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はなかご  作者: 和音
第二章 みんなと一緒なら
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役員決め

クラスメイト達とお話をしているとチャイムの音が鳴りいつものように霞先生が入ってくる。

「はーい、皆さん席に着いてください。朝礼を始めますよ。」

霞先生の掛け声と共にみんなが自分の席に戻る。

「今日は午後の時間で体育委員の日野さんを中心にみなさんで体育祭の出る種目を決めてもらうと思います。」

霞先生がそう言うとクラスがざわつく。

「えー、俺簡単なやつがいいな。」

「私陸上だし、リレー出ようかな。」

クラスのみんながそれぞれ何に出ようか考えていた。

私も何に出ようか考えないといけない。けど特にやりたい競技もないし、最悪残った競技をやってもいい。

「それでは午後までにみなさんの出たい競技を考えておいてください。それでは朝礼を終わりますね。」

朝礼を終えると霞先生はすぐに教室を出た。

朝礼が終わって私が隣を見てみると柳さんがぐったりしていた。

「柳さん、そんなぐったりしてどうしたの?」

「日野さん、私運動神経が終わってるの。だから体育祭に出たくないの。」

確かに柳さんが運動できないのはイメージ通りかもしれない。逆にひまりや蜜柑は運動神経良さそうな気がする。

「なんとなくそんな気はしてたよ。」

「イメージ通りね。」

「せやなー。」

綾乃と涼も同じことを言う。

「そんな、みんなひどい。私は困ってるのに。」

「ごめん、ごめん。私も柳さんのサポートするからさー。」 

私がそう言うと柳さんは目を輝かせる。

「本当?それなら今度一緒に練習してよ?」

「うん。任せて。」

「逆に咲ちゃんは運動できそうやな。」

「そりゃあ咲はバスケ部ですもの。そりゃあ運動神経いいわよ。」

「まあ、僕らも運動部なんやけどな。ハッハッハ。」

涼はバトミントン部で綾乃は陸上部と、二人とも運動部で柳さん以外はそれなりに運動ができる部類ではある。

「ふふっ、日野さんが手伝ってくれるなら私はできる気がするよ。」

柳さんはニコニコと笑っていてとても可愛らしい。

「柳さんが笑顔になって良かった。さっきまで機嫌悪そうだから。」

柳さんは私の顔を見て、ムッとする。

「だって日野さんが南雲さんや他の人と話すから。」

「つまり柳ちゃんは嫉妬してたってことやな。」

笑う涼を柳さんはすごい睨んでいる。

「ご、ごめん。ちょっと他の人と話すのに夢中で。」

私が謝ると柳さんは私の方を見つめる。

「私も寂しいから、もう少しお話してね?」

寂しそうにこてんと首を傾げる柳はとても可愛かった。確かに最近あまり柳さんと話す機会が少なくなってたかもしれない。

「うん。私ももっと柳さんとお喋りしたい。」

それから柳さんは笑顔で私の手を握った。

「ふふっ、それなら良かった。これからもっとお話ししようね。」

とりあえず柳さんが笑顔になって良かった。今度柳さんと二人で図書館にでも行こうかな。









私達は朝の授業が終わって昼ごはんを食べながら雑談していた。

「咲ちゃんはどの競技に出るか決めてる?」

「うーん、まだ何にしようか悩んでて。」

「咲は足早いし、リレー系出たら?」

「うーん。確かにそれはアリかも。」

「それならあたしも出ようかなー。」

「そういえばひまりって運動できるの?」

「うん。体を動かすのは大好きだよ。足もそれなりに速いから。」

「そっか、楽しみだね。」

「うん。みんなで一位取りたいね。」

「どうしよう、私が足引っ張ってしまうよ。」

柳さんは体育祭の話をした瞬間しょぼんとしてしまう。柳さんは体育の時間も休むことが多かったしよほど運動ができないのかもしれない。

「安心して柳ちゃん!苦手ならあたし達がサポートするから。」

「それはありがたいのだけど体力無さすぎてびっくりすると思うよ?」

「それなら今日の放課後でもみんなでちょっと運動しようよ!」

「それはええなあ。柳ちゃんの特訓になりつつ、僕たちの練習にもなるからなー。」

「そうね。それなら私も手伝おうじゃない。」

「うん!私も柳さんの力になりたいな。」

私達がそう言うと柳さんは今にも泣きそうな顔で笑った。

「ふふっ、みんなありがとう。」


それからもみんなで仲良く話しているとチャイムが鳴り昼時間が終わった。ついに種目決めの時間が来た。

クラスメイトもみんながざわついている。

チャイムが鳴った瞬間に霞先生が入ってくる。

