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はなかご  作者: 和音
第一章 初めての学園生活
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きららときらり

「あっ、やってるやってる。」

私と蜜柑は入部体験の為にグランドに向かった。朝早いというのに、もうすでにたくさんの人が練習をしている。二人でパスをしてる人、一人でシュートの練習をしてる人、ランニングをしてる人など、みんなバラバラに練習している。

「みんな朝早くから練習していてすごいね。」

「まあ、ここのバスケ部はかなりの強豪だし、朝のほうが涼しくていいからね。」

「そういえば麻莉は今日誘わなくてよかったの?」

「ああ。麻莉はあれからも何回か体験に行ってるらしいから大丈夫だと思うよ。だから今日は私と二人だよ。」

蜜柑はぎゅっと私の手を握るがここは人が多くて恥ずかしい。

「なるほど。麻莉はもう部活入る気なの?」

「うん。麻莉は小学生の頃からずっとバスケ部だから、ここでも入ると思うよ。」

とりあえず私達は、バスケ部の部室に行くことにした。 

「失礼します。入部体験にきたんですけど、誰かいますか?」

蜜柑が尋ねると中から先輩らしき人が出てきた。

「わあ!もしかして体験入部の子?」

「はい。」

「そうなんだ。二人とも可愛いー。お名前はなんて言うの?バスケはやったことある?」

先輩らしき人はすごい距離感が近く、ぐいぐいくる。蜜柑と似た雰囲気を感じる。

「きららうるさい。二人とも困ってるでしょ。」

どう対応したらいいか分からずに困っていると奥からもう一人先輩らしき人が入って止めてくれた。

「ごめんきらり二人とも可愛いから、ちょっと興奮しちゃて。」

2人の先輩はものすごく似ていた。双子だろうか?

「二人ともごめん。とりあえず自己紹介からしようか。私は星野きらり。私ときららは姉妹で私が妹。」

きらり先輩は大人しそうな人で髪飾りはリボンをつけていた。

「あたしは星野きららだよー。きらりとは双子なんだー。よろしくね!私達は小学生からずっとバスケ部だったんだ。二人は初めて?」

きらら先輩はすごい明るい感じで髪飾りは星型のアクセサリーを付けてる。二人は真逆と言ってもいいほどに性格が違った。

「私は浅野蜜柑です。私も小学生の頃からバスケをやってました。」

「そうなんだー。それは楽しみだね。」

「私は日野咲です。よろしくお願いします。私はバスケはしたことないですけど、頑張りたいです。」

「この前の集会で挨拶してた子だね。可愛いから気になってたんだ。別にバスケをやったことなくても大丈夫だから。」

自己紹介が終わったところで蜜柑が二人に質問した。

「すみません。今日ってアザミ先輩はいますか?」

蜜柑がアザミ先輩について聞いた瞬間二人は少し表情を暗くした。やはりみんなアザミ先輩のことが怖いんだろうな。

「二人ともアザミ先輩を知ってるの?」

「はい。この前体験の時に会ったので。」

「そう。あの人の言うことは気にしないでいいからね。あとあの人はなかなか来ないから安心して。今日も来てないし。」

「それならよかったです。咲を傷つける訳にはいかないので。」

「ふふっ。蜜柑ちゃんは咲ちゃんのことが大事なんでね。」

そう言われるとなんだか照れてしまう。確かに蜜柑はいつも私を守ってくれている。

「とりあえずグランドに行こう。」

「そうだね。何から教えよっか。」

「とりあえずボールに触れるところからやろう。少しずつ慣れていこうね。」

部室を出てグランドに来たけどやっぱり人が多い。私達がボールに触るとみんなが近づいてくる。

「もしかして君達、入部体験の子?」

「そうです。」

「へえいいじゃん。君可愛いねえ。」

そう言って男の人が私の手を握ろうとしてきたが、蜜柑が強い勢いで振り払った。

「あの、そういうのやめてもらっていいですか。」

「おう。すまん冗談のつもりだったんだよ。」

蜜柑は舌打ちして、先輩は呆れた顔で見ていた。先輩だろうが蜜柑は容赦ない。

「とりあえず拓人今のは部長に報告するからね。」

キララはそう言うと話を進めた。

「さっきはごめんね。あいつは軽くて、根は悪いやつじゃないんだけどね。」

「質問いいですか?男子と女子って一緒に練習するんですか?」

「まあ、する時もあるけどいつもするわけじゃないよ。今日はたまたまだから。」

「もしかして蜜柑ちゃん男子苦手だったりする?」

「はい。私も咲も苦手です。」

「そっか。でも大丈夫安心して。私達が変な男から守るから。」

きらり先輩は落ち着いててとても頼りになる。

「マジか。じゃあ二人とも付き合ってる人とか、好きな人とかいないんだー。 恋バナ出来ないんじゃん。」

「いや好きな人はいますよ。」

蜜柑がボソッと呟くときららはニヤついた。

「なるほど。蜜柑ちゃんはそっちかー。」

「?」

そっちとはなんだろう?あと蜜柑に好きな人がいたなんて。そう思うと少しモヤっとする。なんでだろうか?

「それより早く、バスケやろうよ。」

「ごめんきらり。私恋バナとか大好きだからつい。」

「じゃあまずはボールに触れてみようか。」

きらりはそう言うと私と蜜柑にボールは投げた。

「最初はドリブルしてみて。」

ドリブルの詳しいやり方もわからなかったからとりあえず手でボールをポン、ポンと弾くことにした。

「二人ともちゃんとできてるね。でも咲ちゃん、もっと手の先の方でやるといいよ。」

そう言われて、手の先でやって見るとさっきよりドリブルしやすくなった。

それからきらら先輩ときらり先輩にシュート方法や動き方を教えてもらった。





「よーし今日はこの辺でいいかな。また今度も入部体験に来なよ!それで楽しかったら入部すればいいからさ。」

「そうですね。もうちょっと考えてみます。」

「二人ともセンスあるから、前向きに考えて。」

「はい。ありがとうございました!」

ずっと練習して疲れた私達はとりあえず帰ることにした。やっぱり体を動かすととても心地よい。

「あー、楽しかった。」

「咲が楽しそうでよかった。咲はこのまま入部したい?」

「うーん。もう一回くらい行ってから考えようかな。」

「それもそっか。まあ先輩達も優しかったし男にさえ気をつければいいしね。」

「まぁそうだね。午後から何しようかな?」

「まあ二人でゲームでもしようよ。」

二人で午後の予定を考えている内に寮に着いたが私達の部屋の前に西園寺さんがいた。西園寺さんは私達を見つけるとすごい速度で向かって来た。

「二人ともどこに行ってたんですか!」

「えっと、入部体験に言ってましたけど。」

「そうですか。貴方達に用事があるんですよ。」

「私達に何の用?」

「貴方達に相談したいことがあって。」

「相談?私達に?」

「ええ。私はもう耐えられないんです。2人とも助けてください!」

私と蜜柑はまた厄介なことに巻き込まれそうだなと察するのであった。

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