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神様によるペナルティ  作者: ずごろん
第一章 春休み編
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4話 帰宅

更新遅れる詐欺

……っというわけじゃなくて少し書き溜めてた分があっただけです、はい(・ω・`)


【追記】どうしても3話前のところでは補足仕切れなかったところがありましたので、こちらで修正しました。

トイレってどっちに行けばいいんだろう……。僕は男の子だけど、体は女の子になっちゃったから、やっぱり女子トイレに入った方がいいのかなぁ。

どっちにいけばわからずモジモジしていると牧野さんが僕の様子に気付いてくれた。聞くのは恥ずかしいけど、牧野さんに相談してみようかな。聞くは一時のなんちゃらっていうことわざもあるくらいだしね。


「あ……、あの、牧野さん。僕トイレに行きたくなっちゃんだけど、どっちに入ればいいんだろ?」


「おトイレに行きたかったのね。まぁ交通事故から丸一日意識を失ってたんだし、行きたくなっても仕方ないことね。京ちゃんはもう立派な女の子だし、女子トイレに行かなきゃダメよ?」


え?事故から丸一日ってどういうこと?そんなの聞かされてないんだけど……?

そのことが顔に出ていたのか、牧野さんが補足してくれた。


「実は京ちゃんが事故に会ってから目を覚ますまで丸一日かかったのよ。京ちゃんの体に大きな変化が起こっていたから、一気に教えてしまうと京ちゃんの精神に異常をきたすといけない……ということで少しずつ教えていってもらってたんだと思うよ。あぁ、でも何で京ちゃんが目を覚ましたときに私が呼ばれなかったのはなんでだろ?私も黒髪の時の京ちゃんを愛でたかったのに~」


たぶんそれはあなたがすぐ心の声がもれちゃって、色々不具合があったからだと思いますよーっというよりも、牧野さんが真面目モードのときと、そうじゃないときのギャップがひどすぎる……本人は自覚していないっぽいけど。それよりもあれ?何か忘れてるような……


「そういえば、京ちゃんはおトイレ行かなくても大丈夫なのかな?あ、それともやり方がわからないなら私が手取り足取り教えてあげようか?そして偶然なフリしてあんなところを……ウフフ……」


「け、結構です!!」


何で忘れてたんだよ僕!!その後、急いでトイレに向かったんだけど、たぶん僕の顔は真っ赤だったんだろうなぁ。

結局女子トイレに入ったんだけど、入る直前に色々と悩んじゃって漏らしそうになったのはまた別の話ということで……。


あ、ちなみにトイレは今までと違ってお腹から力が抜けるという感じなのかな?すごく不思議な感じだったから慣れるにはまだまだかかりそう……って、別にそんなことどうでもいいじゃん。なんでわざわざ感想言ってるんだよ僕!





………………

…………

……










「お大事に~」


あれから血液検査等々あったけど、特に異常が出ることもなくて、僕は無事に退院することが出来た。

牧野さんはまだ僕を弄り足りないみたいな顔をしていたんだけど、僕に構わずに真面目モードでちゃんと仕事して下さい。


ちなみに僕の格好は(誠に不本意だけど)フリフリの着いたワンピースに長袖のカーディガン、そしてUV対策がされたコットンハットって感じ。ワンピースは着たくないって言ったんだけど、母さんが笑顔で、それじゃ裸で帰る?って言ってきた。あの笑顔は怖かったから思わず着ますって言っちゃったらもう後の祭りだったよ……。あぁ、何かスースーして心もとないよぉ。

あ、もちろん紫外線対策のために日焼け止めを塗って、UVカット眼鏡を装着しているよ。同じUVカット仕様のカラーコンタクトももらったんだけど、コンタクトは怖いから今日は眼鏡にしちゃった。でも赤い眼とか絶対怖がられるだろうし、高校の入学式までにはコンタクトになれないと……。頑張ろう、うん。


「京ちゃん、何か気合入れてるみたいだけど、元々から抜けてるところがあったし、コケないようにちゅ「うわぁ!?」…………遅かったみたいね……」


また何もないところで転んでしまった……。元からドジとかそんなことないもんね!これは神様のペナルティのせいだよ、たぶん、うん……、きっとそうだもん……。


「落ち込んでいるのはいいけど、その格好だと見えてるわよ?」


見えてるって?…………ってうわぁ!?

母さんが何を言ってるのか気付いて僕は慌てて抑えた。周りに母さん以外誰も居なかったし、誰も見てないよ……ね……?


