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恋と涙のうた

作者: 秋葉竹


 


海は、ただ波を砂浜へ運ぶ

昼間はときどき綺麗に光って


夜にはすべてを呑み込む暗さで

海は、ただ波を砂浜へ運ぶ



まるで寝言を云うみたいに

愛の言の葉を云うんだけど

それでも、この白昼の砂浜でなら

おだやかでやさしい波音を聴きながらなら

ストン

と胸に落ちるよ

そして心のなかは

金銀の波しぶきが跳ね回って

あるいは堪えきれずに手足を振り回して

踊っているかのよう


それでもやっぱり、君と手をつなぎ

砂浜の砂に足あとを刻みながら

歩いているときには

そんなにニヤニヤとは

できなくて

踊ってるのは、

心のなかでのはなし、

ちょっとだけ顔は緩みっぱなし、

でも、それだけ


私が返したい言葉は

真正面から君の心臓を突き刺すみたいな

取り返しのつかない

愛のことだま、

だったりするから


そのまままるで、海に呑まれるようで

じぶんの気持ちが

ちょっと、怖い


だから、すこし歩いては立ち止まったりして

なるべく激しさを抑え込もうとしたりする


もう、隠せてないのかもしれないけどね

夏の、海の、せいなんだからね


そういうことに、

しておいてくれたら、嬉しい、かな



恋は、ただ光を目元へ運ぶ

昼間はときどき綺麗に光って


夜にはすべてを呑み込む暗さで

恋は、ただ光を目元へ運ぶ



たまに、涙に、なる







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