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スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


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第415話 映像編集者の絆配信

 錬金術師ススリアが、大会運営を他に丸投げしている中。

 普段はススリアの配信などの編集作業を行っているガンマちゃんは、スワロウ商工組合の商人から依頼を受けていた。


「編集作業、ですか」

「はい、大会で流す紹介映像の編集を行って欲しくて」


 この【シエム】と名乗るエルフの商人は、スワロウ商工組合において、大会の選手紹介などの宣伝映像を作る担当の商人。普段は大会や出場する選手の映像を簡単にまとめた動画で、観客をさらに盛り上げる事を仕事にしていた。

 そんなシエムから、「大会の第1回戦から第3回戦までの、簡単な動画をお願いしたい」と依頼が入ったのである。


「ガンマさんにお願いしたい映像は3つ。"毎日食べても飽きない味"、"特別な日に食べる味"、"今までにない新概念のお肉料理"の3回戦それぞれに流す紹介映像です。時間は1本当たり1分30秒ほどを予定しております」


 選手の紹介映像を流した後、『続いて第1回戦のテーマを発表しましょう!』という時に流す映像。そんな風に流す映像を第2回戦、そして第3回戦の時用のモノを作って欲しいという。

 依頼を受けるのはガンマちゃんにとってありがたい事ではあったが、「どうして私に?」と、彼女は素直にシエムに尋ねる。


「もし私があなたの立場なら、全ての映像を1人で、1チームで完結しようとします。その方が全体の調和した美しい映像になるからです」


 ガンマちゃんの映像がどんな出来になったとしても、きっと選手の紹介映像と作り方が変わって来る。どこに焦点を置くのか、それは編集する者の癖みたいなモノであり、絶対に同じ内容であったとしても、違う映像が出来上がると思う。

 だからこそ、3回戦それぞれに流す紹介映像に関しても、選手紹介映像を担当した商人であるシエムが作るべきだと思ったからだ。もしくは、ガンマちゃんが1人で作るように依頼するか。

 分業形式での依頼と言うのが、ガンマちゃんには不自然にしか思えなかったのである。


「手痛い質問ですね。うちの他の商人(スタッフ)だったら、自分の作業が減って嬉しいくらいにしか思わないのに。流石は、プロ意識が高いガンマさんです。だからこそ、任せられる」

「答えになっていないです。うちの巨匠に遠慮しているのでしたら、心配いりませんよ。全て、私がやっても問題ないです」

「えぇ。私も、できたら全部自分でやりたいのですが……」


 言葉を濁すシエム。その態度に、なにかあったんだろうなと感じたガンマちゃんは、何も言わず、シエムが事情を話すのを待っていた。

 そうしていたら、意を決したシエムは、ごほんっと一回咳ばらいをした後に。



「実は、最高傑作が出来上がる予定なんですよ! この選手の紹介映像が!」



 聞くんじゃなかったと、ガンマちゃんはあまりにもくだらない理由に、あきれ果てていた。

 ガンマちゃんがあきれ果てていると感じたシエムは、「言葉足らずでした」と言い直す。


「私、今回の大会において、いつものように選手紹介用のための映像を作るために、素材となる映像の撮影を行ったんです。そしたら、アオギさんも、レガリスさんも、どちらも映像として一級品の素材ばかりを用意してくださって! 思わず、この一級品の素材を、台無しにする訳にはいかないと感じたんです」

「つまり、映像自体が良いモノばかりだったから、そちらに集中したい、と」


 ガンマちゃんの言葉に、商人シエムは頷く。そこまでしてやっと、ガンマちゃんは今回の依頼がどういうモノなのかを理解する事が出来た。


 映像編集作業をしているとはいえ、シエムも立派な商人なのだ。

 良い商品ばかりを仕入れる事が出来たのだから、最高の状態でお客様に提供したい。しかし、それには時間をフル活用しなければならず、抱えている別作業に取り込む時間がない。だからこそ、ガンマちゃんに依頼したという訳だ。


「なるほど。つまり私は、あなたの作業を代わりにする外注業者みたいなモノですか」

「えぇ、あなたの編集能力は素晴らしいと、私は『あるけみぃ』やベータちゃんさんの動画を見て、かねてより注目させていただきましたので」

「それは嬉しいですね。普通の人は、そんな所は見ないので」


 ガンマちゃんは喜んで、依頼を引き受ける事にした。

 元々、巨匠であるススリアが引き受けている大会事業なのだから、引き受けるつもりではあったのだが、相手が自分の能力をきちんと評価してくれた上での依頼なのだから、やる気満々だった。


「ありがとうございます。一応ではありますが、明日我がチームのチェック担当が参りますので、彼からやってはダメな点を教わってください。私も知ってはいますが、同じ編集作業に携わっていますので、どうしても自分ならこうするみたいな、お節介が出てしまうと、困りますので」

「それは……まぁ、確かにそうですね。私もなりそうなので、了解しました」


 こうして、ガンマちゃんと商人シエムは取引を交わした。

 まさか次の日にやって来たチェック担当者が、ガンマちゃんが用意した30パターンの映像を、全て気に入ってしまって、絞るのが大変な事になるとは、その時は2人とも思ってはいなかった。

映像編集として、ガンマちゃんと商人シエムは

絆を深める事になりました!

同じ技術者って、それだけで繋がりを感じて

仲良くなっていくモノです


作者「小説の創作は?」


敵も多いけど、仲良くなれるはずだよ(*'▽')

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