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はなかご  作者: 和音
第二章 みんなと一緒なら
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雨降る季節

「ふあー。よく寝たなあ。」

私は目を覚ましいつものように起きる。窓を開けると雨が降っておりジメジメしていた。私は顔を洗って朝ごはんを作ることにする。

あれから二ヶ月ほど経ち、六月になっていた。ここにきて二ヶ月が経ったが特に変わったことはなく楽しい学園生活を送っていた。

勉強もしっかりしてテストもいい点数取れてるし、部活も最近はかなり動けるようになった。それとたまに椿や麻莉、柳さんと遊んだりもしていた。

そんな風に勉強も部活も順調でとても良いのだが一つだけ問題があった。

それは蜜柑とあれから何の進展もないことだ。蜜柑のことを好きと自覚してからアプローチしようと頑張ったが結局できず今に至る。私はなんと臆病なのだろうか?いつも一緒にいるし、そのうち想いを伝えられるだろうと楽観的に思っていたけれど、このままだと少しまずい気がする。そもそも蜜柑が私のことをどう思ってるかが分からない。

私は朝ごはんを作り終えて席についた。いつも通りテレビをつけてご飯を食べる。

「これから一週間はずっと雨が降るようです。皆さん、気をつけて行動しましょう。ですので傘は常に持って外に出ましょう。」

今はすでに梅雨に入りジメジメとしていた。普通の人は梅雨が嫌いかもしれないが私は季節を感じられる梅雨が好きだった。それに雨って神秘的だから好きだ。

私がご飯を食べてニュースを見てると蜜柑が起きてきた。

「おはよー、咲。今日も美味しそうなご飯だね。」

「おはよう蜜柑。ご飯はできてるから一緒に食べよう。」

「うん。顔洗ってくるね。」

そう言って蜜柑は顔を洗いに行く。最近の蜜柑は私が起こしに行かなくても自分で起きてくるようになった。なんでも雨のことがうるさくて二度寝しにくいらしい。私としては雨に感謝しかない。

蜜柑は戻ってくると席についてご飯を食べる。

「それにしてもずっと雨かー。早く梅雨終わらないかなあ。」

「私は好きだけどなー。蜜柑も早く起きてくれるし。」

「だからやなの!雨ってうるさいし外にも出れないし。だって咲とお出かけ出来なくなるじゃん!」

「まあまあ、中でも遊べるし雨は雨でいい所もあるから。」

「むー、まあいっか。それより今日ってなんかあったっけ?」

「うーん特に何もないんじゃないかな。今日は部活も無いはずだし。」

「そっかー。なら気楽でいいね。」

蜜柑はご飯を食べ終わり学校の準備をしに行った。私も食器を洗ってすぐに学校の準備をする。

「それでは次のニュースです。なんとこの町に有名人の南雲ひまりさんが撮影のためにこの町に来るそうです。なんでも長期の撮影でこの町のどこかの学校に転入するとか。」

「へー、有名人がこの町に来るんだ。」

私は少し興味があった。南雲ひまりは私でも知るアイドルで可愛いからよく見ていた。まあ、南雲ひまりがこの町に来ても私が会えることはなさそうだしそんなに関係もなさそうだ。まあ、顔くらい拝見できたら嬉しいけれど。

私はテレビの電源を消して、学校の支度をする。








「それじゃあ、また後でねー。」

「うん、また後で。」

蜜柑は離れたく無いような顔をするがそれでも私は人と関わるのが苦手なので教室では別れことになる。

二ヶ月経っても蜜柑は他のクラスメイトと絡んでおり、教室では蜜柑と話してない。私も本当は蜜柑と話したいが周りに人が多く、まだ私には難易度が高かった。

私は自分の席についていつものように柳さんと話す。柳さんとはあれからも仲良くやっている。

「おはよう。柳さん。」

「おはよう。今日もすごい雨だよね。この季節は髪の手入れがめんどくさいから困るよ。」

「柳さんは毛量が多い上に髪が長いもんね」

私が挨拶をすると柳さんもにこっと挨拶をする。

私達はいつものようにお話をしていると、黒髪ロングの女の子と少し髪がぼさぼさの男の子がやってきた。

「おはよう。二人とも元気?」

黒髪ロングの女の子はいつも私達が元気かどうか心配してくれる。この女の子は本田綾乃といい、このクラスの学級委員でとても真面目な性格だ。いつも私達の健康を気にしてくれてまるでお母さんみたいな子だ。

「うん、元気だよ。」

「雨の日は体調を崩しやすいからしっかりしなさいよ。頭痛がした時はこれ飲みなさい。」

綾乃はそう言って私と柳さんに薬を渡す。やっぱりお母さんだ?

