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スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


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第328話 ホテル作成伝説配信

 ノワルーナ領主が用意した土地は、かなり広大な大地だ。

 草木は伸びっぱなし、岩はゴロゴロ存在しており、はっきり言ってただ広大なだけの土地である。


「では、作業開始!」

【【【【ピピッ。了解!!】】】】


 私の合図と共に、土木専門、その中でも整地用のゴーレム10体が作業を開始する。今回使用するのは、私と言えばでお馴染みな人型高性能ゴーレムではなく、あくまで一般的な1つの作業に特化した巨大ゴーレムだ。

 クルクルと回転する巨大なローラーが取り付けられており、それを押す車両部分が取り付けられているという感じのゴーレム。前世の言葉を借りるとするならば、ロードローラータイプのゴーレムかな?

 彼らはこの広大な土地を一旦、草木や岩などをローラーによって地面を押し固めるために用意した整地担当用のゴーレムである。整地用ゴーレム10体は、私が指示した通りに、この広大な土地を押し固めて行く。


 整地用ゴーレムが通った場所は、草木や岩などが全て撤去されていた。その代わりに、芝の種入りの肥料が()かれて行く。この芝が成長すれば、難民たちがテントを張って生活しても問題ないはず。

 そして、整地用ゴーレムたちに、広大な土地を整地してもらっている間に、私は別のゴーレムに作業のお手伝いをお願いする。


「それでは、建設担当用ゴーレムの皆さん。作業、じゃんじゃんやっておいて!」

【【【【ピピッ! 了解っ!!】】】】


 こちらは、建設担当用ゴーレム。トンカチや(のこぎり)などを搭載した、建設担当用のゴーレム10体である。彼らには設計図通りの仕事しか出来ないが、逆に言えば設計図に沿った事ならば何でも建設できる、そういうゴーレムである。

 私が指示していた設計図通り、彼らは10階建ての高層ビル型ホテルを建設し始めて行く。


「内装担当さんは、随時折を見てやっておいてください」

【【【【了解】】】】


 建設担当ゴーレムに作らせた後、今度は内装担当用ゴーレム10体。こちらは【アルファ・ゴーレムサポートシステム】を搭載する事によって、作業の進捗具合に合わせて、家具。それから水を出したりする分配設備などを行っていく。これに関しては、あまりに作業が高度すぎたため、【アルファ・ゴーレムサポートシステム】によるサポートが必要だと判断して、搭載している。

 内装担当用ゴーレム10体は、建設がまだ始まったばかりなのを察知して、家具や分配設備などを作り上げていく。一旦作った後、分解して運びやすくするという命令を行っており、これでテキパキと配置する事が出来るだろう。


 整地担当用ゴーレム10体。

 建設担当用ゴーレム10体。

 内装担当用ゴーレム10体。【アルファ・ゴーレムサポートシステム】対応済み。


 合計、30体のゴーレムによって、作業は私が何も言わずとも、手伝わずとも、とんとん拍子で進んで行く。これこそ、ゴーレム使いの神髄というもの。ゴーレムが出来る事はゴーレムに任せる、そして余った時間を使って。


「ゴーレム達が出来ない事を、やっていきましょう」


 私はそう言って、球体型の魔道具を作成し始めた。


 この球体は、このホテルに搭載するゴーレム。【アルファ・ゴーレムサポートシステム】を使った、今までにない形の画期的ゴーレム、【イータ】ちゃん……になる予定だ。

 今回のイータちゃんには、ベータちゃんやガンマちゃんなどのような手足は存在しない。それどころか、実体はないと言った方が分かりやすいかもしれない。イータちゃんはこのホテルに搭載する、管理特化型ゴーレムである。


 イータちゃんは、アルファちゃんのように配信空間内のみに存在する。今回は、そのような形で、イータちゃんを作ろうとしていた。


 10階建てのホテル。さらにはパーティー会場付きとなると、1人のゴーレムが全ての階を網羅するのは物理的に不可能。

 その問題を物理的に可能、つまりクリアしたゴーレムこそ、このイータちゃんという訳だ。


 10階建てホテルの各所に、イータちゃんを投影するための装置を設計。これは分配設備を設置するパイプに、それと合わせるようにホログラムを実体化する魔術付与を行っておいた。

 イータちゃんはお客様が呼ばれた際、その近くの装置からホログラムの自分自身を投影。そしてお客様からの要望を聞き、ホテル内のゴーレムに指示を送る。


 いうなれば、イータちゃんはこのホテルの支配人であり、ホテルそのものと言っても良い。


 既に、客室などを清掃するスタッフ型ゴーレム。お客様の料理を提供するシェフ型ゴーレムなど、イータちゃんの指示を実行するゴーレム達を100体規模で作成しておいた。これだけいれば、どれだけお客様が居ても、対応可能だろう。


「あとは、スタッフ型とシェフ型をどのようにして動かすかのシミュレーション開始。さらにはお客様への対応マニュアルを配信から探し出して作成したので、学習開始、っと」


 さぁ、準備は整った。あとは、ホテル完成を待つばかり。


 ホテルが出来上がるのが楽しみだね、イータちゃん!

次回、イータちゃん登場!!

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