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スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

330/428

第330話 イータちゃんの【ホテル・イスウッド】宣伝広告配信

『皆様、配信の途中で失礼します。わたくし、この度イスウッド領に建てられる事になりました【ホテル・イスウッド】、その管理人を任される事になりましたイータと申します』


(※)『ホテル?!』『なにこれ?』『配信を見てたら、いきなり飛ばされたんだが』『しかも飛ばせないし?!』


 その日、配信を楽しんでいた視聴者たちは、突然現れた映像に驚いていた。いつものように配信を楽しんでいた視聴者たちは、暇つぶしという惰性で見ていたのだが、いきなり画面に登場した右目に薔薇(ばら)の花を生やした、スマートなクール系美少女、イータの登場に驚いていた。

 どうしたら解決するのかと、色々と画面を(いじく)っている視聴者たち。そんな様子が見えているのかどうかは分からないが、イータは『驚いている所、申し訳ありませんが大丈夫です』と彼女はそう謝罪して伝えていた。


『これは広告(コマーシャル)というモノです。ホテル業に興味がありそうな皆様に、イスウッドに新設される【ホテル・イスウッド】の魅力をお届けする。そういう、短い広告でございます』


(※)『なるほど』『でも、なんでいきなりこのページに?!』『興味がありそうとかいう選定はどのように』『ホテルかぁ~。しばらく旅行していないなぁ』『イスウッドってそもそもどこ?』


 実は、視聴者1人1人の視聴端末に強制接続(ハッキング)して、その人がどういうモノに興味があるのかを調査。その上で、『旅に興味がある』『お金や時間に余裕のある』人達をリストアップしているのだが、イータは説明せずにサクサクッと本題に入る。


『この度、タノタノ王国の街イスウッドにて、10階建てのホテルが新設される事になりました。客室は4階から10階までの、全24部屋。だいたい100名くらいの皆様が、宿泊できるホテルとなっております。

 今回の広告では、その中でもごく一般的な5階ルームナンバーAの部屋をご覧いただきたいと思います』


 イータがパチンっと指を鳴らすと、配信画面内に【ホテル・イスウッド】の5階にあるルームナンバーAの部屋の映像が映し出される。

 大きなベッドが2つ、畳でくつろげるちょっとした小部屋。豪華そうで格調高い家具など、広告で飛ばされた視聴者達の興味を惹きつける映像になっていた。


『各個人部屋には、【ホテル・イスウッド】からお客様へのおもてなしの一環と致しまして、部屋の中にあの【憧憬の会】監修のクラフトビールを御用致しております。冷蔵機能搭載魔道具によって、キンキンに冷えた美味しいお酒を、旅行相手と共に楽しんでみてはいかがでしょうか?』


(※)『うわぁ、綺麗!』『オシャレ乙!』『シャレ乙だわぁ!』『キンキンに冷えたお酒、だとぉ?!』『\ガタッ/』『お酒好き、集まれぇ!』『部屋の中で一杯かぁ』『ゆっくり出来るのは良いわよねぇ~』


『2階と3階には、それぞれアミューズメント施設と食堂をご用意しております。

 2階は、『ご家族様全員が満足』をコンセプトに、お子様から紳士淑女な皆様まで、万人が楽しめるバイキングコース、つまりは食べ放題コースをご用意致しております。また、アミューズメント施設はボウリングやカラオケ、さらにはお子様向けの"遊んで鍛えられる"レジャーパークを御用意。

 3階は、『特別な君と乾杯を』というコンセプトの元、時間に余裕のある皆様に対しての贅沢なコース料理メニューをご提案。お酒を混ぜ合わせて新しい味を楽しむバーカウンター、テニスやサッカー、そして新スポーツの【バルーンラグビー】という、特別な時間をご提案いたします』


(※)『食べ放題!? 食べ放題ですと?!』『いっぱい食べても無料って事だよな、それ?!』『家族で楽しめるところって、あまりないから、一度行ってみようかな?』『子供を2階に預けて、3階でゆっくりとかも出来そう』『バルーンラグビーってなんだ?』『ちょっと気になるかも』


『1階は、当ホテル自慢の大浴場を御用意。【肌質改善】の"美白の湯"、【魔力回路修繕】の"魔法の湯"、さらには泡で楽しむ"ワクワクの湯"など、皆様の心と身体、両方を満足させるサービスが出来るよう、従業員(スタッフ)一同、張り切って業務を行っていきたいと思います』


(※)『美白の湯?!』『美容関連のお湯?!』『泡のお湯って、どんなんだろう?! 気になるぅ~』『おい、それより』『あぁ、そうだよな』『魔力回路を治すって、あれって』『あぁ、大金をかけても出来ないはずの』


 『これって嘘なんじゃない?』という、デマめいた風評被害甚だしいコメントを見つけたイータ。早速、そのコメントを隠蔽(しょうきょ)し、


『美白の湯や、魔法の湯は、確実にお客様のご要望を叶えるとは保証できかねます。しかしながら、確実に入浴(はい)って良かったと思ってもらえるお湯ですので、ここはこのイータの事を信じて、そしてこのホテルの出資者であるノワルーナ姫様の事を信じてお願いします』


 ペコリと、頭を下げる。ついでにイータは、これは王族も関わっていると、ダメ押しで情報を追加しておいた。


『それでは、最後に----この広告を見ている皆様に、1つお得な情報を教えましょう。

 実は、【ホテル・イスウッド】開業オープンパーティーと致しまして、先着50名の皆様を招待したいと思います。今回はオープン記念としまして、価格は通常価格の5割程度の----』


 そうして、この広告は大盛況で、応募が殺到するのであった。


『(ふふっ。さてさて影響力の強い、宣伝力が高い人をリストアップししましょう。これは忙しくなりそう)』

配信を扱う以上は、CMも出さないといけませんと

そういう事で、CMを今作で取り扱わさせていただきました

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