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スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


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第510話 密航者を探そう配信(1)

 新生シンギタイが会議中の間、私は船を調査していた。

 この船舶型魔道具は全て自動運転(オート)で進むために、目的地である宝島到達まで、正直暇なのだ。その暇な時間を有意義に過ごせるかによって、人生の豊かさというのは違って来る――なんて言い訳を自分にしつつ、私は宝島で【激突】の悪魔と戦う事を一旦忘れて、『魚群探知機』の開発のための資料集めに着手していた。


「と言う訳で、ルターちゃん! 収集よろしく~」

『了解しました、創造主様。【情報収集シークエンス】、起動』


 私の手の中にあるゴーレム――ルターちゃんが私の指示によって、魚群探知機に必要な情報を収集し始める。


 実は、このウミヅリ王国に来たのは私とアレイスターだけではない。私の、そしてみんなにとっての頼れる相談役であるルターちゃんも、こうして一緒に着いて来てもらっていたのだった。

 色々な情報を基にして、相手の相談を真摯になって取り組む、私の画期的発明たるルターちゃん。色々な相談事に乗ってくれる彼女を、私は重宝して、このような場に連れて来たという訳だ。

 ちなみに、彼女(ルターちゃん)の需要は凄まじく、性能をほんの少し落として対話するだけの量産型ルターちゃんも、新生ハンドラ商会にて売っていたりするのだが、それはまた別の話。


『――? 創造主様、船内にて私達以外の人物を発見。つまりは、密航者というヤツです』

「密航者? この宝島と言う名の、地獄行き片道特急みたいな船に?」


 宝島には、【激突】の名を持つ、魔王ユギーの五本槍案件の悪魔が居る。私とて、初めから敗北()ける前提で行くわけではないのだが、一般の人達にとって、宝島に行くというのは、力を貰えるにしてもかなり危険(リスキー)な行為だと思う。

 それに、この船を用意したのって、ウミヅリ王国の現国王であるリイル王女様。そんなリイル王女様が、わざわざ私達という客人のために用意した船に密航するって、バレたら無事(ただ)では済まないだろう。


「(でもまぁ、私達以外に誰か乗っているとなると、気味が悪いなぁ)」


 とりあえず、その密航者がどこに居るのか、ルターちゃんに調べて貰う事にした。


『検索中、検索中……該当人物は、現在地点である操縦室に居るようです』

「ここに?」


 キョロキョロと辺りを伺うも、私以外に誰も居ないように見える。カメレオンの獣人族みたいに、擬態能力でも使っていたりするのだろうか?

 というか、このルターちゃんとのやりとりを聞いて、さっさとこの船の中から出て行ってくれないだろうか?


「検索条件変更。擬態能力持ちの相手の検索」

『御命令、受諾します。検索中、検索中……該当人物は、この船内には存在しません。しかし、操縦室に先ほどの人物が再度居る事を確認中』

「擬態能力ではない? つまり、別の方法でこの操縦室に居るって事?」


 やだ、なんか怖い。

 見えないけれどもここに居るって、まるで幽霊みたいじゃないですか。

 この異世界において、幽霊は魔物の一種ではあるけれども、あれはあくまでも姿を見せている状態で、物理攻撃が効かないから厄介という事であって、姿を見せずにこの場に留まるというのは、なんというかすっごい不気味な気がする。


 幽霊云々はともかく、つまり密航者さんは擬態能力以外の、別の能力でこの操縦室に隠れているって事?

 というか、こういう時はルターちゃんに、立体映像の自分自身を投影して貰って、場所を指差してもらえばいいのだ。


「ルターちゃん、操縦室に居る密航者の場所を指差す事は出来る?」

『御命令、不承知します(・・・・・・)

「え? 不承知?」


 不承知……つまり、出来ないという事?


「(どういう事? 密航者が居ると告げて来たのはルターちゃんで、この操縦室に居るって告げたのもルターちゃん。しかしながら、場所を指差すのは出来ない?)」


 訳が分からないんだけど?

 というか、指摘できないのなら、普通に教えずに、魚群探知機の情報収集に徹して欲しかったよ!


 一度、言われると気になってしまう。

 どこだ? ルターちゃんが言っていた密航者とやらは、この操縦室のどこに隠れているんだ?


 正直、操縦室はかなり狭い。

 本来の操縦室は、船を操縦する人間が常駐する事を前提として作られているから、かなり広い。しかし、この自動運転を前提としている船舶型魔道具の操縦室は、人が3人ばかり立っていられるのが限界くらいの、かなーり狭めの大きさになっている。

 本来、ハンドルが取り付けられている場所は巨大な操縦専用の魔道具箱が置かれているだけだし、この箱の中に隠れるのも無理だ。なにせ、機密保持のために、一体化して作られているはずなのだから。


 うん、細工された形跡とかはないね。

 

 本当に、この操縦室のどこに密航者が居ると言うのだろう?


 私は魚群探知機を作ろうとしていたはずなのに、なぜだか密航者探しを続ける羽目になってしまったのでした。

 ねぇ、ルターちゃん? 意地とかそういうのでない事は分かっているんだけれども、答えを教えてくれないかな? 私、魚群探知機を作りたいだけなのよ。

密航者は、操縦室のどこに隠れているのか?!

ルターちゃんが教えてくれないので、

ススリアは、頑張って探します


これ、単に魚群探知機作りたかっただけなの

信じられる?(*‘ω‘ *)

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