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スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


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第151話 密航者を探そう配信(2)

『御命令、受諾します。検索中、検索中……該当人物は、この船内には存在しません。しかし、操縦室に先ほどの人物が再度居る事を確認中』

「【存在希薄】系統のスキルではない……みたい、ですなぁ……」


 これで、4つ目の検討はずれという所である。

 【擬態】、【隠蔽(いんぺい)】、【時間停止】、【存在希薄】――私が知るモノで、この狭い操縦室で、密航者がどのようなスキルを使っているかを考えて、ルターちゃんに話すも、そのどれも使わずに、この操縦室に居るという事だ。


「いや、いい加減どういう能力か、もっと教えて欲しいんですけど?!」

『御命令、不承知します。すいませんが、質問が明確でない以上、お伝えする事は出来ません。しかし、操縦室に先ほどの人物が再度居る事を確認中である事は、お伝えします』

「ルターちゃん、融通を聞かせてよ……」


 対話型ゴーレムとして制作した、ルターちゃん。こちらが質問するとその回答をしっかりと出してくれる心強い存在であると、私個人は認識していたのだが、どうやらたった今、欠点(デメリット)が見つかったらしい。

 それは、彼女が私個人への対話のみを行っているのではなく、『この世界全員と対話する事』を目的としている点だった。


『密航者様は、姿を隠すなんらかのスキルを使われています。それはつまり、"顔を合わせたくない相手の事情"も考慮すべきだと、対話型ゴーレムの私としては、そう思います』

「プライバシー問題がここで、立ち塞がって来るかぁ~」


 どんな相手の質問にも、自分が持てうる知識で解答するゴーレム、それが対話型ゴーレムのルターちゃん。しかしながら、新生ハンドラ商会で量産化するに当たって、私はそんな彼女でも応えてはいけない問題があると、設定し直していた。

 それこそが、個人的事情に関する問題……プライバシーに関わってくる問題だ。


 たとえば、『あの子の弱点を教えて』という質問が来て、本当にその人個人が墓場まで隠し通しておきたい秘密が弱点だった場合、それをペラペラと第三者である他の人に話しては問題になるでしょう?

 つまりは、そういう事である。


 ルターちゃんは、相手が隠しておきたい秘密がある場合、それが個人情報に関する質問である場合においては、その質問に回答しないような設定にしておいた。そういう、セキュリティーをしたからこそ、新生ハンドラ商会にて売れる商品となった訳なのである。

 そしてその対応は、量産型ではないルターちゃんにも適応されたらしく、私の質問に応えないという事態になっている訳だ。


「(というか、密航者にも配慮すべき秘密があるっていう対応はどうなの?)」


 プライバシーを大切にするのは良いけれども、それとは別に、この船の防犯対策がガバガバになってしまっているのだけれども?

 今度、犯罪者の場所を見つける事に関しては、プライバシー違反にはならないという制約をつけておくとするか……。

 今回と似たような場合(ケース)になった際、ルターちゃんがあいまいな態度を取っていたせいで、被害者が出たら目も当てられないからね。


「まぁ、良い。それよりルターちゃん、この操縦室に密航者が居るのは事実なんだね?」

『御命令、受諾します。確かにこの操縦室に密航者が居るのは事実であります。ちなみに、その人物は女性であり、種族特性、およびスキルを使って隠れている事を報告します』

「いま教えてくれるのか……」


 スキルに種族特性という事は、潜んでいる密航者は純粋な人間族ではないらしい。種族特性があるという事は、エルフや獣人族、魚人族であるという事の印だからね。

 ……まぁ、人間じゃないというだけであって、犯人が何者なのかを特定するには、まだまだ情報不足すぎるけれども。


「けれども、それだけ聞ければ十分だ」


 どうやって隠れているかは分からないけれども、この操縦室の中に密航者が(・・・・)居るん(・・・)でしょう(・・・・)?


「だったら、これで――!」


 私はそう言って、入り口まで近付いて、扉に手をかける。そして、【アイテムボックス】の中からお目当てのモノを掴むと、ポイっと操縦室の中に放り投げる。

 ガチャンっと、扉を閉めて、機会を待つ。


「ルターちゃん、あれで捕まると思う?」


 私がいま投げたのは、捕獲球という、私が若い頃に作った魔道具だ。捕獲球といっても、屋内でしか使えない、酷く限定的な球型の魔道具だ。

 放り投げられた後、周囲の空間を飲み込むばかりに大きく膨らんで行き、その後1時間近くかけて萎むという、ただそれだけの機能の球。ダンジョンなどで使えば、魔物達を粘着質な球の特性でがっしりと動けないようにするという、画期的なシステムで開発した。

 しかしながら、使用者が巻き込まれるリスクが非常に高く、だからこそお蔵入りとばかりに、【アイテムボックス】の中で死蔵していたのだけど、こういう場合には使えるでしょう。


 どこに居るかは分からないが、部屋の中に居るのなら、捕獲球がしっかり捕まえてくれるのだから。


『御命令、受諾します。あの捕獲球なら、密航者も捕まる可能性80%』


 ルターちゃんのお墨付きも得られたし、捕獲球が縮まるまで待つとしよう。

 さて、密航者さん? いったい、どういう存在なのかな?

どんな質問にも答えるルターちゃん

それに対して、

プライバシーを配慮するのは当然の所業!!


うん、間違ってないよね(*^▽^*)

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