「あっはっはっ。綾乃は本当お母さんみたいやなあ。」

「ちょっとからかわないでよ。私は二人が心配なの。」

「にしても心配しすぎやと思うけどな。別に二人ともそんなにだらしない訳でもないやろ。」

そう言って男の子は豪快に笑う。そしてこの関西弁で喋る男の子は青木涼。大阪の方からやって来たらしくとても呑気な性格だ。私は男の人と話すのに少し抵抗があったが涼くんだけは私を下心で見ないから嫌な気はしなかった。それどころかかなり話しやすい部類だ。

綾乃と涼は幼馴染らしく、よく一緒につるんでいる。二人はよく漫才のように言い争いをしていてとても仲がいいと思う。

あれから二ヶ月が経ち、柳さん以外にもクラスで話せる人が二人増えた。最近はこの四人で話すことが多い。ただ私達が話していると蜜柑がこちらを見つめてくるのだけれど。

「まあ、確かに雨は大変やろな。特に君達は髪がくるくるなるんやないか?」

「そうなの!特に私と柳さんは髪が長くて大変なの!」

綾乃は文句を言って柳さんも大きく頷く。二人は髪が長そうだから大変そうだ。私も蜜柑もそこまで長くはないからそこまで気にはならないけれど。

私は四人で先生が来るまで盛り上がっていた。私達がずっと話していると、チャイムが鳴りそれと同時に霞先生がやってくる。

「はい、みなさん。時間になりましたので席についてください。」

私達は席につき、いつものように霞先生の話を聞く。

「はい、みなさん、今日はとてもいいお知らせがありますよ。なんと今日の午後から有名人の南雲ひまりさんがうちのクラスに転校してきます。」

霞先生がそう言った瞬間クラスのみんなが騒ぎ始める。

「マジかよ!南雲ひまりってうちの学校に来るのかよ!」

「しかもこのクラスって。私達めちゃくちゃラッキーじゃね?」

「はいはい。騒ぐ気持ちはわかりますが落ち着いてください。それと本人の前でも余り騒がないように。」

霞先生は注意するがそれでもみんな騒いでおり、霞先生は呆れていた。それにしてもまさかこの学校に有名人が来るとは思わなかった。私も少しわくわくする。







私はいつものように午前中の授業をこなして私はいつものように昼ごはんを四人で食べていた。

私は自分で作ったご飯を食べて、柳さんはとても豪華なお弁当を食べていた。綾乃と涼は購買で買ってきたお弁当を食べている。

「日野さんのお弁当は相変わらず美味しそうだね。」

柳さんは私のお弁当を羨ましそうに見ている。

「少しいる?」

「うん。食べたいな。」

柳さんは口を開けるので私は食べさせてあげる。

「えへへ、日野さんの手作りご飯はとても美味しいな。私のご飯もたべる?」

私も柳さんのご飯を少し貰う。やっぱり柳さんのご飯は美味しいな。

「そこ、イチャイチャしない!」

私達が食べ合いっこしてると綾乃がツッコミを入れる。

「まあ、仲が良くてええやん。」

「でも、それを見せられる私の気持ちになってよ。」

「まあまあ、それより確かに咲ちゃんのご飯は美味しそうやな。僕にも少し分けてや。」

そう言って涼も口を開けるので私は食べさせてあげようとするがそれを柳さんが全力で阻止する。

「あなたはダメだよ。代わり私のご飯をあげるから。」

「おー、怖いなあ。冗談やって。」

「本当涼ったらそれなら私のをあげるわよ。」

「それはええかな。」

「なんでよ!」

こうやってまた二人は漫才を始める。それを柳さんと笑いながら見るのが日常だ。蜜柑と話せないのは残念だがそれでも今の生活はとても楽しかった。

「そういえば咲って霞先生に呼ばれてなかった?行かなくて大丈夫なの?」

綾乃に言われて気づいた私は慌てて霞先生のとこに向かう。

「忘れてた!早く行かなきゃ。」

「廊下は走っちゃダメだからね。」

「うん。じゃあ後で。」

私はそれだけ言って霞先生のところに向かう。今日の朝霞先生に教室に来いとだけ言われたがなんの用だろうか?

霞先生のところに向かう途中に誰かが話してる声がして覗いてみると、南雲ひまりがいた。

「ねえ、ちょっとでいいからお話ししようよ。」

「いや、今急いでいるから。今は無理かな。」

「まあまあ、ちょっとだからさ。」

何やら揉めてる様子だったので私は怖かったが止めに入ることにした。

「あの、南雲さんは困ってますよ?」

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