表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

385/428

第385話 基礎錬金術100連ノック配信

「はいみなさん、おはうおっち! 錬金術師系配信者のあるけみぃです!

 今回は基礎錬金術100連ノック! 出来るだけ早く、基礎錬金術でポーションを作っていきたいと思います!」


(※)『おはうおっち!』『おはうおっち!』『久しぶりの錬金術配信ですね☆』『おはうおっち!』『本当に久しぶりに錬金術をやてる気がする』『←やってる、な』『コメントに突っ込むのも久々に見た気がする』『ほんとうそ』『それは狙ってやってるの?』


 という訳で、今回は『クリィム村』の素材を使って、基礎錬金術100連ノックというのを開始したいと思っています。その名の通り、タイムを競うつもりで急ぎ、錬金術の基礎中の基礎であるポーションを100本作るというのをやろうと思います。

 ポーション作成に関しては、早さを競うためだからそれを基本(メイン)にはしつつも、錬金術師としてのレベルアップを目的にしたいので品質A以上を目安に頑張りたいと思います。


「(『クリィム村』の素材を使えば、私の現在(いま)の錬金術師レベルなら速度だけを求めれば品質Bくらいはいけるだろう)」


 品質A以上を目指すには、1つ1つ丁寧にこなしていけば、問題はないはず。ただスピードもしっかり求めていきたいため、その辺もしっかりやっていこうか。


「品質判定はこの私、ベータちゃんがさせていただきます。この度、マスターから紙の力を使えるようになれと言われました」


 品質A以上なのか、そして個数の計測に関しては、ベータちゃんの担当である。治癒神のカンロ神様から神様の力を使えるようにして貰ったベータちゃんだが、今のところ家事担当のベータちゃんに出番がないため、使用する機会が極端に少なかった。

 なので、今回はその訓練も兼ねているという訳だ。


「ふふっ! マスターと一緒に訓練♪」


(※)『あっ、女の顔』『これ、一緒に訓練するの待っていたな』『尊い』『カワユス』


 さて、それじゃあポーション100連ノック、スタート!



 私は順調な滑り出しを見せた。初めの20個くらいは、品質A以上、なんなら品質Sのモノもあったくらいだ。

 問題は23個目。そこで初めて、品質評価『B』がついた。


 ベータちゃんは私に甘々なゴーレムではあるが、頼んだ仕事に関してはきちんとやってくれるタイプのゴーレムである。そんな彼女が『このポーションの品質はB』というのならば、そうなのだろう。

 どこが悪かったのかを、作り直した23個目を作りながら考えつつ、私は軌道修正を行っていく。


(※)『真剣な様子だな』『作りながらどこが悪いかという反省をしているな』『ランニングしながらフォームの調整をするようなモノ』『無謀じゃない?』『この人、スローライフを欲しているがそういうのストイックだよな』『あぁ、妥協を許さないというか』『別の配信者で同じような事をしていたが、途中で投げ出したりしてたぞ』『あぁ、見た事ある』


 作り直した23個目、24個目、25個目、26個目と問題はなく、私は作業を続けて行く。


 次に躓いたのは、48個目。もう少しで半分行くかという、大事な場面。

 そこで初めて品質Cがつき、その後も品質Bと品質Cが5回ほど続いた。


(※)『あ~、沼ってるなぁ』『良くあるよね、慣れってやつだな』『品質Cでも普通に売れるレベルのポーションなんだが』『作り続けていると、自分でも気づかないうちに楽しようとするんだよな』『あるいは、なにかを疎かにしている』『普通、ポーションをここまで大量に、それも高品質を一気にとかないからな』『休憩とかいれるべき』


 確かに、休憩して一息入れれば、それで済む話なのかもしれないが、タイムアタックをやっている最中にそれはダメでしょうと、自分の心がそう叫びたがっていた。

 8回目の挑戦(リトライ)で、ようやく48個目をクリアする。


 その後は、超集中状態であるゾーン状態に入ったとでも言うべきか、サクサクとポーション作りが進んで行く。なんなら目を瞑っても出来そうなくらいだ、実際にやったら品質E以下とか普通に出来そうなのでしないけれども。


 そして、遂に念願の100個目の品質A以上のポーションが完成したその瞬間である。


 ----こぉぉぉぉぉぉぉ!


 私が作った100個の品質A以上のポーションが、光り輝き始めていた。


(※)『なにこれ?!』『ポーションたちが光り輝いている?!』『100個のポーションを揃えし時、お主の願いを叶えよう』『ポーション神様!』『いや、ポーション100個買うだけで呼び出せる神って、安上がり過ぎない?』『神を呼び出すにしては、コスパよさそう』


「マスター! マスターの唇は、私が守ります!」

「なんで唇?! そういう時は、目を守れ! 目を!」


(※)『正論ww』『確かに唇守る必要ないよな』『ベータちゃん暴走してる』『いきなり光り輝いたら驚くでしょ』『ゴーレムでも?』『ゴーレム警察さん、差別者はここですよぉ~!』


 そうして、何故かベータちゃんに唇を手で押さえられていると、



「どうも、ススリアお母さん(・・・・)。あなたの()です」



 何故だか、ポーション100個は消え、私の母親を名乗りながら、私を母と呼ぶ成人女性がそこに居た。



 ……いや、どういう状況なのこれ?

「ススリア母さん、私は母親です」


……ほんとうに、変なのが出てきましたね(*´Д`)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓途中でも『ご感想』『こうなったら面白そう』『こんなキャラどう?』という発想、また『フォロー&☆評価』お待ちしております!

カクヨム版(最新話更新中)!! 是非、ご覧ください!!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