表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

兄妹

作者: 斉藤てん

ふと思ったんだ、最近の男-特にオタク-は妹という存在というか設定に夢を見すぎではないかと


実際に妹がいる兄の立場からしてみればあそこまで慕ってくれることなどまさにフィクションなのだということを実感している


ぼくだけなのかもしれないけどね


そんな妹がなんの用があるのか勝手に部屋に入ってきて

「ちょっと、聞きたいことがあるんだけど」

などと言った割にはなかなか話題を切り出さず黙って座りっぱなしになっている

いい加減どうにかしなきゃなぁと思ったので仕方なしに聞いてみると

「うるさいわねぇ、少し黙ってなさいよ!」

と言われる始末・・・どうすりゃいいんだよ・・・

経験上こうなっては本人がその気にならなければ何も話さないだろうと

気にはなるがどうしようもないなぁと思いながらとりあえず課題をしてしまうことにした

・・・しかし何をしに来たんだこいつは・・・



それから30分たち妹の視線も気にならなくなってきたころおもむろに妹が話しかけてきた

「ねぇ昨日の放課後なんだけどさ」

ん???昨日の放課後???なんかあったけなぁ・・・と思い出そうとしていると

「一緒に歩いていた人って彼女?」

一緒に歩いていた?・・・あー、今度の文化祭でクラスで使うものを買い出しに行ってた時のことか

ただの買い出し係のクラスメイトなんだけどなぁと思っていると

「まぁどうでもいいんだけどね」

じゃあ聞くなよ!と突っ込むと

「んー、もし彼女だったら馬鹿にするか祝ってやるかしないといけないと思ったのよ」

そこは素直に祝えよな!まぁ違うんだけどな・・・

「じゃあどっちでもいいじゃない」

全くその通りだが癪にさわるな。一体何を考えてるかわからんなぁ・・・

・・・もしや!やきもちか!

「まじできもい」

素で言われると心に響くなぁ・・・泣きそうだ・・・

ツンデレってこんなにも突き刺さるものなのか・・・萌えれん・・・

「なによツンデレって・・・意味わからないんですけど」

デスヨネー、ワカリマセンヨネー

「さってそろそろご飯だし部屋にもどるからね」

さよか、まあまたあとでな

「はいはい」

本当に何しに来たんだかわからんな

「あぁそう兄貴」

なんだよまだなにかあるのか?

「なきゃ何も言わないわよバカじゃないの?」

わかったから早く言え、おれの心は強くないから罵倒されると折れる

「今度の日曜デートしたげるから空けときなさいよ」

いや何突然言ってるのさ今度の日曜はイベントが・・・

「いいから付き合いなさい、買い物が多いから荷物持ちがいるのよ」

その次じゃだめか?今度のイベントは行っておきたいんだよ

「いやよ、バーゲン終わっちゃうじゃないぐだぐだ言わずに来なさいいいわね!」

こちらの返答も聞かず言いたいことだけ言ってドアを勢いよくしめて出て行った

くそう、なんだってんだ・・・言い出すと聞かないし行かないと恐らく妹に甘い父に説教喰らわされるから行かないといけないんだろうなぁ・・・ちくしょうめ・・・来月のイベントで我慢するかぁ・・・


そんな妹がいる普通の日々が俺の日常だ!・・・泣きそうになるわ・・・orz

ただの普通の会話です!読んでいただければ幸いです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