「それでは早速始めましょうか。それでは日野さん前に出てください。」

先生に言われ私はみんなの前に出る。

「あのー、日野さん一人だと大変だと思うので私も手伝っていいですか?」

「おっ、いいですね。それでは二人で頑張ってください。」

蜜柑がこちらを見て微笑む。蜜柑が助けてくれて良かった。

私がみんなにやりたい種目を聞いて、蜜柑が黒板に書いてくれる。

人気な競技は揉めることがあるが蜜柑が止めに入ってくる。

少しずつ埋まっていくがやはりリレーや障害物などのきつそうな競技は残ってしまう。

余ったところは私や蜜柑が取ることにした。

少し揉めたりして、時間がかかったがなんとか決めることができた。とりあえず私は障害物競争とクラス対抗リレーと二人三脚に出ることになった。

「よし。これでみなさんの競技が決まりましたね。それでは今日から少しずつ練習するように。それとダンスなどもあるのでその練習もしないとですね。」

これから体育祭の練習もしないといけないと考えるととてもワクワクしてしまう。ダンスもとても楽しみだし。








「はい。ではこれで終礼を終わりますね。気をつけて帰るように。」

終礼が終わり私達は早速、柳さん達と体育祭の練習をするためにグランドに向かおうとしていた。

「早く行こうよ咲ちゃん!」

「ちょっと待って、体育祭の種目が決まったことを体育委員長に言わないといけないからみんなは先に行っといて。」

「オッケー、じゃあ先に行っておくね。」

「早く来るんやでー。」

「うん。すぐに追いつくから。」

私がそう言うとみんなは先にグランドへと向かった。私も早く向かうために急ぐ。ほとんどのクラスメイトはすぐに教室を出ていてほとんどいなかった。

「ねえ、ちょっといい?」

「うん、大丈夫だよ。どうしたの?」

私が急いでいるとクラスメイトの一人が話しかけてくる。話したいことのない子だったがどうしたんだろうか。私に向ける視線が少し怖い。

「アンタ南雲さんとどういう関係なの?なんかすごい馴れ馴れしくない。」

「ひまりとはただの友達だよ。」

「いきなり呼び捨てとかアンタ馴れ馴れしくない?」

「そうかな?普通だと思うけど。」

私はよく分からず頭を傾げる。

「はあ?なんかアンタうざいよね。顔が可愛いからって調子に乗ってない?」

私はどうしたらいいか分からず頭が真っ白になる。

「いや、そんなことはないと思うけど。」

「はあ、なんかアンタみたいな奴が一番嫌いなんだよね。覚悟してよね。」

私は何をされるか分からずに身構えた。

「あ、日野さんと城戸さんじゃん。二人って仲良かったんだね。」

私が困っていると蜜柑がやってくる。蜜柑が来ると同時に彼女は舌打ちして教室を出て行った。

私は怖くて若干震える。

「はあ、大丈夫だった?怖かったね。」

蜜柑はそう言って私に抱きつく。

「うん、ありがとう。蜜柑はあの人を知ってるの?」

「うん、彼女は城戸茜。中学でも一緒で昔からいろんな人に突っかかってるから、咲と城戸さんの声がしてびっくりしたよ。」

「蜜柑が来てくれた良かった。ありがとう。」

「うん。それよりひまり達は?」

「これから体育祭の練習をみんなでやるんだ。」

「そっか楽しんでね。」

蜜柑は少し悲しそうな顔をする。

「ああ、それと学校ではできるだけ、ひまり達と一緒にいてね。じゃないとさっきみたいに目をつけられるかもだから。」

「うん、気をつける。」

「本当は私がずっと一緒にいたいんだけど、私は学校では一緒に入れないから。それとクラスでひまり達とくっつくのも控えてね。」

蜜柑はそう言ってずっと私に抱きつく。

私は何も頭に入ってこなかった。蜜柑との距離が近くて私はドキドキする。蜜柑が私の唇に触れる。

「おや、学校でそれは不健全ですよ。」

タイミングを見計らったように、霞先生が出てきて私は慌てて蜜柑から距離を取る。

「先生はどうしてここに?」

「ちょっと忘れ物をしただけですよ。それよりそういったことは寮の中でやってください。」

「はい、すみません。気をつけます。」

私と蜜柑は謝って教室を急いで出た。

「もー、蜜柑が変なことするから霞先生に変な風に思われちゃったじゃん!」

「ごめんごめん。それより早く行かなくてよかったの?」

私は柳さん達のことを思い出した。

「そうだ。早く行かないとだ。それじゃあまた後で。」

「はーい。夜は私にかまってねー。」

蜜柑と別れて私は急いでグランドに向かった。






「はあ、城戸茜か。私の咲をこれ以上傷つけるなら容赦はしない。」



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