ゲームセンター
私は蜜柑に連れられてゲームセンターにきた。初めてゲームセンターに来たが、とてもうるさくて人が多い場所だった。いろんな機械があってたくさんの人が遊んでる。蜜柑は私の手を引いて連れて行く。
「最初はここで遊ぼうか。咲はバスケとかしたことある?」
「ほとんどないけどなんでバスケ?ここはゲームするとこじゃないの?」
「これはバスケができるゲームなんだ!時間制限内にこのボールをゴールの中にたくさん入れたほうが勝ちだよ。」
「へえ面白そう。バスケまでできるんだ。」
「そうだよ。じゃあ始めようか。」
蜜柑はそう言うとお金を入れゲームを起動させた。とりあえずこのボールをカゴに入れればいいのか、バスケは学校の授業でしかやったことないけど、これなら簡単だしいけるはず。ボールが手元に来たのでそれをポンポン投げていく。
そうして丁寧に投げていく内に、一分半がたちゲームが終わった。ポイントは90でそこそこいいと感じたけど、蜜柑はどうだろう。そう思って見てみるとなんと蜜柑は145点もとっている。
「え、蜜柑すごい!145も取るなんて。」
「えへへありがとう。私、昔バスケやってたからこれくらいは簡単だったよ。」
「そんなんだ。私なんて90しか取れなかったよ。」
「いやいや。初めてで90は十分すごいよ。だって今までバスケしてなかったんでしょ?」
蜜柑はそう言って褒めてくれるとまた手を引いて次の場所につれていくのであった。
「ここは?」
「これは協力型のシューティングゲームだよ。この銃を使って、二人で敵をたおすんだよ。」
「へえ。とっても面白そう。」
「咲は好きなように打っていいよ。私がサポートするから」
「うん。わかった。」
そう言って私は銃を握りしめた。ゲームを起動すると突如いろいろな敵が襲ってくる。私は冷静に攻撃を避けながら敵を打ち倒していく。蜜柑は私が取りこぼした敵や、相手が出した弾幕をきれいに捌いていく。
そうしている間にボスのエリアまでたどり着いた。ボスはさっきまでの敵と違い弾幕が激しく、バリアも貼ってくる為攻撃を当てる暇がほぼない。さすがにこれはきついと思ったが蜜柑はものすごいスピードで撃ちまくり、敵のバリアと弾幕をすべて破壊した。
「咲ちゃん!今だよ一気に攻めよう。」
蜜柑の合図と共に2人でボスをせめていく。そうしてる内にボスのHPはどんどん減っていく。こうやって2人で協力して敵を倒すのは爽快だった。
「うーん。とっても楽しかった。咲も初めてとは思えないくらい上手くてびっくりしたよ!」
蜜柑ははしゃぎながらそう言ったが私はそれより大きな疑問が浮かび上がった。
「いや。蜜柑ゲーム上手すぎじゃない?」
「うん。よくゲームセンターにいってるしね。それとまた私とゲーセン行こうよ。」
「うん。もちろん!」
私がそう言うと、蜜柑は嬉しそうにジャンプする。
「えへへやったー。」
今日はかなり楽しんだ気がする。流石に疲れたし、今日はこの辺でいいかな。
「じゃあそろそろ帰る?」
「うんそうだねー。たくさん遊んだし帰ろうか。」
そう言って2人が帰ろうとした時、誰かが話しかけて来た。
そこにいたのは赤髪でぼさぼさ髪の女の子だった。
「あれ、蜜柑じゃん。あとさっき私が助けた子。」
「えっ椿?助けって、咲を?椿がたすけてくれたんだ。」
話しかけて来た人はまさかの私を助けてくれた椿という女の子だった。