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はなかご  作者: 和音
第一章 初めての学園生活
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初めてのテスト

私はいつも通り目を覚ますと窓を開けて朝の風を浴びた。今日はいつもより早く起きたため、まだ外が少し暗い。窓を覗いてもまだ誰もいなくてそんな景色がふと綺麗だなと思った。とりあえず顔を洗って、トーストを食べることにする。蜜柑の方を見てみると、いつものようにぐっすり眠っていた。ぬいぐるみを抱きしめてる蜜柑はなんだか可愛い。

さてと、ご飯も食べたことだし、少し勉強しようかな。私は机に向かうと、教科書とノートを開いて、勉強に取り組んだ。英語は昨日かなり勉強したから、とりあえず国語をすることにした。文章を読み取るのは得意なのでひたすら漢字を書くことにした。一つの漢字につき、十回書くことにした。また、漢字を書くだけでは覚えられないから、書いたあとその漢字を使った文を何度も書いた。こうして漢字を書き続けてるといつの間にか、すごい時間がたっていた。とりあえずこれで今日のテストは大丈夫だと思うけど、それでもまだ緊張する。するといつもより少し早く蜜柑が起きてきた。こんな時間に起きるなんて珍しい。

「おはよー、咲。もしかして勉強してた?」

「うん。今日はテストがあるからね。」

「そっかー、咲は真面目だね。私も少しは見習わないと。」

そういえば蜜柑が勉強してるところを見たことがないが大丈夫なのだろうか。

「蜜柑はテスト、大丈夫そう?」

「うーん、まあ今回のテストは成績には関係ないし、最低限はいけるとおもうよ。」

蜜柑はそう笑いながら言った。その時点で私は心配で仕方がなかった。いざとなったら私が勉強を教えてあげないといけない。

「そんな楽観的だと痛い目みるよ。」

「まあ中学生の時もそれなりに成績よかったし、なんとかなるなる。」

「それ本当?」

私は疑いの目で蜜柑を見た。だって蜜柑が頭良さそうにはとてもじゃないが見えない。

「まあまあそれより咲、午後暇だったりする?」

「うん?特にはないかな。」

「今日のテストは午前で終わりだし、咲がよければ昼から麻莉と椿も誘って、お出かけしない?」

今日は午前中で学校は終わりのため、何しようかずっと考えていたのだがみんなで遊ぶとなると今からワクワクする。

「いいね!私もみんなと遊びたかったし。」

「やったー!後で麻莉と椿も誘ってみよー。」

蜜柑はすごい笑顔で、はしゃいでいた。そのためにテストを頑張らないとと思いつつ蜜柑の朝ごはんを作ることにした。

「蜜柑、それよりそろそろ準備しなきゃ。」

あれからずっと雑談しているといつの間にか時間が過ぎていた。朝早く起きたというのに結局私たちは慌てて準備するのだった。






私と蜜柑はなんとか教室に着いた。クラスでは、みんなおしゃべしていて、ほとんど勉強してる人はいなかった。私はとりあえず自分の席に着いて軽く勉強する。

「日野さんおはよう。今日も勉強して偉いね。」

私が勉強していると柳さんが覗いて来る。柳さんも本を読んでおり余裕そうにしていた。

「おはよう柳さん。ちょっとでもいい点数取れるように勉強してるんだ。」

「いい点数取れるといいね。それと昨日は急に帰ってごめんね。本当はもっとお喋りしたかったのに。」

柳さんは申し訳なさそうに誤った。それより私は柳さんが何者かの方が気になってしまう。

「全然気にしてないよ。また今度遊ぼうね。」

私がそう言うと柳さんは顔をぱあっと明るくした。

「うん、また今度、いっぱいお喋りしたい!今度は二人で遊ぼう?」

「うん。いいよ。」

柳さんはすごく笑顔で喜んでいる。こうやってクラスのみんなと仲良くやりたいものだ。それと何処からか視線を感じる気がするが気にしないことにした。

「それで昨日私の家でね。ってもうチャイムがなったね。」

柳さんと軽くお話ししてるとチャイムがなり、チャイムと同時に先生が入ってきた。

「はい皆、さんおはようございます。今日はテストですよ。皆さん勉強はしてきましたか?」

霞先生がそう言うと、クラスのみんなは目を晒した。私はいまだに緊張している。いい点数を取れますように。

「だめですよ。いくら今日のテストが成績に響かないからといって、勉強しない理由にはなりません。三教科、一つ一つしっかり解くように。」

「それでは今からテストを初めます。国語、数学、英語の順番で始めます。カンニングはしないように、それでは初め。」

先生の合図と共にテストが始まった。

まずは国語からだ。最初に漢字が合計三十問あったがとりあえず、全て埋めることが出来た。文章問題は日頃から小説を読んでいるからか、すらすらと書くことができた。古文が少し詰まったがそれ以外は自信がある。

次は数学だ。数学は公式を当てはめれば大抵はいけるはず。解いた後も凡ミスがないか、何度も確認する。

最後は英語だ。英語は1番苦手だったけど勉強した甲斐あって、かなりよくできた気がする。あとはミスがないか、確認しながら、テストが終わるのを待つだけだ。


「はいそこまで。ペンを置いてください。それでは後ろの席の人から集めて持ってきてください。それとこれで今日の学校はおしまいです。もう帰っても構いませんよ。」

気づいたらテストが終わっていたけどかなりできた気がする。横を見ると柳さんは余裕そうに小説を読んでいた。柳さんは一体何者なのだろうか?

「ねえ、日野さんはテストどうだった?」

「結構手応えあるよ。全部90くらいはいけると思う。」

「すごい!私もかなり手応えあるし、結果が楽しみだね。」

「うん!楽しみ。」

「それじゃあ私はお迎えがきてるからまたね。」

「うん、またね。」

柳さんはそう言って教室から出て行った。やっぱり柳さんはかなりいいところのお嬢様なんだろうか?

私も帰ろうと鞄の整理をしてると、蜜柑が大声で駆け寄って来た。

「おーい、咲!麻莉も椿も行けるって。早く準備して、行こうよー。グランド集合だって。」

蜜柑が大声で話すからみんな私を見る。私はいたたまれない気分になったので蜜柑を連れて、早く教室を出た。残ってる人が少なかったのが唯一の救いだ。

「ごめん咲。目立つの嫌いだったよね。咲と遊べるのが嬉しくてつい。」

「ううん、大丈夫だよ。それより早く集合しよっか。」

「そうだね。さあ、レッツゴー!」

蜜柑は私の手を掴んだままグランドへと向かった。こうして、また楽しい生活が始まるのだった。

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