表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

396/431

第396話 連続殺人犯と戦おう配信(1)

 ----お騒がせ系配信者ロンダリゼ。

 ホテル・イスウッドに招待された宿泊客の1人で、お店に対してクレームを送り続ける配信をしたり、あるいはトップ配信者に勝手にコラボを始めて悪口を言いまくるなどをしたりする、厄介な動画を配信する配信者。


 そんな厄介な事態を引き起こすロンダリゼが、登録者数11万2000人程度を掲げる人気配信者になれた理由は、可愛い(・・・)から(・・)


 世の中の連中ってのは単純な事に、同じ事をするのなら、ごつごつした屈強なおっさんよりも、見ていて愛らしいと思う可愛い女の子の方が、見てみたいと思う。

 どれだけ最低な行為を繰り返そうとも、見た目が愛らしい。


 ロンダリゼが、クサフグの魚人族である事も理由の1つだ。

 クサフグは餌の横取りが上手い魚として有名であり、そんな魚の魚人族であるロンダリゼは、どうすれば他の配信者さんの支持者(ファン)という"美味しい餌"を横取りするのが上手いのである。


 ----それが登録者数11万2000人を超える、ロンダリゼなのである。




 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆




 黒髪黒目だったのが、彼女が髪飾りのように【黒キ翼】を取る。そうすると共に、彼女の瞳と髪の色が元の色に戻って行く。

 髪の色は白色に、瞳の色は赤色に----このクリィム村の特徴であるアルビノへと変わっていた。


 愛らしい顔立ちに、二重まぶた。たゆんたゆんと大きく揺れる胸に、健康的な太もも。

 ……男の欲望を詰め込んだかのような容姿であるロンダリゼは「あ~っ、うざっ」と(ススリア)たちの方を見ていた。


「私は喜んでくれる支持者(ファン)がいるからこそ、その支持者(ファン)が喜んでくれる事をしているだけに過ぎないんですよ? 殺人行為(はんざい)だったとしても、それで喜ぶべき登録者がいるのですから、私はそれをしているだけですよ!」


 「ぎゃはははっ!」と、ロンダリゼは下卑た笑いを続けていた。

 隠れていたフランシアさんも、ロンダリゼさんのマントを引き裂くために"アルビノだから"という理由だけで手伝ってもらったナゾメイクとテラーテも、下卑た笑いを続けるロンダリゼを冷えた目で見ていた。


「どうしたんです、なんで攻めないんですか? 私の犯罪行為(はいしん)が気に食わないのでしたら、それが気に食わないと攻めて来ればいいんじゃないでしょうか?

 ----まぁ(・・)もっとも(・・・・)この(・・)クリィム村で(・・・・・・)私を(・・)攻める(・・・)勇気が(・・・)あればねぇ(・・・・・)?」


 ロンダリゼは笑っていた。クリィム村は白髪赤目(アルビノ)である自分に手を出せないと知っているからこそ、私に煽りまくっているのだろう。確かに、このクリィム村で戦うのは難しいだろう。


「うぅ……」

「私とナゾメイクさんでは、うぅっ……」


 この4人の中で戦えるナゾメイクとテラーテの2人に、任せるのも難しい話だ。

 先程の5人の奥様達を一瞬で殺していた手際、『殺し慣れている』よりかは、『武器の性能が高い』という感じだった。ナゾメイクとテラーテの2人には、犯人と疑われないように無関係を装っていたロンダリゼからマントを切り裂く事は出来た。だけれども、2人の武術の腕はそれほど高くはない。

 正直、強力な武器を持っているロンダリゼと戦わせるのには、向いていない2人だ。


 私とフランシアの2人は、この村では戦えないからねぇ。

 ----そう、"この村で(・・・・)戦うのは(・・・・)"、無理なだけだ。


「あぁ、攻める勇気はないよ。この村では(・・・・・)、ね」


 私はそう言って、地面に魔力を注ぎ込む。注ぎ込むと共に、地面が光り輝き始め、私とフランシア、そしてロンダリゼの3人が、光に包まれていく。


「----短距離転移魔法【パッとテレポート】、発動!」

「短距離転移魔法?!」


 そう、白髪赤目のロンダリゼをこの村で糾弾するのが難しいのだったら、別の地域で戦うだけ。そう、クリィム村から離れた地域に転移(ワープ)して戦うだけの話だぁ!

 短距離転移魔法【パッとテレポート】。私とフランシアの2人を予め登録しておいて、目の前の相手を巻き込んで転移させるモノだ。転移は攻撃じゃないのだから、許してくれるよな? この村の守り神様とやらも。


「さぁ、ロンダリゼ。このあんたに有利すぎるクリィム村とは違う場所にて転移して、ちゃんと真っ向から戦いましょうか」


 私がそう言うと、ロンダリゼは----


「----ふふっ。転移先で勝てれば良いですね?

 快感のブラッド様に貰った、この私の魂から生まれた武器【模造する上昇志向(クイーン・レプリカ)】にねぇ!」


 ----勝利を隠したような、そんな不敵な笑みを浮かべていた。




(※)クサフグの魚人族

 淡水魚であるクサフグの魚の特徴を有した、クサフグの魚人族。お騒がせ系配信者であるロンダリゼが該当する

 クサフグという名前の由来は、背面が緑色っぽいため。餌の横取りが非常に上手く、味は淡泊で非常に美味な魚なのだが、多量に食べると毒が致死量に達する恐れがあり過食は避けるべき魚。砂に潜る習性を持つため、スナフグという名前で呼ばれたりもする

 ロンダリゼはそんなクサフグの性質を受け継いでおり、他者のモノを奪う事が非常に上手く、他者から隠れる事も非常に高い

クサフグは、非常に美味なお魚ではありますが、

多く食べ過ぎますと、毒により死んでしまう可能性があります

また、餌を横取りするのも得意です


本当に、釣り人が嫌う要素が

本当に多い魚ですね!(^^)!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓途中でも『ご感想』『こうなったら面白そう』『こんなキャラどう?』という発想、また『フォロー&☆評価』お待ちしております!

カクヨム版(最新話更新中)!! 是非、ご覧ください!!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