に来たけど、正解だったかぁ。ほら、泣いてないで早くトイレに行きましょう。もう限界なんでしょ?」


混乱しすぎて、色々諦めかけていた僕に牧野さんが救いの手を差し伸べてくれた。って僕は泣いてなんか……ん?あれ?なんで涙が出てるんだろ?まぁいいや、いやよくはないけど!それよりも今は……


「牧野さん……。うん……、もう動こうとしたら漏れそ……う……」


「えー!?もう少し我慢してぇ!!私が運んであげるから!!」


そうして僕は牧野さんに抱っこされて女子トイレに入ったのであった……





………………

…………

……









「あ、危なかったぁ」


牧野さんにトイレまで運んでもらうことで漏らすという一番最悪の展開(ケース)は免れることが出来てホッと一息つく僕。まぁ抱っこされてトイレに入るっていうのも十分恥ずかしいんだけどね……


「終わったみたいね?あっ、もちろんそのままパンツをはいちゃダメよ?京ちゃんもなんとなく分かってるかもしれないけどさ、そのままはいちゃったら気持ち悪くなるのわかるよね?」


「う、うん……」


男のときは最後は振り落とす(・・・・・)だけでよかったんだけど、女の子じゃそれが出来ないからすっごく不快感っていうのかな?そんな感じのが残ってるんだよね……


「えっとまずはね?ビデってボタンがあるでしょ?それを押してごらん?」


「う、うん。これだよね……ってひゃわ!?」


牧野さんの言われたとおりのボタンを押してみたら思わず変な声が出ちゃった。だ、だっていきなり水がその……敏感なところに当たったんだもん……


「可愛い声を出すねぇ。私の手で京ちゃんを愛でて、そんな声を出させたいわぁ、ウフフ……ってハッ!?私としたことが少しトリップちゃったわ、てへ」


ほんと真面目モードじゃない牧野さんってどうしてこう残念なんだろう……。キャラも安定してないからどう絡んだらいいのかもイマイチよくわからないし……


「……もう、何か言ってくれないとさすがに恥ずかしいからせめて反応くらいはしてほしかったかなぁ。ま、いいか。えっとね、その後はトイレットペーパーで拭くんだけど……」


教えてもらった限りではどうやら手前から奥に向かって拭かないといけないみたい。そうしないと菌がついちゃって病気になるかもしれないんだって。それでね、えっと、その……男の人とそういうことをするときに、相手の人にも菌が移っちゃうかもしれないから、そうならないためにも絶対に逆からは拭いたらいけないんだって

でも、僕が男の人を好きになって、そ、そういう行為をするなんて全然想像出来ないんだけど……。まぁ病気にはなりたくないから言われた通りにはするんだけどね。


よし、これでスッキリしたし、後ははくものをはくだけだよ……って、今まで気付かなかったんだけど、トイレットペーパーの横になんかボタンあるんだよね。なんだろうこれ?


「あ、そうそう。言うの忘れてたんだけど、トイレットペーパーの横にボタンがあるでしょ?押してごらん?」


丁度疑問に思ってたところだし、押してみたら何か音楽が流れてきた。なにこれ?


「あっ押した?そうやって音楽が流れるでしょ?それはね?音楽を流すことで用を足している音をごまかすためにあるものなのよ」


えっと、つまり、用を足すための音を聞こえないようにするってことは…………!?


「!?も、もしかして聞こえて……た……?」


「ウフフ……」


思わず聞いちゃったんだけど、その返答は微笑のみ……。ってことはつまり……っ!!


僕は牧野さんを追及するために顔を真っ赤にしながらトイレのドアを開けたんだけど、そこには牧野さん以外にも暖かい目で僕達のやり取りを見ていたおば様が何人かいたんだ。

ってことはつまり、今までのやり取りは全部聞かれていたってわけで……


「ま、ま、ま……」


「ま?」


「牧野さんのっ、馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


病院のとある女子トイレに僕の声が響くのであった……



<はじめてのおトイレ END>

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