「そうやってお顔を真っ赤にして見えないように抑え込む京ちゃんは誰がどう見ても完璧な女の子よ?」


そういってこっちにウィンクしてくる母さん。うぅ、そんなこと言われても全然うれしくないよぅ……


「……それにしても、見事なコケっぷりねぇ。それなのに怪我が1つもないなんて、これは神様のペナルティなのか加護なのかよくわからないわねぇ」


真っ赤になってるだけの僕の反応に飽きたのかどうかはわからないけど、母さんは僕を立ち上がらせながらそんなことを言ってきた。確かにこの姿になってから今までよりよくコケるようになったけど、コケることで怪我をすることはなくなったんだよね……。母さんはそれがいいのよとか言ってるけど、やっぱり全然うれしくないよぅ。


「あぁ、そうだ。これだけは言っておかないとって思うから言っておくわね?」


「うん?何、母さん?」


「今更かも知れないけれども、あなたが交通事故にあったという話を聞いたとき、お母さんは心臓が止まるって思うほどビックリしたのよ?それにあなたが胸を抑えて倒れたとき、お母さんはもう頭が真っ白になっちゃって、何も出来なかったのよ……。あのときは健吾君がいたから何とかなってよかったものの、お母さんは自分の無力さをこれほどまでに実感したことはないわ……」


そう言って母さんは俯いた。


「うん。大丈夫。母さんが僕のことを心配して、これ以上不安にならないようにするためにワザと茶化してくれたってのはわかってるつもりだよ?それに、僕がまた倒れちゃったときにもほとんど動揺しているのを僕の前では出さなかったしね。それだけでも僕はうれしかったよ?」


まぁ、すぐに僕を愛でるとか言って撫でようとするのは止めて欲しいけどね!あれは本当に恥ずかしいんだから!!まぁ、確かに気持ちいいんだけどさ……


「そう、ありがとう」


って言って母さんは笑ってくれた。よかった、どうやら調子が戻ってきたみたい。落ち込んでる母さんとかあんまり見たくないもんね


「よし、湿っぽい話はこれでおしまいね。それじゃあ、家に帰るまでに京ちゃんがコケないようにお母さんと手を繋ぎましょうね♪」


「えっ!?や、やだよ!!」


母さんの調子を戻しすぎたのか、また僕に無茶な注文をしてきた。この年で母さんと手を繋ぐなんて恥ずかしすぎるよ!これはさすがに避けないと……。

そう思って僕は母さんから逃げるために走ろうと思ったんだけど


「うわっ!?」


「あらあら?お母さんに抱きついてくるなんて、そんなにうれしかったのかしら?それじゃ仲良く家に帰りましょうね♪」


母さんの方にコケてしまったんだよね……、しかも抱きつく形で。


この後から家に帰るまで何を言っても手を離してくれなかったのは言うまでもないよね……






………………

…………

……









「ただいま」

「ただいま~」


やっと家まで帰ってくれたよぉ。ほんとに母さんったら全然手を離してくれなかったんだもん。あぁ、恥ずかしかったぁ。


それにしても何か少し家の雰囲気が違うような……?

少し光の入り方が違うような……?


「あれ……?もしかしてカーテンをかえたの?」


「あら?京ちゃんさすがねぇ。京ちゃんのためにUVカットカーテンを買ってみたのよ。丁度カーテンを新調したいと思っていたところだし、いいタイミングだったわ♪」


色々準備があるって何をしているのかなって思ってたけど、やっぱり僕のために色々してくれてたんだ。僕が女の子になってからずっとアレだったから忘れかけてたんだけど、元々は僕よりずっとしっかりしてる人だしね。


「うんうん。京ちゃんが喜んでくれて何よりだわぁ。それじゃ京ちゃん、日焼け止め塗りなおして準備してね?」


「え?準備って何?」


いきなり準備って言われても意味がわからないし、それに何より今日はもう色々と疲れたし、自分のベッドで寝たいんだけど……


「そりゃあ、今から京ちゃんの服を買いに行くに決まってるでしょ?家の方の準備をしていたら時間が足らなかったしね。それにやっぱり実際に京ちゃんに着させてから買う服は決めたいし……。あっそれと、これからは女の子として生きていくのだし、家事はこの春休み中に一通り出来るよう、ビシビシしごいてあげるから、覚悟しておいてね♪」


「あ、あはは……、はは……」


どうやら僕の春休みはここで終了したみたいだ。まだ僕自身は男の子として生きたいのに……。きっと言っても聞かないんだろうなぁ。

……その前にまずは母さんと一緒に買い物か。………………嫌だなぁ。ハァ……

今度こそ更新遅れると思います。

新しい環境に早く慣れないと……

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