第420話 肉料理大会第1回戦配信【テーマ:毎日食べても飽きない味】
~~シュンカトウ騎士団四天王第三の槍 ザザード~~
私の名前は、ザザード。シュンカトウ騎士団所属の騎士であり、同時にこの肉料理大会の司会でもある。
何故騎士である私が司会をやっているのかと言われても、そういう任務が下ったからとしか言いようがない。多分、私の趣味が料理というのが選ばれた理由なのだとは、個人的には思っているけれども。
普段の私はイスウッドにて、錬金術師ススリアの訓練を受けて強くなろうと訓練しているのだが、そもそも私はシュンカトウ共和国の騎士団兵士。騎士団の兵士として要請されれば、それが料理大会の司会であろうともしなければならない、それがお役所勤めという奴だ。
さて、今は第1回戦。テーマは、『毎日食べても飽きない味』という肉料理だ。
私個人の意見としては、肉料理と言うのは、ご褒美という感覚がある。激しい訓練をやり切ったご褒美、それが私の中での肉料理というイメージだ。無論、そうじゃないという意見もあるだろうが、少なくとも『毎日食べても飽きない味』、つまりは『毎日食べたい味』となると難しいでしょう。
「えぇ、ザザードさんの言う通りですね。『毎日食べても飽きない味』、つまりは"どんな時でも食べたい味"となると、味は勿論ですが、手軽さなども評価のポイントとなって来るでしょう」
ちなみに、今の解説は、ダラだ。私と同じくシュンカトウ騎士団所属の騎士であり、そしてシュンカトウ騎士団四天王の第二の槍をしている神官のダラだ。
ダラに関しては、料理が趣味というよりかは、食べ歩きが好きなのだ。色々なお店に行って、そこの店主の想いを感じるのが至福の時という、店歩き大好き神官女性。
運営側から見ても、男性の私が司会をしていたら、横にもう1人解説として置くなら性別が違う人が良いでしょう。そういう意味での選出だと、私はそう思っている。
とりあえず、2つの店の料理を見て行こう。
まずは、ジュールのお店。ラーメン店として有名なこのお店は、オウギワシの獣人族アオギ、そして4人の獣人族による連携が凄い。まるで1つの共同生命体でも言わんばかりに、お互いに言葉を交わさずに黙々と作業しながらも、作業を完全に分業している。1人1人が果たすべき役割を、しっかりと認識しての、良い連携である。
肉は――――スパイシーミノタウロスの肉を使っているみたいだ。雷属性の攻撃をしてくる牛型の魔物であり、食材として使うとピリッとした味が良いアクセントになって美味しいお肉だ。
「スパイシーミノタウロスの……これはリブロースですかね? 肋骨の背中当たりにある、きめ細やかな肉質が特徴の良い赤身肉です。それを、ザクザクと食べやすい大きさに切っているみたいです」
そのザクザクと切って食べやすい大きさにしたお肉を、魔道具の調理器具によって挽肉として加工しているようですね。そして出来上がった挽肉を、チームメンバーである象の獣人族のシェフが、パティとして形成し、塩コショウをしたりしながら、ぎゅーっと押し付けて焼いている。
他の3人はパン担当、野菜担当など、続々と作業をしていく。
お肉をギューッと押し付けて焼いたり、パンに、野菜。
恐らく、ハンバーガーを作っているみたいですね。
続いて、ワットのお店のチームを見て行く。
こちらはジュールのお店の一体感のある共同生命体パターンではなく、一番弟子であるユウレイツノテッポウエビの魚人族レガリスの指示の元、動くというチーム体制。全体像を見ているリーダーであるレガリスがガンガン指示を出し、その指示の元、4人のチームメンバーが順調に動いていく。
ワットのチームの方は、まずお肉ではなく、カボチャの作業を始めていた。
チームメンバーの1人が、物凄く甘いが、皮が物凄く硬い事で有名なダイヤモンドカボチャを加熱させて、柔らかくしていく。それとは別のメンバーが、玉ねぎやベーコンなどを炒めていく。
「あのカボチャ、とっても甘いんですよね? 皮が物凄く硬いんですが、あのチーム担当であるクマの獣人族さんが熱しまくって皮を柔らかくしているみたいですね。
――――ところで、肉料理なのに、なんでカボチャの作業をしているんでしょうか?」
ダラの解説の通りである。あのダイヤモンドカボチャはとても美味しいのだが、肉料理という面で見ればなんであのカボチャを使っているのかは分からないんだけれども。
カボチャも驚きだが、炒めているベーコンからは甘く美味しい匂いが漂って来る。あの玉ねぎはもう切った状態なので分からないけれども、ベーコンの良さをさらに何倍にもする効果があるみたいである。
最初こそ、カボチャのインパクトに驚いていたが、今ではベーコンの良い匂いが食欲をそそっている。カボチャとベーコンの2つが合わさる事によって、思っても見ないほどの食欲を掻き立てて来る。
「どうやら、あのカボチャはベーコンと合わせる事で、人々の美味しさを刺激する素晴らしいものとなっているみたいですね」
2組とも、料理をどんどん作って行って、そして制限時間である1時間ほどで料理が完成して、審査員に運ばれるのであった。
司会役は、ザザードさん!!
シュンカトウ騎士団四天王の1人であり、以前にトカリくんと
料理大会に出ていたりしてましたね
色々できる騎士さんなので、
こういう司会役も頼まれるんですよね(*^-^*)




