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スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


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第384話 ゼータちゃん、新たな地に到達?! 配信

 ゼータちゃんから、新たな素材が届いた。


 ゼータちゃんこと、『極地活動型アルファ・ゴーレムサポートシステム搭載型ゴーレム・ナンバーΖ』は、【スピリッツ】の力を取り入れたガンマンタイプのゴーレム。人間が住むことが出来ないような特別な危険地帯である、極地にて素材回収をお願いした。

 最初は、"入ったら二度と生きて出られない森"として有名な、『死の森』へと向かってもらう事にした。そこから下級妖精、現在は上級妖精である赤髪妖精ヴァーミリオンがイスウッドにやって来たりと色々あったので、ゼータちゃんが送ってくれる素材をちゃんと仕分けする事が難しい状況にあった。


 悪魔ハルファス事件もようやく解決したので、ゼータちゃんが回収してくれた素材を仕分けしていたんだけれども、ここに来てゼータちゃんから新たな素材が届いた。それも、『死の森』ではない極地の素材である。


 素材と一緒に同封されていた手紙によると、いまゼータちゃんは『クリィム村』と呼ばれる、とある山村にいるらしい。この村の水は非常に純粋で、なおかつ調合に使うと素材の良さを何倍にも高めてくれる。当然、そんな村の近くで育つ植物やお魚なんかの価値も非常に高い。

 『死の森』の素材は、高難度の魔道具の調合に必要。一方で『クリィム村』の素材は、ごくごく一般的な魔道具の価値を何倍にも引き出してくれる素材という感じだろうか。


 『クリィム村』は、『死の森』と違って、非常に過ごしやすい。

 山の中腹にあるから年間通して過ごしやすいし、なおかつ食べたり触ったりすると死ぬようなトラップ植物とかもない。なんなら、定期的にウミヅリ王国の騎士団が合宿と称して軍事訓練をするくらいには人の出入りもある。




 ----なのに、どうして"極地"指定されているのか。




「それが分からないんだよなぁ……」


 そう、私自身もどうしてこの村が極地認定されているのかは分からないのだ。


 【アルファ・ゴーレムサポートシステム】を用いて、極地認定されている地域から有用な素材を送るように作ったのが、ゼータちゃん。そして、その極地認定するのは、【アルファ・ゴーレムサポートシステム】の判定だ。


 いくつかの条件を指定して、【アルファ・ゴーレムサポートシステム】に検索をかけておいた。

 環境が著しく人間が住めなさそうだとか、狂暴すぎる魔物が居るだとか、そういった地域ごとの特性や危険性を加点方式で精査して行った結果、『死の森』や『クリィム村』が極地として選ばれたという訳だ。

 アルファに聞こうにも、システムによる処理が正常に行われた結果なので、アルファも良く分からないそう。


 分かりやすく例えれば、『1+1=2』という数式のようなモノ。誰もが当たり前のように知りすぎていて、詳しく説明してくれと問われてもこれ以上の簡易化は難しいし、『でも答えが2ではない時もありますよね!』という屁理屈を言っても変わらない。


 こちらに出来るのは、この『クリィム村』がどうして極地認定されたのか。最終判断に至る経緯プロセスを確認するくらいだ。




【『極地』クリィム村

 環境要因;-5

 人的要因;+20

 魔物要員;+10

 最終判断:+25(20以上のため、極地として認定)】




「ふむ。やはりこれ以上は分からない、か」


 人間だったら、「〇〇というモノがあるため、この点数になりました」という所も教えてくれるけれども、私が作った【アルファ・ゴーレムサポートシステム】にはそういった詳しい説明はないんだよなぁ~。

 人的要因もどういう基準にて、この数値になったのか。魔物要員も、どういう基準の魔物が居てこの数値になったのかという、そういう事までは書かれていないのである。そういう、詳しい事情なんかが一切書かれていないのである。今度、そういう事情まできちんと出るように作り直したいと思う。


 もう少し、私が錬金術師としての腕があれば、そういう事もきちんと教えてくれる魔道具に出来たかもしれないが、ないものねだりはしょうがない。

 マコモのような優秀な他の錬金術師に改良をお願いするという案もあるかもだけど、この【アルファ・ゴーレムサポートシステム】は私にとっての切札のような、他者との差を明確につけるための代物だから見せる訳にもいかないんだよね。


「まぁ、コツコツ頑張りますか」


 他の錬金術師に頼めないのなら、私自身が錬金術師として腕を磨くしかないだろう。

 『クリィム村』の素材は特別な錬金術に使うモノではなくて、全体的に基礎を上げるのに役立つモノだ。そしてどの世界でも、基礎をしっかりする事で、レベルアップする事が出来る。この『クリィム村』の素材を使って基礎錬金術をしまくれば、私の錬金術がレベルアップできるだろう。


 そうとなっては、さっきも言った通り、コツコツと、地道に数をこなすしかあるまい。


「じゃあ、行くとしますか。

 ----基礎錬金術100連ノック、という奴を」


 こうして私は、『クリィム村』の素材を使った基礎錬金術100連ノックをする事を決めたのである。

ススリア「基準設けたから、これ満たす極地を出してくれ」


アルファ「了解。このクリィム村は条件を満たしています」


ススリア「え? どう満たしてるの?」


アルファ「個別対応は出せませんので」


いま、こういう状況です(#^.^#)

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