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はなかご  作者: 和音
第一章 初めての学園生活
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質問

私は今日もいつものように朝早く起きて窓を開けた。今日も変わらず晴れていて眩しい光が入ってくる。いっぱいの光を浴びて目を覚ました。私は顔を洗っていつものように朝ごはんを食べることにした。ご飯を作りながら私はこ昨日のことを思い出す。昨日は本当にみんなに迷惑をかけて申し訳なかった。蜜柑はずっと私のそばにいてくれたし、麻莉や椿にも心配させてしまった。しかも霞先生に車で送ってもらったし本当に申し訳ない気持ちで仕方なかった。蜜柑なんかは帰ってきてからも私のことをずっと心配してくれて、本当に感謝するしかなかった。私がごめんと言うたび蜜柑は私は悪くないと否定してくれる。誰だってあの状況は怖いし、断ろうとしただけ私は偉いと褒めてくれる。そんな蜜柑の言葉で私の心は暖かくなった。それでもこのままの私でいるわけにはいかない。嫌なことは嫌と言えるようにならないと周りの人を不幸にしてしまう。そんなことをずっと頭の中で考えながら私はご飯を食べた。ちょうどその時いつもよりかなり早く蜜柑が起きてきた。

「咲おはよう。よく眠れた?」

蜜柑は私に優しく微笑みかける。私はそんな蜜柑を見ると何故かすごくドキドキする。

「う、うん蜜柑のお陰でぐっすり眠れたよ。昨日は本当にありがとう。」

「全然大丈夫だよ。咲が元気なら何よりだから。それより今日はどうする?」

今日は何をするか悩んだがとりあえずバスケ部の入部体験に行くことにした。

「今日はとりあえずバスケ部の入部体験に行こうかな。」

「了解。バスケ部は朝から活動してるらしいからご飯食べたら行こっか。」

「うん。」

ゆっくりと二人でご飯を食べていると、玄関からチャイムの音がした。

「誰だろう?」

「とりあえず私が見てくるよ。」

「いや不審者かもしれないから私が見に行く。」

そう言って蜜柑が玄関のドアを開けた。ここは寮なんだからそこまで警戒しなくてもいいと思うのに。でもそうやって気遣ってくれるのは嬉しい。

「もしもし、どなたでしょうか?」

「私ですよ。こんな朝早くからすみません。」

霞先生はそう言うと、ドアを開けて部屋に入ってきた。

「二人とも今お時間取らせていただいても?」

「何かあるんですか?」

「昨日のことについてお二人から色々と聞きたいと思いまして。」

そういえば昨日そんなことを言ってた気がする。

「全然大丈夫です。」

私が答えると蜜柑が霞先生に質問した。

「質問は別々にですか?」

前から少し気になっていたが蜜柑は霞先生に対して若干あたりが強い気がする。この前も胡散臭いとか言ってたし。

「いえ、一緒で構いませんよ。それでは色々とお聞きしますね。」

「はい。」

「ではまずは、日野さんに質問です。咲さんに話しかけてきた男は何人いましたか?」

「四人です。」

隠れていなければ四人だったはず。全員いかつい見た目をしており怖かった。

「なるほど。その男達に何かされたりはしてないでしょうか?」

「腕を掴まれたくらいで他は特に。」

私がそう言うと蜜柑はすごい怒っていた。

「あいつら咲に触るなんて許せない。」

「ええ。それは私もです。日野さんは私の大事な生徒ですので。それでどのようにして腕を掴まれたんですか?」

「男の人たちがナンパをしてきて私が断ったら無理やり掴んできたんです。それで私は怖くて咄嗟に逃げました。」

「なるほど。それは許せませんね。断ったのにそのまま行動に移してくるとはなんたる卑劣。その男達の顔を覚えてはいませんか?」

「あの時は怖くて顔を覚える余裕はありませんでした。」

「それは仕方ないですね。それでは次に浅野さんに質問しますね。日野さんが席を外してる時、浅野さんは何をしていましたか。」

「私は麻莉と二人で椿の所に行って、咲が来るのを待ってました。でもなかなか咲が帰って来ないなと不安になってたら、咲が帰ってきて咲が私に抱きついてきたって感じです。」

「なるほど。浅野さんは日野さんについて行かなかったんですね。」

「はい。トイレに行くくらいなら大丈夫かなと思って、私たちは咲を1人にしました。これは私の責任です。」

「いえ。悪いのは男達であって浅野さんではありません。私こそ責めてるような言い方になってしまって申し訳ありません。」

「いえ、大丈夫です。それでその後私が先生を呼んだって感じです。

「なるほど、大体の状況は分かりました。じゃあこの辺で質問は、終わります。それで今度から咲さんはあまり外に出ないようにしてください。」

「何でですか?」

「残念なことに男達はまだ見つかってなくて。それで貴方たちは昨日制服で出かけましたね?」

「はい。」

「なのであの男達は、この学校の周りにまた現れるかもしれません。そうしたらまた咲さんが酷い目にあうかもしれないので。」

「でもそれって私だけじゃなく学校の人全員が危ないんじゃ。」

「ええ。なので投稿時間と下校時間の時だけ、警察が来てくれます。」

霞先生がそう言うと蜜柑がつっこんだ。

「いやいや。警察ってそんな簡単に動くものなんですか?」

「まあ最近不審者が多いって話ですし、警察側としても見逃せない話だとおもいますよ。あと警察とは特別なコネがあるので。」

霞先生は笑顔で言ってるがコネってマジか。蜜柑もかなり引いてるし。やはり霞先生は何を考えてるか全く分からない。

「まあそういうことなので二人とも注意してください。それでは今日はこの辺で。」

霞先生はその言葉だけ残して帰って行った。

私と蜜柑はものすごく困惑した。



「それにしても咲が無事で良かったよ。私は咲が大好きだから。」

蜜柑は私の手を握る。

「うん。ありがとう。」

私はそう言って手を胸に当てる。

この胸のドキドキする感覚は何なのだろう?

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