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はなかご  作者: 和音
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花舞う季節

第一章「花咲く学園生活」

ゴロゴロ、ゴロゴロと大きなキャリーケースを引きずって私は未知の大地を歩んでゆく。

 スマホのナビを頼りにし、初めて見る街並みに目を輝かせ少し駆け足気味で歩いていた。       

 まだ四月だというのにとても暑く少し気が狂いそうだった。汗だくな体に桜の花びらがくっついて少しイライラしながら歩いていた。もうかれこれ一時間は歩いているがまだもう少しかかるらしい。街にはいたる所に桜の木があり、薄いピンクの花びらがひらひらと舞っており街はピンク一色に染まっていた。そんな初めて見るこの街に私は期待を膨らませた。

「ここが今日から私が住む街か。なんておしゃれで綺麗なんだろう。私が住んでた所はこんなに人がいなかったからなー。」

そんなことを口にしながら私は大きな坂を歩いて行く、この坂を登れば今日から住む寮に着く。

 私は元々小さな村に住んでいて、この大きな街に行くのに憧れていた。この街に上京した理由はひとつ、

小さい頃からの夢である看護師になるためだ。

 私は小さい頃から体が弱くてよく病院で入院していた。その時に紅葉さんというお姉さんがよく付きっきりで相手をしてくれた。私はそんな紅葉さんに憧れていつしか看護師になりたいと思うようになっていた。

そのためにはレベルの高い高校に行く必要があった。私の村にも高校はあるけど、そこよりもこの花坂町の高校の方がレベルが高く人も多いためそちらに行くことにした。親は最初、街に行くことに反対したが私がずっと頑なに譲らないので最後にはしぶしぶと賛成してくた。村の友達も私の上京を泣きながら応援してくれた。

 

 初めての街で住むのは不安もあったけどそれよりも今は楽しみな気持ちの方が強かった。広い学園に大きな寮、そしてこの大きな街に住めると考えるとそれだけで不安な気持ちも吹き飛んだ。それに私が住む、寮は他にもたくさんの人がいるのでその子たちとも仲良く慣れるか考えるとドキドキが止まらなかった。

 そんな話をしているともう学園の前にいた。ここが花坂学院か。写真で見たよりも大きくて綺麗だな。そんなことを思いながら正門を通り抜けていく。風が強く、桜が空を激しく舞う。それを見て私は祝福されてるのかなとか思い、花びらの舞を通り抜けていった。

ここから私の学園生活が始まる。



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