兄妹
ふと思ったんだ、最近の男-特にオタク-は妹という存在というか設定に夢を見すぎではないかと
実際に妹がいる兄の立場からしてみればあそこまで慕ってくれることなどまさにフィクションなのだということを実感している
ぼくだけなのかもしれないけどね
そんな妹がなんの用があるのか勝手に部屋に入ってきて
「ちょっと、聞きたいことがあるんだけど」
などと言った割にはなかなか話題を切り出さず黙って座りっぱなしになっている
いい加減どうにかしなきゃなぁと思ったので仕方なしに聞いてみると
「うるさいわねぇ、少し黙ってなさいよ!」
と言われる始末・・・どうすりゃいいんだよ・・・
経験上こうなっては本人がその気にならなければ何も話さないだろうと
気にはなるがどうしようもないなぁと思いながらとりあえず課題をしてしまうことにした
・・・しかし何をしに来たんだこいつは・・・
それから30分たち妹の視線も気にならなくなってきたころおもむろに妹が話しかけてきた
「ねぇ昨日の放課後なんだけどさ」
ん???昨日の放課後???なんかあったけなぁ・・・と思い出そうとしていると
「一緒に歩いていた人って彼女?」
一緒に歩いていた?・・・あー、今度の文化祭でクラスで使うものを買い出しに行ってた時のことか
ただの買い出し係のクラスメイトなんだけどなぁと思っていると
「まぁどうでもいいんだけどね」
じゃあ聞くなよ!と突っ込むと
「んー、もし彼女だったら馬鹿にするか祝ってやるかしないといけないと思ったのよ」
そこは素直に祝えよな!まぁ違うんだけどな・・・
「じゃあどっちでもいいじゃない」
全くその通りだが癪にさわるな。一体何を考えてるかわからんなぁ・・・
・・・もしや!やきもちか!
「まじできもい」
素で言われると心に響くなぁ・・・泣きそうだ・・・
ツンデレってこんなにも突き刺さるものなのか・・・萌えれん・・・
「なによツンデレって・・・意味わからないんですけど」
デスヨネー、ワカリマセンヨネー
「さってそろそろご飯だし部屋にもどるからね」
さよか、まあまたあとでな
「はいはい」
本当に何しに来たんだかわからんな
「あぁそう兄貴」
なんだよまだなにかあるのか?
「なきゃ何も言わないわよバカじゃないの?」
わかったから早く言え、おれの心は強くないから罵倒されると折れる
「今度の日曜デートしたげるから空けときなさいよ」
いや何突然言ってるのさ今度の日曜はイベントが・・・
「いいから付き合いなさい、買い物が多いから荷物持ちがいるのよ」
その次じゃだめか?今度のイベントは行っておきたいんだよ
「いやよ、バーゲン終わっちゃうじゃないぐだぐだ言わずに来なさいいいわね!」
こちらの返答も聞かず言いたいことだけ言ってドアを勢いよくしめて出て行った
くそう、なんだってんだ・・・言い出すと聞かないし行かないと恐らく妹に甘い父に説教喰らわされるから行かないといけないんだろうなぁ・・・ちくしょうめ・・・来月のイベントで我慢するかぁ・・・
そんな妹がいる普通の日々が俺の日常だ!・・・泣きそうになるわ・・・orz
ただの普通の会話です!読んでいただければ幸いです