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スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


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第363話 上級悪魔ディアスとの戦い配信(3)

 ザザードの合図と共に、シュンカトウ騎士団四天王5人は連携して、攻撃し始めた。


「(まぁ、5人全員の連携技は一度も成功した事はないんだけども)」


 成功した事はないが、ザザードも、そして他の4人も理解していた。

 この上級悪魔ディアスを倒すには、5人全員の強さを合わせた連携技でなければ勝てない、と。


 連携技とは、相手との信頼関係が成り立っていることを前提とした究極奥義。錬金術師ススリアが、シュンカトウ騎士団四天王の5人に対して、『お互いの長所を活かして、信頼関係が成り立っている相手と共に放つ、相手を確実に倒せる技。それこそが連携技である』と説明し、提案してくれたからこそ、少しずつ、連携技の訓練を始めているところなのだ。

 シュンカトウ騎士団四天王を勤める5人に、信頼関係が1mmもないという訳ではない。むしろ、お互いの長所や短所などを把握し、動きにどういう癖があるのかという事を、お互いに知りすぎているくらいだ。


 しかしながら、信頼関係が成り立っているからといって、連携技が出来るという事はない。

 信頼関係が成り立っているというのは、連携技にとってはあくまでもスタートライン。それが出来て、はじめて(・・・・)、連携技の訓練が始まるのだから。


 2人のペアなら、すぐに出来た。

 3人のトリオでも、時間がかかったが、出来ることもある。


 しかし、5人全員の連携技は、未だに完成していない。

 2人、3人の時は、連携しやすい組を作る事が出来たから、それですぐに発動できた。しかしながら、5人全員ともなると、互いの"長所"、つまりは"やりたい事"があまりにも違いすぎて、どうにも難しすぎるのだ。


 誰かの技を4人で強化するのではなく、5人の技をぶつけ合って相乗効果で強くした技。それが、連携技なのだから。




「ぶっつけ本番って、練習でもやってないのに出来るはずがないでしょうに」


 そう、文句たらたらながら、手や足をストレッチして気合十分と言った様子なのは、シュンカトウ騎士団四天王第四の槍、エスエース。シュンカトウ共和国にて、商会の護衛役として活動していた彼女は、ウミヅリ王国でのアデリィちゃんの活躍を知って、道場に師事してもらうためにやって来て、兵士になった。

 彼女としては、ぶっつけ本番というのは避けたかった。だがしかし、そうも言っていられない事情なのも理解していた。


「こうなったら、行くわよ!」


 エスエースはそう言い、敵である上級悪魔ディアスに向かって鉄砲魚拳で、水を放つ。この水はアデリィちゃんも使っていたテッポウウオ族のサビキ元王女を真似た拳法であるが、アデリィちゃんと違って威力もすさまじく、そして攻撃を受けたディアスはダメージ以上に、もっとヤバいモノを感じていた。


『ふむ。なんだこの得体のしれない力は? 魔力……じゃないなこれは』


 それは、【スピリッツ】。ススリアが使う【オーラ】に次ぐこの世界ではない力であり、あらゆる物を引き寄せたりする性質がある。

 いま、ディアスに水と共に付与された【スピリッツ】が引き寄せているモノは、"ダメージ(・・・・)"。これからディアスに与えられる技は、全て威力が減退されず、100%、いや一切の防御力を無視した120%の威力でぶつけられるのだ。


 要は、防御力減少(デバフ)ですよ。デバフ。


「次、いっくぞぉ!」


 間髪入れずに、シュンカトウ騎士団四天王第一の槍プロトンが、瞬時にディアスに突っ込む。

 ナマズの魚人族である彼女は、【オーラ】を足のみに収束させて、光にも近い速度での超高速での速さを可能としている。そんな、ほぼ光速に近い速度でディアスに、蹴りをぶつけていた。


『ぐふっ!?』


 エスエースの【スピリッツ】付きの水により、防御力が大幅に減少されてたディアス。そんなディアスに対して、超高速の蹴りが炸裂する。


「このまま一気にっ……!」




『う~ん! 今のは良かったねぇ!』




 と、続いてザザードが後に続こうとした時。

 ディアスはひょいっと、普通に立ち上がっていた。


『防御力を減少させる謎の水、光に近い超高速の蹴り。並の悪魔なら、今の攻撃でやられていたに違いないだろうねぇ~』


 ディアスはそう言いながら、背後から攻撃しようとしていたピエームを掴み、強力な神聖術を当てようとしていたダラにぶつけて妨害する。


「「ウグワーッ?!」」

「2人とも!」


 ザザードは2人に駆け寄り、攻撃を与えていたプロトンとエスエースも、2人の元へと駆け付けていた。




『私は、上級兵士悪魔ディアス。私が所有する権能は、【力量】。

 私には、戦う相手の力を正式に見定める力がある。そう、本人ですら知らないような、そんな秘めた才能と呼ぶべきものを、私は正式に把握する事が出来る。


 ----君達がしようとしているのは、連携技。お互いの技を、まるで掛け算のように掛け合わせて、1人では出せないほどの高威力を使おうとしているのは分かっている。

 連携技に必要なのは、互いに何が出来るかをきちんと把握しておく事。


 敵である私は、君達の実力をきちんと把握している。だから、次にどういう技が来るのか。その予想も出来るのだよ』




 相手の能力を把握する【力量】という、権能。

 それにより、自分達を丸裸に、能力を完璧に把握されたらしく、


『君達がどう攻撃してくるのか。それさえ分かれば、対処も容易い。

 ----そう、これはそういう戦いなのだよ』

複数人で協力して戦う技、それが連携技!!

息の合う2人や3人程度で連携するのならば簡単でも、

5人全員ともなると、難しいですね


人が5人も集まると、

そりゃあ色々な意見が出ますので

連携も困難になります(*'ω'*)

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