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スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


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第388話 現地調査しないと、ダメかもしれないぞ配信

 蛇型ゴーレム達の、連絡が途絶えた。これは由々しき事態である。


「そうなんですか、巨匠?」

「ガンマ、マスターが由々しき事態だと言っているのですから、当然そうなんです」


 うん、ガンマちゃんとベータちゃんも反応ありがとう。あと、ベータちゃんはどういう意味で"由々しき事態"なのか分からずに、ただ私が言っているからという理由だけでそう言ってるだけだよね? そんな誇らしげに、言うような事ではないと思うよ私は。


 事情が良く分かっていないようなので、2人に分かりやすく説明しておく事とする。



 私のお気に入りの魔道具である【アルファ・ゴーレムサポートシステム】は、他のゴーレムとかと連結して、動きをサポートするネットワークを繋げるモノ。このシステムをゴーレム達に連結しているからこそ、私が作っているゴーレム達は複雑な作業が出来るようになるのだ。

 そして、このシステムがカバーできる範囲は、ほぼ無限。他国で活動中のワットちゃんやジュールちゃんも大丈夫なのだから、問題ないだろう。


 唯一、【アルファ・ゴーレムサポートシステム】がカバーできない範囲として、異空間であるダンジョン内などが挙げられるが、それも多少の時間制限はあるが、解消しつつある。いつまでも弱点を放っておくタイプの錬金術師ではないのだよ、私は。


「そして、3匹の蛇型ゴーレムが通信途絶(ロスト)した場所は、ただの山村。このくらいの距離で、システムが繋がらないというのは、はっきり言ってあり得ない」


 そう、異空間でもなんでもない、ただの山村程度で、通信が途絶するなんて、あり得ないはずなのだ。


 現に、近くで活動しているゼータちゃんの方では、何の影響もなく活動できている。もし仮に、【アルファ・ゴーレムサポートシステム】の通信圏外に近いのなら、多少なりとも影響が出ているはずなのだ。

 それがないという事は、蛇型ゴーレム達に何かあったとしか、考えられない。


 それに、私には嫌な予感がしている。

 この3匹の蛇型ゴーレム達がただ単に通信途絶しているだけなら良いのだが、もし仮に、私だけが仕掛けた場所を知っている【アルファ・ゴーレムサポートシステム】との連絡装置を強制的に(・・・・)外す(・・)事が出来るとすれば……。



 ----私を母と呼ぶ、タラッサ。

 ----極地認定された、山村。

 ----通信途絶された、3匹の蛇型ゴーレム達。



 あの村で、なにかが起きているのは、確実に間違いない。


「----よしっ、行くか」


 私は、直接クリィム村に行く事にした。蛇型ゴーレム達の時は、一刻も早く情報を集めたという理由でゼータちゃんの転移装置魔道具を使ったが、クリィム村とこのイスウッドの距離は馬車で10日程度。最近改良したアレイスターちゃんに乗って行けば、3日くらいで着くだろう。


「「お供します!」」

「2人はお留守番ね」


 ベータちゃんとガンマちゃんの意欲は買いたいが、今から行くクリィム村は3匹の蛇型ゴーレム達の通信が途絶した場所。ゼータちゃんの反応を見るに、村では普通に繋がっているみたいだけど、3匹の蛇型ゴーレム達の通信が切れた場所を調べるのに、同じ【アルファ・ゴーレムサポートシステム】を使っている2人を連れてはいけないって。


 アレイスターも同様。彼女には、運搬役をお願いするつもりで、調査には参加させないつもりである。


「となると、誰ならいけるでしょうか……?」


 アレイスターが無理なら、ダヴィンチちゃんやデルタちゃんも当然ながら無理。

 かといって、1人で行くのも何か怖いし……。



 その結果。



「では、師匠! よろしくお願いします!」


 私は、フランシア姫と一緒に行く事となった。

 いや、だって今いけるメンバーでとなると、彼女くらいしかスケジュールが空いてなかったのよ。


 道場のメンバーは基本的に、シュンカトウ騎士団。つまりは、シュンカトウ共和国の人員だから、大規模に移動するとなると、敵対行動みたいに思われてしまうから、色々と準備が必要だからすぐには動けない。

 そんな中、道場のメンバーでありながら、騎士団所属ではないフランシア姫が、私と一緒に調査に行く事となったのである。


「いやぁ、師匠と2人きりって、初めてじゃないでしょうか?」

「そう言えば、そうかもしれませんね」


 以前、フランシア姫さんの呪いを解くため、悪魔シグレウマルのいるダンジョンに行った際も、他にも何人かいたし、完全に2人きりというのは、確かに初めてかもしれない。


「とりあえず、作戦内容としては、3匹の蛇型ゴーレム達との通信が切れた場所、クリィム村の神社の調査。勿論、怪しまれないように」

「了解しました! 潜入任務みたいで、ワクワクしますね!」


 一国の姫様が、そんな軽い感じで良いのだろうか……?


「むむむっ……」


 とりあえず、いつまでもこのままだと、ベータちゃんの精神的に良くないと思うので、私とフランシアさんの2人は、アレイスターの変形形態に乗って、揃って向かう事にしたのであった。


 向かう場所は、クリィム村!

 極地認定された、3匹の蛇型ゴーレム達との通信が途絶された場所へ!

いざ、行かん! 極地『クリィム村』へ!!


ススリアくん、行動しますよぉ('ω')ノ

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