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神様によるペナルティ  作者: ずごろん
第三章 夏休み編
102/217

75.5話 旅行11.5

前回の話で弱気なことを後書きで書いてすみません(・ω・`)

買ったばっかりのPCが不良を起こしたりと色々重なっていたもので……。

励ましのコメントをくださった釵様、作者のコメントを見てブックマーク等していただいた読者の皆様、改めてありがとうございます。


また、今回は、章間というよりは本編の方かなぁと思いましたので、.5という新しい表現の方法をしてみました。章間の方がよかったですかね?


[追記]いくつか言い回しを修正しました。

「で?隠れてないで出てきたらどうだ?」


京を見送り、しばらくしてからで、俺がそう問いかけると、


「ちぇ~。追いついたのもバレてたか」


と言いながら篠宮さんたちが出てきた。


「篠宮さんたちだけならまだわからなかったかもしれないが、今回は小野もいるからな。篠宮さんと服部さんは上手く乱れた呼吸が外に漏れないようにしていたみたいだが、小野のは聞こえてきていたからな」


それ対して俺は、カンで言っただけだったのを誤魔化すために、それらしい理由をつけながら肩をすくめつつ、顔をニヤつかせて返事をすると、


「やはり小野さんが原因でしたか……。まぁ、小野さんのおかげですぐに中山さんたちを見つけれたのもありましたし、仕方がありませんね」


服部さんが軽くため息をつきながら呟いていた。咄嗟の誤魔化しだったが、怪しまれずに済んだみたいで、服部さんには納得しているようだった。まぁ、篠宮さんが不満そうな顔で小野を睨んでいるあたり、いつも通り、ここで篠宮さんが小野を攻める流れになるんだと思っていたが、


「まぁまぁ、出来たら小野は攻めてやらんでほしいのぅ。お主たちが俺たちの後ろをついてきていることはわかっていることじゃったし。それに、京さんも折角の最終日なんじゃから全員で見て周りたいって言っておったしの。どうじゃ?京さんが戻ってきた後は大人しく6人で行動するというのは」


その流れを断ち切るように、丘神がそう提案していた。まぁ、確かに1回1回が地味に長いもんなぁ。それに、京がみんなで行動したいって言っていたのは本当のことだし。

そんなことを思いながら篠宮さんたちが丘神の提案にどう返すのかを静観していると、


「…………はぁ。仕方が無いわね……、ん?そういえば京は?さっき丘神君が京が戻ってきたらって言っていたみたいだけど?」


篠宮さんが首を傾げながら俺たちに聞いてきたんだ。ん?京がトイレに言ったのを知らないのか?ということは丁度入れ違いになった感じか。


「あぁ、京なら花を摘みにな」


とりあえず俺は京がどこに行ったかを何気なく伝えると、


「えっ……?」


篠宮さんが驚愕の表情を浮かべながら俺の方を見てきていた。篠宮さんが急にそんな顔をしたから、


「ん?どうかしたか?」


俺はすぐに理由を聞いてみると、


「えっと……、京は今トイレに行っているのよね……?」


篠宮さんが確認するかのように聞いてきたんだ。さっき俺が言ったばっかだよなって思いながら、


「あぁ、そうだが?」


一先ず肯定で返し、浮かべた表情の理由を待っていると、


「ごめん、言い方が悪かったわね……。今、京は1人(・・)でトイレに行っているのよね?」


「だからそうと……って、あっ……」


篠宮さんがようやく俺が忘れていたことを思い出させてくれた。っというより、何で京を1人にしてはいけないってことを忘れていたんだ俺っ!?

あまりの自分の情けなさに愕然としていると、


「それで?京がトイレに行ってどれくらい経ったの?まだそれ程時間が経っていないのなら、まだ何とかなるわ」


俺のうろたえ方に逆に冷静になったのか、篠宮さんがそう俺に聞いてきた。篠宮さんたちが俺たちと合流した時には10分くらい経っていたはずだから……、


「まだ……いや、もう2,30分くらい経っているはずだ……。男よりは時間がかかるとはいえ、さすがにかかり過ぎだ」


よくも悪くも、場所が場所だからトイレも混むはずもないだろうから、遅くても10分あれば戻ってくるはずだ。だから2,30分経っても戻って来ないのはさすがに遅すぎる。俺の中で最悪の事態が浮かび始めていた丁度そのタイミングで、


「さっきのやばかったなー」

「だよなー。小さい女の子(・・・・・・)を野郎3人で追いかけるなんて、さすがに趣味が悪すぎるぜ。助けてやりたかったけど、あの3人はかなりヤバそうだったし、見ず知らずの少女のために体は張れなかったけどな」

「ほんとになー。上手く逃げれてたみたいだし、あのまま逃げてくれることを切に祈ってるよ」


京が向かった方向から来た男の2人組みがそんな会話をしながらこちらへと歩いてきたんだが、この2人組みが行っていた『小さい女の子』という言葉に、今まで経験したことがないくらい嫌な予感がした俺は、


「すいません、今の話、詳しく聞かせてもらえませんか?」


その話をしていた2人組みに話を聞かせてもらえるようお願いしたんだ。すると、


「ん?女の子が野郎に追いかけられていた話のこと?詳しくっていっても、ただ小さい女の子が不良っぽい3人組みに囲まれていたんだよ。それで、その包囲からは上手く逃げたってところを見ただけさ」


2人組みの片割れが、急にそんなことを聞いてきた俺にいぶかしみながらも教えてくれた。だが、さすがに小さい女の子だけではそれが京だとは断定できないから俺は、


「その小さい女の子の特徴は?」


京の特徴と一致しないことを祈りつつ、もう一度尋ねた。


「特徴……?不良っぽいやつらの方が目立っていたからなぁ……。あっ、そうそう。女の子の方は帽子を被っていて、後は……髪の毛が白かったかな?」


しかし俺の祈りむなしく、京と特徴が一致してしまった。くそっ!!なんで京がトイレに行くって言ったときに近くまで一緒に行くって言えなかったんだっ!!……だが、後悔をするのは後だ。とにかく、ここで立ち止まっているのだけはダメだ。ただ我武者羅に動いても京を見つけられるわけでもないだろう。

俺は少しでも心を落ち着かせるために、深呼吸をしてから、


「……ありがとうございます。後、これはわかったらでいいのですが、その女の子がどちらの方に逃げたのかわかりますか?もしかしたら俺の連れかもしれないんです」


とにかく少しでも情報を得るために、俺の様子を見て心配してくれたのか、まだいてくれていた2人組みにそう聞くと、


「あの女の子は君の彼女だったのか……。それは何ていうか……。まぁ、それよりも逃げた方向だったね。僕たちが来た方向とは真逆の方向に逃げて、その後にあっちの方に曲がっていったのまでは見たよ」


すぐに京が逃げた方向を教えてくれた。あっちの方に逃げたとなると、素直に同じ道を辿るよりは回りこんだ方が早そうだな。そう結論付けた俺は、


「ありがとうございます」


とお礼を言った後、京に追いつくために走り出した。

後ろで、2人組みと篠宮さんが何か言っていたようだが、それよりも京に追いつくことを優先とした俺は振り返らずに全力で走ったのであった。


頼む……。無事でいてくれ……っ!!

作中では書かれてはいませんが、健吾と真琴の会話を聞いていた勇輝と優花は会話の途中からすでに京が行ったトイレの方へと向かっています。なお、小野君は1人状況がわかっていないですが、雰囲気から何か不味い状況であることだけは察して勇輝・優花ペアについていっています。

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